今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

日光湯元

2012年02月23日 | 

2月下旬は大学の仕事が何もなく、実質的春休み第1弾に入ったので、
年度末の簡単な慰労として、東京から気楽に行ける奥日光にある湯元温泉に1泊の旅に出た。
湯元は日光からずっと奥にあり、日光市内を抜けて、いろは坂を登り、
中禅寺湖畔を過ぎ、広大な戦場ケ原を突っ切った栃木県のどんづまりにある。
でも名前が示すように昔からの温泉場。

乗りたいバスの便に合う列車はJR経由のスぺーシアなので、
数日前、最寄り駅のみどりの窓口にスぺーシアの予約に行ったら、スぺーシアは扱っていないとにべもなくいわれた。
ならばと東武鉄道のサイトにアクセスしてみれば、スぺーシアだけネット予約ができない。
さすればとサービスセンターに電話を入れ、しばらく待ってやっと通じたら、スぺーシアであってもJR経由の便は扱っていないといわれた。
最終的には、JRのみどりの窓口に戻って、”JR経由の”スぺーシアと明瞭に言って初めて切符を買えた。

出発当日は雨の中。
池袋でスぺーシアに乗る(シーズンオフの平日なので空いている。
いや切符がスムースに買えない人がいたせいかも)。
湘南新宿ラインの線路を走り、栗橋でJRから東武の線路に入る。

ついでに線量計も持参したのでスイッチを入れる。
今市や日光の駅で最大0.2μSv/hを出した。
だが更に西の山の中に入ると、放射線の拡散ルートから外れ、また雪の遮蔽効果もあるのだろう、
高くて0.16μSv/h。
つまり市内よりも低い。
さらに宿内は0.1μSv/h前後と東京の自宅と変わらない。

湯元の積雪は40cmほど。
チェックインにはまだ早いので、湯ノ平の源泉帯を見に行く。
人の腰ほどの高さの木の屋根が並ぶそこだけは雪がなく、
屋根の下の隙間からは湯気が出て硫黄の臭気が漂う(湯気に顔を近づけると火傷するとの注意書きがあり)。
さらに奥は硫化水素が出るので立ち入り禁止。

幸い、山に入ると雨雲から外れ、しかも気温も8℃と高め。
宿にチェックインして、カメラだけを持って雪の湯ノ湖畔に出る。
湯ノ湖は半分凍結していた。
湯ノ湖の向うにデンを構えた男体山が映(は)える(写真)。

細かく移動して前景をいろいろ変えてデジカメのシャッターを押しまくる。
するといつもの違和感すなわち、風景を眺めにきたというより、写真を撮りにきたという本末転倒感におそわれる。

宿に戻り、温泉に入る。
硫黄臭(正確には硫化水素臭)がただよう白濁した湯は、「これぞ温泉!」という感じ。
湯元温泉は何はともあれ泉質が気に入っている。
アプローチの長さも転地効果のプロセスと思えば我慢できる。

初めての宿なので”おためし”のつもりで1泊にしたが、できれば2泊以上滞在したい(付近の山歩きにいい)。
ただ、山奥なのでwi-fiが届かない(=メールチェックができない)という点が”滞在”を躊躇させる。


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