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標高2150m~八ヶ岳・雪の野天風呂

2012-01-09 13:59:46 | 山行

 2150mの野天風呂へようこそ


 茅野の渋の湯から入って5時間あまり歩き、本沢温泉入浴後また5時間かけて戻ったのがちょうど2年前の2010年1月10日。 
 『ちょいと本沢へ~往復12時間の日帰り入浴』温泉  ↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-54732.html

 その時は吹雪で敬遠した野天風呂にぜひとも入ろうと、今度は佐久側の稲子湯から本沢温泉を目指すことにしたが、稲子湯は大町や安曇野からは相当遠く、豊科を5:00に出て稲子湯着が7:30(距離は120km),歩き始めは8:10となり、2年前の渋の湯発4:30に比べると、すでに3時間40分の差が出ていた。
 稲子湯の駐車場から更に先に車を進めて林道支線のゲート付近に置く。雪が少ないので本線をさらに進むことができそうだが、麦草峠までは無無理か・・。



 ここから出発/カラマツ林を行く


 8:10出発。ゲート脇を通って木の橋を渡るとすぐに標識があり、そこからショートカットして林道を横切り、もう一度林道に
出て~,を3回ばかり繰り返して小さなトタン囲いの小屋の側から山道に入る。
 『15号台風の影響で』登山道が通れなくなっており『こちらの登山道』を通るようにとの張り紙があって、迷いそうな所にロープが張ってある。



 みどり池へ0.6km/シャクナゲの越冬葉


 8:40~50,朝飯を食べたのが3:30なので腹が減り、立ち止まってパンを食べる。
 大した登りではないのに意外とペースが上がらず、『稲子湯から2.0km/みどり池まで0.6km』の標識(1800m)に着いたのが9:26。2kmに1時間強を要す。 



 下山する一団/しらびそ小屋


 沢から山腹に入り、結構な登りを200mあまり登って、10:03しらびそ小屋着(2040m)。目の前に凍った池があり、その上に東天狗岳の東面が圧倒的な迫力でドンと聳えているのを目の当たりにする。



 東天狗岳の東壁とみどり池

 
 背景は紺碧の空で夏沢峠~根石岳~東天狗岳の稜線を歩くには絶好の条件と思われた。そのルートを知人が1人で歩いている筈であるが、自分達はまず本沢温泉だ。



 中山峠方面分岐/温泉間近


 10:11発,同22,中山峠からの道を合わせて左折(2040m,前回は8:26に通過)。ここから徐々に高度を上げて2100m付近で尾根を横切り、50m程下ると沢沿いに直接本沢温泉に至る道に合流する(11:18/2100m)。
 大きなザックを背負った集団を交わし、キャンプ場の大きめなテントを横に見て歩くこと14分で本沢温泉に着く(11:32/前回は9:47)。



 本沢温泉/昼食

 
 すぐに昼食を摂り、手荷物だけ持って野天風呂に向かう。野天風呂は夏沢峠に続く登山道を5~6分登ったところから左の沢に向けて30mばかり下った所にある。



 野天風呂へ/


 5~6人入ればいっぱいになる湯船の縁に幅30cmほどの板敷が施してある他は何もなく、湯冷め防止のマットが浮かべてあるだけだ。
 無風快晴で直射日光を浴びている時間帯でないと入れたものではなかろうと思われた。吹雪の時は論外で、風が強くて脱いだ衣類を飛ばされでもしたらハダカの猿だ。



 野天風呂にて


 オーバーヤッケの上に脱衣を包んで湯船に飛び込む。はじめはちょっと熱く感じるが、じきにぬるくて出られなくなる。かと言って寒いわけでもなくじっと湯に浸かって温まるのを待つ。
 20分以上温まり、陽射しのあるうちに~と、意を決して飛び出し、裸足のまま雪の上で素早く体を拭いて服を着る。靴下と登山靴はその後で、片足立ちで拭いて履きを繰り返して元の重装備に戻りるとポカポカしてくる。
 手に染みついた硫黄の匂いに満足しながら戻って13:16発,温泉を後にする。



 本沢温泉から硫黄岳を見上げ/帰途に就く


 中山峠の分岐から本沢温泉まで、来るときは長く感じたが帰りは早くて1時間ちょうどの14:16に通過。しらびそ小屋に向かう途中で仲間内から『師匠』と呼ばれている知人女性に会う。



 師匠に遭遇/午後のみどり池


 赤岳の頂上山荘にいたことのある『師匠』には、1月3日の赤岳登山の際に詳細・緻密な情報でサポートしてもらったお礼を言い、また東天狗~根石間のルート情報を聞くことができた。
 東天狗岳から根石岳方面のルートは上から覗き込んでも嫌な所だが、新雪の時,当然東側に雪庇ができるだけでなく、反対側も馬の背状に痩せている所が2カ所はある。なので新雪,深雪,吹雪,強風等悪天時は不可・・,しかし晴れていて雪が少なければいい稜線歩きが見込めるであろう~等々。



 しらびそ小屋/ツルアジサイっか?


 『師匠』は前日このルートを歩くつもりだったが、吹雪いている様子だったので今日に延期したとのことで、無風快晴の好天で雪も少なく最高だったと・・。



 帰路を急ぐ/帰着


 以下,14:32,しらびそ小屋着。14:49稲子湯2km地点通過。15:23下山。

 帰路はR141を佐久市まで走り、R254(R142,152重複)経由で安曇野まで105km/2時間。

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