先日ひ~さんと真客さんの会話に興味深いやり取りを見つけました。
--------(引用始め)---------------
すべては追試で明らかになるでしょう。
追試ごと捏造ってことは あまりないだろうし。
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1)あと、このことを「細胞の若返り」みたいに捉えている声があるようだけど、
個人的には 違うような感じがしている。
細胞の材齢は べつに変わっておらず、そこに格納されていた記憶だけがリセットされたようなもの。
嘗て、羊の「ドリー」(体細胞クローン)は、生まれながらにして、細胞的には年を取っていた。
PCの 再セットアップも そうやね。
仮に、この技術が真正であったとして、
これを実際に応用して体のスペアパーツを作ったとする。 当然、元の細胞の主専用のパーツだ。
だとすると、パーツだけが若返る必要はなく、元の体と同じ程度の材齢で いいことにならないか?
むしろ そのほうが よほど自然だと思うが。
2)リンパ細胞を酸性、培養、万能細胞、のことらしいが
年齢はテロメアとか言う尻尾が短くなるのか?
--------(引用終わり)-----------------------------------------
この意見、なかなか面白い論点なので、ここに引用させて頂き私の意見を述べたいとおもいます。
1)について
このご意見大変に正しいものです。「細胞の若返り」とは誤解を生む表現です。先日私が使った用語は「幼若化」というものでしたが、これは「若返り」とは異なります。細胞の性質が未分化の細胞に近くなっている、ということであって、細胞自体が「若く」なったということではありません。それでは細胞が老化する、とはどういうことなのでしょうか?実はこれは生物学的にまだきちんと定義されていないのです。いろいろなマーカー(ある状態を定義できるタンパクや糖鎖やその変化)が取りざたされてきましたが、一番確かなのはDNAの小さな傷です。酸化やストレスによって細胞が老化して行くと修復されずに残って行くDNAの傷がだんだん増えて行きます。今のところこれが一番確かなマーカーでしょう。
2)のテロメアですが、老化するに従って短くなるのですが、細胞が幼若化したりがん化したりしますとテロメレース(酵素)の発現が高まり、テロメアは長くなります。従って、テロメアはいわゆる分裂回数のカウンターにはなっていません。iPS細胞やSTAP細胞は確かに初めの細胞の年齢をDNAに刻んだまま、幹細胞化しています。それが私にはとても危険なことに思えます。がん化の本体はDNAの傷です。ある程度老化した、DNAに傷を持った細胞が幼若化する、とはがん化の第一歩とも言えなくはない。それゆえ、これらの細胞を治療に使うためには細心の注意が必要でしょう。細胞の品質管理をどうするのか。そこが納得のいくものにならない限り、安全な治療にはならないでしょう。
いくら投資したから使えるものにしなくてはいけない、という考え方の芽生えないよう見守って行きたいと思います。
ルーツを癒すということはそれだけで素晴らしいことですね。
精神の部分でまずは目覚めることが大切だと、目からうろこが落ちた。
すがすがしい磁気の中で観るものはすべてを癒すことに
向かう気がしました。
いつもありがとうございます。ほたるぶくろさん^^v
なんでもそうですね。
幅広く使われるようになると、危険も増えますし。。。
DNAは私だけのものではないのだと思うと、
優しくいたわってあげる。。。
そんな気持ちがたくさん湧いてきました。
http://www.stemcells.med.tohoku.ac.jp/outline/index.html
さら~っと読んだ限り、iPSよりも良さそうな感じですが・・・。
発見当時、実験の片づけをしないで帰って、次の日に見たら なんかできていたとか、報道されていましたっけ?
この細胞はいろいろなサイトカインを出す、あるいは他の細胞に出させるような別の因子を出すことも報告されてきています。それによって、周りの細胞達を変化させ、組織の修復を促すことがわかってきています。つまり治療する、といってもいいでしょう。iPS細胞を使うより自然な治療が行われるということになります。
iPS細胞に偏らず、これらの幹細胞治療全体に国の投資が行われればいいのにと考えています。現在の投資のあり方はあまりにiPS細胞に偏っています。