今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ベンジャミン逝く

2013年12月14日 | 生活
今日は、名古屋宅の大掃除。
蒲団とシーツ干しから初めて、居間の掃除にとりかかる。

その時、窓際に置いていたベンジャミンの葉がすべて枯れていたのに気づいた。
多くの葉はすでに下に落ちて、すなわちずっと瀕死の状態でいたのだが、
なんとか少しの枝だけで頑張っていたのに。
そういえばここ数日は鉢に挿した栄養剤が全然吸収されていなかった。
とうとう逝ってしまった。

このベンジャミンは名古屋宅に住んでほとんど同時に買い、ずっと窓際に鎮座していた。
ある冬、部屋側の葉がすべて落ち、半分が枯れてしまったが
窓側の半分はどんどん成長していった。
だが、ある夏休みの長期不在の間に、水を遣ることを忘れて、さらにその半分を枯らしてしまった。
でも、残りの1/4で結局、20年以上生きた。

その間、ずっとこの部屋で私と生活を共にしていた。
いや私以上にこの部屋にずっといた。
私が、ぎっくり腰になった時も、尿管結石の痛みで部屋でのたうち回っていた時も、
私を見守ってくれていた。
夏休みに帰省した時も、ベンジャミンに水を遣るために時たま戻ってきた。
1/4だけ生きていたので、捨てられなかった。

処分するために、枯れた枝を取り、干からびた幹を切ると、幹の内部は湿っていた。
根から幹まではまだ水を通していたのか。
でも枝には達していなかった。

花や動物なら、もとより20年も一緒にいられない。
樹木の寿命は人間並なんだ。
人生の伴侶なんだ。
それだけに、喪失感もある。

ベンジャミンのない鉢だけを残し、大掃除を続けた。