山の花に会いに行く

山で出会った花々をアルバム風にまとめていきます

ブナの新緑シャワー 玉原高原

2017-06-02 | 2017年山行
◎ 山の特徴
  群馬県沼田市の北、武尊山(ほたかやま)の峰続きに、標高1300mの玉原(たんばら)高原。ここは関東一のブナの森です。
  この一帯には、たんばらスキーパーク(夏にはラベンダーパーク)やミニ尾瀬と呼ばれる玉原湿原があります。
  玉原湿原は木道工事のため、今シーズンは立入禁止。最高峰の鹿俣山(かのまたやま1637m)を周回するコースがあります。
◎ 山行日  2017年5月31日
  今回はメキシコから一時帰国した娘と、ブナの新緑を味わいに出かけた。天気は高曇りで時々日が差す。まずはブナ平に向かう。
  よく整備された緩い傾斜の登山道が新緑のブナ林の中に続いている。時折現れる巨木を見上げては立ち止まり、ゆっくりペース。
  ブナのほかにホオノキやハウチワカエデなども葉を広げている。背の高い広葉樹で覆われているのに、新緑のせいか森が明るい。
  スキー場の上部に出ると、北側に残雪の谷川岳、南側に子持山、眼下に玉原ダム湖が見え出した。
  鹿俣山からの下り尾根には淡いピンクのシャクナゲの花盛りできれい。ブナの落ち葉が堆積した道は軟らかくて足に優しい。
  山中に6時間あまり滞在し、出会った人は4人だけ。ブナの新緑シャワーを浴びて元気をもらいました。






 「ブナの中に続く道」
  登り始めから背の高いブナが現れ、ゆったりした気分になった。






 「ブナの新緑がまぶしい」







 「ハルゼミの抜け殻」
  歩き始めから森全体が虫の声であふれていた。どうも、ブナの幹に抜け殻がたくさん見られたハルゼミが主役のようだ。
  ひと足早い春バージョンの蝉時雨(せみしぐれ)に、鳥の鳴き声がかき消された。






 「ホオノキの新緑」
  光に透けた大きな葉がとてもきれい。






 「ハウチワカエデの新緑」






 「ブナ平」
  歩き始めて30分程で到着。名前の如く、ここではブナが主役です。






 「ブナ地蔵」
  枯れたブナの根元がお地蔵さまのように残っていた。






 「タチツボスミレ」
  ブナ地蔵の後ろにひっそり咲いていた。






 「タムシバ」
  多くは花の盛りが過ぎていたが、標高の高いところでつぼみを持った株があった。






 「エンレイソウ」
  笹を刈り払った登山道の脇に大きな3枚の葉を広げていた。






 「谷川岳遠望」
  ブナの森を抜けてスキー場の上部に出ると、一気に視界が開けた。






 「眼下に玉原ダム湖」






 「ムラサキヤシオ」
  数は少ないが、濃い赤紫が目立った。






 「ムラサキヤシオ」






 「小さなスミレ」
  鹿俣山の山頂手前で小さな白いスミレが現れた。フモトスミレと思ったが、あとで調べると特徴が違っていた。スミレは種類が多くて難しい。






 「アズマシャクナゲ」
  鹿俣山からの下り尾根の途中一か所でまとまって咲いていた。






 「アズマシャクナゲ」
  淡いピンクが太陽に透けてきれい。






 「アズマシャクナゲのつぼみ」
  淡いピンクのシャクナゲのつぼみは、濃い赤色でした。






 「アズマシャクナゲ」






 「カエデの新緑」
  沢沿いの道には新緑のカエデがたくさん。秋には見事な紅葉に変身するのでしょう。






 「オオカメノキ」
  純白の花(がく)と葉の緑がとても鮮やかです。






 「オオカメノキ」
  沢沿いに咲く純白の花が新鮮できれい。

  今回の山行は、新緑シャワーの森林浴のようで、心が洗われる気分でした。こうしたゆったり山行もいいものです。
  水不足でシャワーも満足に使えないメキシコ生活で、時折このグリーンシャワーを思い出して気持ちがリラックスできればいい。
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