日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

家に住めなくなりますか?

2008-08-05 | 危機管理
今日午前中悲痛な顔でご相談に来られた方があります。
国民金融公庫に自宅を仮差押されたのですが
直ぐに出て行かないといけないでしょうか?

ご相談者にとっては切実な問題です。
国民金融公庫からの催告書や
裁判所からの書類
土地建物の登記簿謄本などを持って来て色々質問をされていましたが
一番気にされていたことは仮差押をされたら
直ぐに自宅から退去しないといけないのかということでした。

仮差押をされても直ぐに退去しないといけなくなることはありえないので
その旨をお伝えし、仮差押を解除する方法があることなどをお話しすると
「あ~、良かった!こんな暑い夏に何も持たずに放り出されてしまうかと
冷や冷やしていたが、話を聞いて楽になった!本当にありがとう!」と言って
ニッコリ笑って頂けました。

我々は普段何気なく法律を操っています。
そして、ご相談者は法律の条文とはかけ離れた所に住んでおられます。
したがって、我々のようなものの読解力と経験が必要になります。

借りたお金を返せなくなることは決して許されることではありません。
しかし、どんなに努力をしてもそれがかなわない場合は
法律に守ってもらう必要があります。
お金の価値が人の命の価値に勝るとは思えないからです。

これから益々今回のようなご相談が増えそうです。
一つ一つの相談に真摯に対応して行きたいと思っています。
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起死回生ならず?

2008-08-05 | 経営改善
弊社の関与先企業ではありませんが
一月ほど前に自宅近くにあった健康器具販売店がなくなりました。
お客さんに店内で健康器具を試用してもらい
その効果を自宅でも味わって貰おうという趣向だったようです。

そのお店は以前はエステ店であり
その当時はたくさんのお客さんがあったようですが
業態変更をしてからはさっぱりだった様に見受けました。

このお店がなくなる数ヶ月前に
同名の店舗が若者が集まる地域に大々的にオープンしました。
恐らく経営者は同じだと思います。
ビルのワンフロアを借り切り維持費は相当かかることが予想されました。
「こんな場所に無茶な出店するなぁ…。」と思いながら
お店の前を通り過ぎていました。

このお店もなくなっている事を今朝気付きました。
新しいビルにポッカリ空いた空間に違和感があったため気付いたものです。

確かに魚の居ない所に釣り糸を垂らしても魚は釣れません。
しかし、自分の体力がなくなっているにも拘らずそれを無視して
大きな釣り針を投げ込んでも魚が釣れよう筈がありません。
起死回生を狙ったギャンブルは成功の確率は殆ど無い事を知らなければなりません。
出店を重ねながら資金を回す手法は爆発的需要が無ければ成り立ちません。
そんな需要も無いのに無茶な出店は体力を無くすだけです。

身の丈に応じた経営は大切です。
起死回生の逆転ホームランは狙って欲しくないものです。
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