今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

皆が行かない所に行く能力

2020年04月23日 | 新型コロナウイルス

GWは本来は、気候もよく、晴天が続き、花が咲いて、まさに絶好の行楽期間。
アウトドア派の私でなくても、出かけたい気持ちになるはずだし、その方が心身の健康によい。
だが、今年は違う。
行った先が、密集・密接だと(2密)、感染しに行ってしまうようなもの。

ただ、外出そのものがダメなのではない。
なぜなら外気が危険なのではなく、危険なのはあくまで人だから。
「外出を控えましょう」というのは、多くの人は、人が居る所に行ってしまうから。
私は、誰かの主張を無批判に受け入れることはせず、あくまで事象の本質を判断規準にしたい。

そこで必要なのは、皆が行かない所に行く能力。

有名行楽地しか知らない人は、『皆が行かない所に行く能力』が無いと自覚してほしい。

書店に並んでいる観光ガイドやネットに載っている観光地を行き先から外せる能力が必要。

ということは、並みの情報力ではなく、その”並みの情報”を棄てることができるほどの情報力が必要となる。

海と言えば江ノ島・湘南、山と言えば富士山・高尾山、というレベルを超越している必要がある。

この能力、限定的ながら、誰でも備えている。
たとえば、家の近所なら、有名な観光地でなくても、気に入っている場所があるだろう。
それだ。

では、家の近所以外にそのような地を見つけるにはどうすればいいか。
自分の心と地図で決める。

自分の心とは、自分の興味・視点。
たとえば、特定の花、史跡、地形など。
地図は、今ではGoogleマップがマイナーな観光情報が豊かなのでお勧め(他のマップは有名観光地止まり)。

たとえば、直近では、東濃限定で「薬師」をGoogleマップで検索して、薬師様をまつる寺を巡ったが、誰とも会わなかった。
あるいは、東京では、川歩きをするため、Googleマップで、川沿いの歩道の有無と周囲の名所を探ってルートを決めた。
川歩きは、休日でも河辺に繰り出す人はいても、ずっと歩き通す人はいない。

自分なりの視点が決れば、その視点によるマイナーなガイドと出合える(書店ではなかなか出合えない)。
首都圏の川歩き専門のガイドとか、ほとんど人と会わない山のガイドとか、巨樹巡り、石仏巡りの本とか。
この本が手に入れば、次からはその本が行き先の情報源になる。

自分の視点・価値観で出かけるのだから、楽しみ方も自分オリジナルになるので、有名観光地や国宝や天然記念物、すなわち世間的価値である必要はない。

Googleマップをじっくり眺めると、それらの地を結ぶルートが自分なりに見えてくる。
そうしたらあとは出かけるだけ。

実は、この趣味、Googleマップなどの”地図を見る楽しみ”が要素となっている。
地図を見て、そこから自分なりの行き先を発見することで、すでに机上で楽しみが始まっている。

以上の基準で私が実行しているのは、山歩き、川歩き、城巡り、寺巡り、巨樹と気の交流、である。
これらはこのブログで紹介しているので、ブログのカテゴリー(山歩き、川歩き、城巡り)や「旅」から具体的な記事を参考にしてほしい(「小笠原氏史跡の旅」は終了)。

ただし、今の時期は、公共交通機関はなるべく使わない方がいい(自家用車は可)。
なので、近所の散歩の延長上で考えてみたい。