今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

浜名湖から名古屋への鉄路にて

2014年02月08日 | 名古屋周辺
太平洋側が降雪となった今日、1泊した浜名湖から名古屋宅へ戻る。
その帰路、気づいた・経験したことがある。

まず、テレビで西日本から、名古屋、東京まで雪だという中、
ここ浜名湖は温暖な静岡の中でも南に位置するので、天気は雨で雪の気配はまったくない。

ディーゼル車1輌の天浜線(天竜浜名湖鉄道)で愛知県境の新所原に出、
そしてJRで豊橋まで出ても、同じく雨。
豊橋からJR快速に乗り換え、次の停車駅の蒲郡も雨。

ところがトンネルを抜け、岡崎平野に出ると、途端に雪景色。
三河湾に面した蒲郡は山の稜線が北を区切っているため、
愛知の中でも、半島部を除けば最も温暖なのだ。
そして、岡崎平野は、関ヶ原から始まる濃尾平野の東端なので、
北陸からの伊吹おろしがここまで届く。
愛知県内で「トンネルを抜けると雪国だった」体験ができた。
とはいっても、地面は雪が積もっているが、降っているのは雨。
すなわち、雪が解けていく状態。

帰路は、このままJR快速で名古屋まで行くのが最短で最安なのだが、
せっかくの珍しい雪景色なので、東海道の都市部でなく、郊外を北上したくなり、
岡崎で愛知環状鉄道に乗り換えた。

こちらは第三セクターだが、途中に改札がないので、
新所原でmanaca(名鉄と名古屋市営交通用のICカード。JR東海のTOICAと互換)で入場したまま乗車した。
こちらのルートでも10分と100円程度余分なだけだし。

ずっと高架を走る2輌編成の愛知環状鉄道は岡崎から北上して豊田市を南北に抜ける。
その間、雪景色に雨天という状況はずっと変わらなかった。
八草駅で、リニモに乗り換える。

改札を出ようとすると、愛知環状鉄道は中部圏のカードには対応していないという。
新所原からここまでの運賃を現金で支払った。
「JR東海でデータを更新するまでは、このカードは使えません」と言われたので、
「え、ならリニモにも使えないの?」と尋ねると、
リニモはそもそもICカードに対応していないという。
最新のリニアモーターカーであるリニモが、いまだ現金で切符を買うとは…予想が外れた。

首都圏ならSuica1枚(しかも私はフェリカ)でどこでも行けるのに、
天浜線のような絵に描いたようなローカル線ならわかるが、
名古屋周辺の鉄道で、ICカードが使えない路線が連続してあるなんて
名古屋圏はちょっとばかり詰めが甘い(フェリカで使えないし)。
ただし、manacaはポイントがたまり、それが現金がわりにチャージできる点は、Suicaよりいいけど。

JR東海道線にくらべて、愛知環状鉄道、そしてリニモへと乗り継ぐごとに、
乗客がぐっと減る。
がらがらのリニモ(運転手が女性)は、
万博会場跡地など三河高原の西端部を高架からずっと見下ろして走るので、眺めは最高。
しかも今日は雪景色。
そして、これまで雨だった天気が、雪になった。
最も北に来たためかな。

浜名湖を発って2時間半弱で、リニモ終点の藤が丘(名古屋市の東端)に着いた。
もしやと思い、リニモではなく、市営地下鉄の改札に行き、
このmanacaを使用可能にできないか尋ねたら、いとも簡単にやってくれた。
JR東海は帰省時まで使わないので、面倒だと思っていたのだが、
manacaだからここ藤が丘でできたのだろう。

かくして、愛知県内の天気や鉄道の違いを体験できた次第。