無知の知

ほたるぶくろの日記

これからが本番ですかね

2019-10-12 17:07:37 | 日記
大きい台風で、雨風が強いらしいので、今回はベランダの植物をリビングに入れました。

昨日の夜くらいまでの予想では、風が強まるのは夕方から、という予想だったとおもうのだけど、昼くらいから立派な暴風雨です。風の音もずっと聞こえます。

外は真っ白でよく見えない。夕立の豪雨がずっと続いている感じです。雨の量が半端じゃないですね。

風の音も昼頃からずっと聞こえています。
暴風域が大きいので、もう、その中に入っているんですね。
後、数時間で静岡辺りに上陸する予想。それから太平洋岸をかすめて
房総半島を横断し、太平洋へ抜けるんでしょうか。

これから日付が変わる頃までが峠です。
あまり被害が大きくないことを祈ります。

(22時半追記)
8時半〜9時半が風のピークでした。ベランダの窓が風の音とともにがたがたいうな、と思っていたら、いきなりドーン、という音がして、ガラスが割れるか、窓がはずれるか、と恐ろしかったです。

気圧やその他のデータから、丁度台風の目が通り過ぎていることが推測されました。時速35km/hなので、一時間経てば台風の中心の南側になります。ぐっと風が弱くなるだろう、と予想。ひたすら一時間我慢しました。

で、10時頃、抜けたな、と確信しました。気圧も上昇に転じましたし、風の音も静かになりました。

あ〜明日の朝が恐ろしいです。外がどんなふうになっているのか。前回は次の日の朝、外に出て大変ショックを受けました。今回の風雨は半端なかったですから。
浸水も一体どの程度あったのか。
あまり酷いことになっていませんように。

数字に乗らないこと

2019-10-06 07:56:41 | 日記

このところのいろいろなニュース、日々の仕事の中で直面している事柄によって、思いが積もっている。

最近の傾向、昨日も書いたが evidence based policy making (EBPM)  の流行に複雑な思いがある。何らかの危うさ、胡散臭さ。いわゆる「科学的」という枕詞に通じる、舌打ちしたくなるような、「またか」の詐欺行為発見の気持ち、である。

 

問題は「エビデンス」の正体。

1) 一次データの信頼性確保

先日も厚労省の統計のごまかしが大問題になっていたが、数値は一次データが命である。

「何を測定するのか?」 のみではなく、測定の「条件」が大問題。そこを操作すれば実際の測定データは大きく変わってくる。ま、操作はいくらでも可能、といっても良い。

一次データの統計処理でいろいろ策を弄しなくても簡単に数値を操作できてしまう。データの取得から監視して行くことが重要。そういう監視システムが無いと、どんな数値データも信用無し。

 

2) 数値化の難しい、あるいはできないエビデンスの扱い

 

今のEBPMが危うく感じられるのは1)のいい加減さもさることながら、2)がまったくもって手つかずであること。

2)はどうするのか? 文章で表現するしか無いだろう。つまりケーススタディである。それが意識されていない。2)は「科学的」ではないから??? とんでもないことである。

数値にならないところにも社会の真実がある。数値にならないところの方が多いかもしれない。人間の生活なのだから。

文章の力よ再生しろ!

あるいは数学の概念創成力が活かせるかもしれない。岡先生のような方が表れることを祈念する。


原因追及の甘さ

2019-10-05 07:59:21 | 組織
今日はちょっと固めの話し。
ある経済学者(英国人)が日本経済低迷、「失われた20年」の原因について分析しているのをちらちら、と流し読みしました。
日本は中小企業が圧倒的に多いことが諸悪の根源、という分析結果。

ある意味で確かに。
企業体の規模が小さいと、賃金レベルが低かったり、それこそ有休も取りにくかったり、残業を減らしにくかったり、「コンプライアンス」遵守など軽視されたり、ということは起こりやすいでしょう。
経営という視点からみれば、非効率極まりない、でしょう。

彼は盛んに感覚的ではなく、科学的に分析され、判断されるべき、と言います。最近よく耳にするevidence based policy making (EBPM) ですね。そこは私も同意します。ただし、そういいつつ、彼の主張の根本は、やはり感覚的に到達した、「中小企業が多すぎるのが原因」という結論であり、その結論に向かってevidenceを集めてるのでは、と危惧します。

しかし、では中小企業が合併されて、大企業になったとして、そこには何が待ち受けていると?個性を無くした商品や、サービスやらが溢れるのです。大きな企業体の判断は「無駄の排除」。

もう一つの問題は組織体の未熟なままでの大企業化。今だに組織の上層部では昭和的な(最近私の中では流行中)コンプライアンスがん無視の「暗黙の了解」や「何とかしろ」が通用している文化状況です。大きな組織の上層部人間をきちんと監視するシステムが無い。「信頼されている人間を上層部に迎えているので」なんてことが、まことしやかに言われるわけですが、、、本気ですか?

ともかく、今も某電気会社と某地方自治体の話しが表に出ていますが、組織論的な要素を抽出すれば、構造はいつも同じです。

コンプライアンス(あるいは人の道ともいえる)がん無視の「権力」者とそれにおもねり、忖度する周りの人間。

これは古今東西の問題ですが、これをどうやって防御するのか?
最近の大きな組織は「外部評価委員会」など組織の権力関係からやや離れた人々に「客観的な」評価をしてもらう制度を作っています。

委員会はある程度の規模にし、委員についてはCOI(利害関係)も調査した上で、身内で固められることのないよう選出する。ただし、どうしても評価される組織体が組織する委員会です。自ずと「客観性」には制限が生まれますが、ともかく委員会を組織する、ということは内部的な抑止力にはなります。

そして、この委員会にどのくらいの権限を持たせるのか?もまた重要。例の某西の方の研究所もこの「外部評価委員会」はあり、問題点は再三指摘されていたが、全て無視。我が道を行っていたところ、大事故に至ったという経緯。この評価結果はHP上で公表もされていたので、私も落としてみましたが、明確に問題点の指摘がありました。


ともあれこのように、大きな組織のガバナンスもダメダメの状態で、組織内格差も拡大し続けている大企業を観ていると、これは今のこの国の状況そのままであることが分かります。

ですから、中小企業を合併して、大企業化、というのが「科学的に正しい」解ではなかろう、と思ったのでした。もしかしたら、逆に日本は中小企業が多いから、まだ保っているのかもしれません。

経営効率的な観点、のみから日本経済全体の処方箋を書くのは大いに危険。
大概にして頂きたい。