今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

私にとっての熱海

2012年03月27日 | 
さて、熱海の旅。
私にとって熱海は、小学生の頃さんざん家族旅行で行った地で、
その頃は大好きだった。
だが、大人になり、主体的に旅をするようになると、選択肢から消えた。

なので、数十年ぶりの再訪となった。
なぜ数十年ぶりに熱海を選んだかといえば、
日光・福島と寒い地域の旅が続いたので、
暖かい、梅や桜が見れる場所ということで伊豆が念頭に浮かんだ。
ここ数年、三月は中伊豆に行ってきたので、今年は伊豆でも他の場所、
しかも一泊なので、交通の便がいい温泉地となると、
梅も桜もある熱海が筆頭候補になったわけ。

といってもいつものように質素な旅なので、
宿は「かんぽの宿」(別館)。
ここは熱海の西側の高台にあり、来宮で降りた私は徒歩で急坂を登っていった。
部屋からは市街と海が一望。

ただ温泉に個性がないし、そもそも大衆向きのこの宿の湯は、加水塩素循環湯。
料理もキンメダイに興味はない身だと、これといったものがない。
アジの干物も珍しくないし。
それにビルだらけの市街地を散歩する気もしない。
土産物も干物以外はこれといったものがない
(蒲鉾は小田原、温泉饅頭は長岡、寄木細工は箱根だし)。
というわけで、豪遊をしない自分には楽しめない所だ。
だから選択肢から消えていたのだ。

でも、午前10時にチェックアウトしてそのまま帰るのもつまらない。
そこで、快晴なので、子供の頃の記憶で一番頭に焼き付いていた「十国峠」に行く事にした。

元箱根行きの路線バスに乗ればいい。
標高700mを超えるその地に達すると、真っ白な富士が全貌をあらわす(写真)。
ケーブルカーで峠の頂上にいくと、
まず目に入る富士、その左に愛鷹山、駿河湾、伊豆の山々、初島、真鶴半島、相模湾、箱根の山と360°の大展望。
富士と愛鷹の間には南アルプスの3000m峰も並んでいる。
私にとっては、ここが一番お気に入り。
ここはどっちかというと、熱海というより箱根の続きだが。