無知の知

ほたるぶくろの日記

日本にあることの幸せ

2016-02-28 21:04:54 | 日記

最近、本当にうれしく思っていることがあります。

衣、食ともに和の復権が目に見え、若い人たちにも人気があることです。そしてそれが海外にも受け入れられていること。素晴らしいと思います。かつおぶしや昆布のだしにも理解が深まり、日本料理の奥深さも解って頂けるようになってきています。

何よりも、私の若い頃とは異なり、自分が日本に生まれ、素晴らしい文化を継承していることに誇りを持つことができるようになっていることです。何でも欧米が優れている、という時代に育った人間としては有り難い世の中になったと思います。お隣の国々も経済的に良くなって、皆さんあか抜けた感じになりました。日本に来て、いろいろ感心して帰って行かれます。日本は経済的には大分勢いもおちて、何となく元気が無くなってきていますが、やっとなりふり構わずの時代が終わった所為では、とも思います。

問題はここから。この自分たちの価値を静かに維持していくことの難しさよ。おごりたかぶるのでもなく、劣等の思いもなく、この世界の中での文化の一つを伝えるものとして、この地に生きて行くこと。自分が伝えられたことを確かに次世代へ伝えること、そこに現代ならではの何かを付け加えること。大きなこと、目立つことをなすことばかり考えなくてもよいのです。

目の前のことを、まずは一生懸命やることですね。