無知の知

ほたるぶくろの日記

粘菌おそるべし

2011-01-23 23:53:16 | 日記
Nature誌の最新刊に「農業する粘菌」についての論文がでていました。粘菌は細菌を餌にしているのですが、それが足りなくなってくると寄り集まってアメーバ運動し、胞子を作ります。その胞子には餌の細菌がくっついていて、胞子と同時に着地し増えていきます。胞子から出芽した粘菌は一緒に着地して増殖していた細菌をたべて大きくなる、というわけです。まあ、卵生の卵とコンセプトは同じです。生まれてすぐの栄養に困らないよう、お弁当(栄養物)付きでこの世への旅立ちをはじめるわけです。ただ、卵の中の栄養分はまさしく栄養分であり胎児は消化する必要はありません。粘菌のケースでは「食べ物を増やしておいて食する」=「農業する」わけで、そこは面白いですね。流石は粘菌!?農業というか養殖というか、これの起源は粘菌にあったとは。。。日本も農業をもっと大事にする国にしませんと、粘菌の大家南方熊楠先生が泣かれましょう。

東京は天気がよく、寒くて乾燥した日々です。そろそろかな、と思っていましたが案の定インフルエンザが流行り始めています。お腹に乳酸菌を養殖して備えるよう、子供にパンラクミンを飲ませています。そのほか発酵食品をなるべく摂ったりしています。鳥インフルエンザの情報もちらほら入ってきています。宮崎の方々には本当にお見舞い申し上げます。今のところ水際での攻防でなんとか人間界への侵入を阻んでいるわけですが、これも時間の問題です。なんとか鳥インフルエンザ=H5N1に対抗するワクチンができるといいなと思います。鼻からの噴霧、舌下への滴下、乳酸菌に組み込んで飲用、などの新たなワクチン摂取法も開発され、より不純物が少なく、粘膜での免疫獲得がしやすい方法へと進化しています。早期の実用化が望まれます。

左のリンクに新しく「「近藤がん理論」はどこまで正しいか?」を付け足しました。ご参考にしていただければ幸いです。