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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

レーザー放射温度計のすごさ

2013年05月30日 | 計測
「放射温度計B レーザーポイント機能付」を購入した。
暑くなる時期、室内の鉛直温度分布を座った位置から細かく測定したかったからだ。

この温度計のレーザーはあくまで測定先をピポイントで確認するためだが、
肝心のセンサー部分はどこまで届くのか。
他の赤外線温度計(サーモグラフィ)では、雲底温度も測れるらしい。

この計器ではどうかと思い、
頭上の曇天の雲底に銃口のようなセンサー部分を向けて、
引金状のスイッチを押すと、「17.8℃」という温度表示が出た。
ちなみに地上の周囲の気温は21.5℃。
わが私設気象台の露点温度から雲底高度を計算すれば、
地上から雲底までの気温減率が計算できる。
これは楽しい。

雨が明けた今夕。
頭上の青空に放射温度計を向けてスイッチを入れてみた。
すると値は「-45℃」。
「これはすごい!」と思わず叫んだ。
上空12000mの230hPa面近の温度だ(浜松のエマグラムで確認)。
成層圏近くまでセンサーが届いたらしい(ちなみに測定できる低温限界は-60℃)。

これを使えば山麓から山頂の山肌の温度も測れるかもしれない。
火山も測り甲斐がある。
箱根の大涌谷で測ってみたい(測定できる高温限界は500℃)。

パワースポットの計測限界

2013年05月21日 | 計測
南信濃の遠山郷から帰路の途中、再び茶臼山に立寄って、
残ったポイントの計測をした。
まず、矢作川水源
地磁気はやはり43μT(以下同単位)、水の酸化還元電位は+270mV(以下同単位)。
ちなみに一昨日測った休暇村茶臼山高原内の浴槽は+550だった。

カエル館上の「最強のパワースポット」という岩
岩に手をかざすと、いつものようにビリビリくる。
だが岩の上に立って測った地磁気は周囲と同じ43。

カエル館奥の湖畔の湧水
地磁気は43,酸化還元電位は+270。
以上のすべての地の静電位は0kV。

すなわち、いずれも地磁気は正常で、静電位もなし。
ビリビリ感じるのに、客観的な変化は確認できなかった
(以前の計測ではガイガーカウンターで若干の高い値が出た)。
客観的に最強のパワースポットは、どうしてもカエル館内の東隅になってしまう。
物理的計測はもうお手上げ。

ビリビリ感じるという体験的事実に注目するなら、
生体反応を計測する手がある。
私に可能なのは、脳波と唾液アミラーゼ(ストレス指標)だ。
できたらサーモグラフィ(赤外線温度センサー)で皮膚温を測りたいのだが、
先立つモノが…


磁気異常地帯を訪れる:追記あり

2013年05月20日 | 計測

前の記事の続き。
翌日、雨で何も見えない愛知の屋根・茶臼山を後にする。


今回の旅の目的は、1つにはカエル館の再計測だが、もう1つあって、

それは茶臼山の真南の東栄町にある地磁気異常地帯に入り込み、
自らの手で地磁気を計測することである。
そこは愛知県内で唯一同心円状に磁気が高い場所で(右図:産総研の空中磁気異常図を階調反転して見やすくした)、
そういう場所は通常は火山などの山体に沿ってあるのだが、
ここはむしろ谷あいで、地形とは無関係の分布。
地質とはやや対応があるものの、地質のせいとはいえない※
※:詳細な地質図を参照できたので追記する(2022.6.19).
同心円状の磁気異常(減少)地帯は、爆発的噴火による火砕流の地層にほぼ対応していることがわかった。その噴火はやや北にある大峠(954m、玄武岩質)によるものである(中・後期中新世(1500万〜700万年前)。茶臼山火山と同時期)。同心円の中心部は火砕流が一番厚い層なのだろう。

下界に降りると、雨は上がっており、晴れ間さえ覗いている。
津具の町から目指す地帯を横断する県道80号線に入る。
山中の渓流沿いの一本道で、人家はなく、車もほとんど通らない。
磁気等高線の頂点部にさしかかった所で車を止め、計測に入る。

丁度そこは東栄町の”花祭り”発祥の地である白山神社への入り口であり、
幸いなことに入り口の箱に「古戸散策マップ」が用意されていた。
この古戸(ふっと)という地磁気異常地帯は、
まさに案内マップができるほどの隠れた観光地だった!
後で知ったことには、この地は鬼が主役の「花祭り」の聖地だった。 

近くに「遥拝場」の小さな看板があり、マップの説明によれば、
白山神社に行けない人や動物のためのものだという。
遥拝場に登り、地磁気を測ると43μT(以下同単位)、標準的値だ。

その地図を頼りにさらに等高線の頂点域内を進むと、
道脇の沢に御滝・山の神の祠がある。
マップでは「霊感のあるスポット」とあるが、ちょっと陰湿な雰囲気。
地磁気はやはり43。
山の神の祠は信仰施設で、何がしか感じる所があったので、iPadの「バケタン」(お化け探知器)を作動してみる。
すると、「良くない状態」と出た。
なんか、そんな気がしたんだよな。
滝の下で水を採取して、酸化還元電位を測ったら+220mV(以下同単位)。

さらに進むと集落の中心部というべき普光寺と鎮守の八幡神社がある。
階段上の八幡神社で専用機で地磁気を測る(下向きの鉛直成分を360°回って最大値を計測値とする)と、
なぜか北向きではなく西向きが最高値となり40。下の寺の広場では45。
こんなに近くでこの差は大きい。
さらに、等高線の頂点域 からは外れるが、
花祭りの最初にお参りするという「みるめ様」に向かう。
山の中の狭い道を走って最後は車を置いて徒歩で登る。
竹林の中に鎮座するみるめ様の祠はけっこう大きく、
下から見上げた時は威厳を感じた(右写真)。
地磁気は43。
感じるところがあったのでバケタンで探知した結果は、「守り神の出現に期待」と出た。
さすが「みるめ様」。

車の所まで下り、「宝篋印塔」という案内板があったので、廃屋を抜けて、
薄暗い不気味な岩肌に宝篋印塔(昔、僧が教典を埋めたという)があった。
もう誰も世話をしていない雰囲気で、バケタンの結果は、「良くない状態」。
やっぱり。
最近、バケタンの探知前に、自分でも霊感がはたらくようになってきた。
幾度にわたるバケタンでの探知経験のおかげだ。
以上、古戸の地磁気異常地帯を計測した結果は、それほどの異常値とはいえなかった。
もっとも地図では0.1μTレベルの違いなので、私の計器では誤差の範囲内となってしまう。

なにしろ、昨日カエル館内で1桁の数値を見たばかりだし。

2泊目に泊まった宿は、信州の遠山(現飯田市)にある「島畑」
実は最初は静岡の佐久間あたりも計測で行く予定だったので、
秋葉街道沿いの手ごろな宿が静岡県側にはなく、
本当なら休業の日なのだが、たまたま他の都合で開いているというので受け入れてもらった。

この宿、以前の秋葉街道や信玄南進の旅の時にも泊まったことがある。
部屋は民宿レベルだが、野草の天ぷら・鹿肉・猪肉・山女魚の串焼きなどの囲炉裏料理がいい。
食事をしていると、主人が私の写真を撮り、食事中にプリントしてくれる。
写真と一緒にライター型の楊枝入れと、スズメバチが入ったウイスキーを猪口程度のグラスに注いでくれた。
今ではワインですら水で薄めて飲んでいる身に、何が入っていようとアルコール40°以上は強烈。
唯一困ったのは、気さくに旅の目的を尋ねられた事。
ばか正直に「地磁気の計測」ましてや「霊の探知」と言うわけにはいかず、
「ドライブの旅で」と言葉を濁す。

ちなみに地磁気の地図によると、ここ八重河内は、
東栄町古戸とは逆の値が高い尾根になっているが、
測ると42。
蛇口から取った水の酸化還元電位は+720と高かった。


清瀬市のPM2.5濃度が異常に高い件

2013年03月13日 | 計測
東京都のPM2.5の値をチェックしている。
(情報源:大気汚染地図情報(東京都)
今日の正午で清瀬市上清戸で176μg/m3。
なぜか清瀬市付近が異常に高い
(それに次ぐの中央区晴海の87)。
ちなみに環境基準は、一日当りの平均で35μg/m3。
もちろん上の観測値は1時間ごとの速報値なので一日に均すともっと下る。

なぜ清瀬付近が高いのか。
強い南風による影響(運搬)がまず考えられるが、
NOxなど他の物質ではこのような傾向がない。
つまり清瀬の他の汚染物質の値はほかより低い。
地形や高層ビルの影響もないはず。
もちろん清瀬が発生源でもない。
要するに粒子としての挙動の違いなのだろうが、
いまのところ私には説明不能。

数日前にもこの状態があった。
これからもチェックしていく。

玉川温泉を測る

2012年09月04日 | 計測
今回の玉川温泉(宿は写真の「新玉川温泉」)には、初めて母を連れていった。
なぜ80を越えた母を連れたかというと、医者に見放された末期ガンを患っている
というわけではなく、
ただこの日本最高のすごい温泉(その説明は前の記事)を、ぜひ体験させたかったから
(後々、後悔したくなかった)。

もうひとつの目的は、計測。
地磁場計、電位計、ガイガーカウンター、酸化還元電位計、それに気象計を装備した
(pHも測りたかった…)。

岩盤地帯も北投石地帯も地磁場や大気電位は平常値だった。

放射線はもちろん北投石地帯で線量が上がり、
たとえば知る人ぞ知る最高スポットを、今回はゴザの上から測ると、4.66μSv/h。
2年前、地面1cmを測ったら、7μSv/hほどだったので、
ゴザによってα線とβ線が遮蔽された効果か。

2年前にも記したが、温泉や熱い岩盤地帯(有毒ガス地帯)では放射線は正常値。
ちなみに、往きの新幹線車内で郡山~福島間は、空気中で0.2μSv/hを超え、東京からここまでの最高値。

玉川温泉の宿内の金属製の水道の蛇口はみな腐食を免れず、無惨に傷んでいる。
温泉から空気中に出た強酸分子のなせるわざだ。
なので、長期滞在者はパソコンや貴金属など持参しないほうがいいといわれている。

さて、浴室に行き、まずその洗面台の腐食した蛇口の水の酸化還元電位を測ると、-100mV。
こんな値はわが計測で初めて。
みごとな”還元水”ですっごくいい水だ。
客室内の蛇口からの水も同じ値。

そして浴室内の源泉100%の温泉水を、恐る恐る測ると、+458mV。
酸度を測っているわけではないが、酸化度が高いことは確かだ。
でも東京の水道水(+600mV)よりは低い。
温泉の塩酸よりも、カルキの塩酸の方が強いのか。

われら元気な親子は、べつに湯治療養に来たわけではないので、
二日目の午後には、もう岩盤浴にも飽き(何しろ熱すぎ)、
バスに乗って山向うの「後生掛温泉」の泥湯に入りに行った。

三日目の最終日は、チェックアウト後、バスで標高1600mの八幡平(はちまんたい)まで行き、
秋田・岩手の山々を一望して、盛岡に下った。

静電場センサを購入

2012年08月30日 | 計測
大阪大学が開発した「静電場センサ組立キット」を秋葉の千石通商で買ってきた。
価格改定前の5250円台で買えた。
池谷阪大名誉教授の『大地震の前兆 こんな現象が危ない』(青春出版社)を以前読んで、地震の宏観現象に興味をもっていた。
実際、首都直下型地震の前兆をキャッチできればと、東京の実家でラドンを常時観測している。

今回買った装置は、地震の前兆現象としての静電気の異常をキャッチするためのもの。
”静電気”が今の私にとって”マイブーム”(w)なので、その意味でも買いたかった。

ただ、今のままでは実測値がモニタできないので、”計測マン”の新装備とはならない。
ソフト的にアップグレード可能なようなので、それに期待する。


東京宅で酸化還元電位を測る

2012年08月05日 | 計測
帰省とともに、酸化還元電位計(YK-23RP)も持帰り、
東京の実家の水の酸化還元電位を測定した。

まず蛇口から取りたての水道水は、約600mV。
数値からは、”酸化水”の部類に入るが、
水道水としては標準的値のようだ。
すなわち、水道水は、直接飲料するのは、”毒”ではないが、積極的にお勧めはできない。

次に、水道水をBRITAの卓上浄水器に入れて数時間経過した水
(飲料に使っている)は、
377mVに下っていた(値が低いほど還元水に近くなる)。
この数値は、各地の水の値を計りまくった先輩サイトによると、秩父の道の駅にあるという「ちちぶの水」とほぼ同じ。
ちなみにこの浄水器のフィルタは先月末に交換したばかりで、
さらに私の好みでラジウム原石が1つ入れてある。
置いたままによって、塩素が抜けた効果もあるかもしれない。

そして不思議なのは、昨日からそのままの浴槽内のぬるま湯。
時間がたっている分酸化が進んだと思ったが、
値はなんと150mV。
この値は、上のサイトによると、”ミネラルウォーター”や”アルカリ天然水”と同じレベル。

ちなみに湯はもちろん水道水で、入浴剤はいれず、
浴槽の中には、ハイルシュトレン(オーストリア)のラジウム原石が3kgと、
段戸(愛知)鉱石が1kg昨日からというよりいつも入れっ放し。
段戸鉱石は、確かに還元力(マイナスイオン)が謳われている。

実は、7月に測った温泉地でも、水道水は値が高く、浴槽の湯(塩素循環)は低かった
(☞その記事)。
両者に温度差があるのも確か。
放置による塩素抜けの効果もあろう。
さらなる探求が必要だ。

電位計を装備

2012年07月30日 | 計測
”ケーソクマン”のパワーアップは留まるところを知らない。
本日、ロケーターという電位計を買った。
静電気の帯電状態を計測するもので、私としては物に対してではなく、大気に向かって測りたい。

気温・湿度・気圧などの大気の熱力学的計測に始まった私(ケーソクマン)だが、
今は磁場・電位など大気の電磁気学的計測に邁進している。
なぜそうなったかは、今しばらく措くとして、

さっそく秋葉で購入したロケーターのスイッチを入れて、秋葉のヨドバシカメラに向かう。
路上で0ないし-0.1kVだったが、
店内に入り、ちょっと用のあったカーナビ売り場に向かうと、マイナスに数値が上がり、-0.8kVまで達した。

さて家に帰り、部屋でスイッチを入れると、やはり-0.1kV。
ところが扇風機の回転している羽根に近づけると、さきほど以上に急激に(マイナスに)上昇し、
-7.0kVにも上がった(扇風機の本体から1cm離した値)。

そしてその扇風機になぜか付いている「マイナスイオン」スイッチを入れると、
値は更に上がり-13kVに周期的に上がる( -7と -13の間を往復)。
つまりマイナスイオンは周期的に出ているんだな。
別に「マイナスイオン」には関心ないが、
それを謳っている商品(泉精器製作所の「マイナスイオン卓上扇風機EF-070」で中国製の安物)
だけにきちんと放出されているのは見直した。

扇風機のスイッチを切ると、非常にゆっくりと低下していく(この点が動電気の電場とは異なる)。
さらに10分ほど経過しても、まだ-1kVを保っていた。

値が高いのは扇風機の羽根の周囲(前後左右)だけで、
羽根の後ろのモーター部分や台座部分はそれほど高くない。

プラスチックの羽根に、空気との強い摩擦によって静電気が発生したということなんだな。
羽根にホコリが着きやすいのも、その静電気のせい
(プラス側はどこなんだろう)。

このロケーターの購入によって、
”パワースポット”の計測の装備が整った。

計測マンがパワーアップ

2012年07月20日 | 計測
”計測魔”改め”計測マン”が更にパワーアップした。
地磁場を測れるミリガウスメーターを購入したのだ。

実際、電磁波計やiPadアプリの磁場計とは異なった挙動を示す。
「イヤシロチ」といわれるような、地磁場が変動する地点があるのか確認したい。

次なる目標は、大気中の電位を測ること…。

エアコン稼働中の室内気温傾度

2012年07月18日 | 計測
室内の冷房に、エアコンの吹き出し口を可能な限り真下にして、空気を撹拌するサーキュレーターを使用しないので、
私の部屋は床と天井との間に見事な気温傾度が発生している。
その値を報告しよう。

エアコン(三菱霧ケ峰MSZ-SV22R)の「冷房」ではなく、「除湿」の”標準”に設定。
なので消費電力は冷房の420-600Wより半分ほどの、250-310W間を往復。
冬の暖房時には大活躍するサーキュレーターを、夏はあえて使用していないので、
床から2mほどの高さのエアコンの温度センサー部分の気温は高く、30.1℃
(外気温は28.2℃)。
フローリングの床の私の足元では、26.3℃、坐っている私の頭頂部では、27.9℃。
床から2mのエアコンの高さまで、幅4℃弱の気温傾度はだいたい直線的に高くなっている。

エアコンからの冷気風が直接肌に来ていることもあり、気温27℃付近の私の上半身は体感的にはやや寒いほど
(頭上に手を伸ばすと、指先は28℃の生暖かい空気に触れる)。
20時から22時まで除湿しっぱなしで、ほとんど温度変化がない。
もちろん室内の湿度は53%で湿度的にも快適。

このように、よほど室温が高い時以外は、使用電力が小さい除湿にしたままで、
自分の居場所の気温は27℃前後の適温になるので、このような省エネ的使い方でまったく問題ない。
ちなみに1ヶ月の電気代(中部電力)は、300Wで1日10時間使用×週5日(週末不在のため)で1355.8円。

定宿の温泉で計測しまくる

2012年07月09日 | 計測

年に2回は利用する岐阜県中津川の定宿「ホテル花更紗」に2泊した
(あちこちに準定宿が増えたので、以前は季節ごとに泊っていたが、最近は年2回に減った)。
本来なら大学の前期授業終了後の”慰労”に使いたい宿なのだが、
最近は前期試験が8月にずれこむようになったので、
慰労の方を世間の夏休みが始まる前の今ごろに前倒しせざるを得なくなった。

さて、”計測魔”にグレードアップした私は、この温泉旅でも測りまくるため、
電磁波計と磁気計(iPadのアプリ)、それに新しい武器「酸化還元電位計」を装備した。
ちなみに放射線についてはすでにくまなく計測済みなので(過去の記事に掲載)、
ガイガーカウンターは持たない(花崗岩地盤のこの地の放射線量を震災前に測定していたおかげで、
震災後の東京で上昇した数値がこの地の平常値並みである結果に、私は冷静でいられた)。
また、地磁場チェック用の方位磁石と、10倍の双眼鏡も忘れない。
それに加えて、自分自身のストレス状態を測定するためのアミラーゼモニターも持参。

まずは、簡単なところから、ストレス・リラックスの指標となる唾液アミラーゼの測定結果を示す。
入浴する前は、21kIU/L(すでにストレスがない状態)。
そして、サウナ+桧風呂入浴+15分のマッサージ機という豪華セットの後は、
なんと7kIU/Lと、これ以上のリラックスはないほどに下がった
(注:入浴直後だとかえって高くなる)。
”慰労”効果が証明された!

次いで、温泉の湯を採取し、酸化還元電位を測る。
まずは、比較対照として宿の水道水を測ったら、595mVと名古屋の水とくらべてやたら高い。
酸化水?といっていいくらい。
ただ、同好のサイトを見ると、各地の名水にも値が高いのが多いようだ。

ここの温泉は、弱アルカリ性(ph8.2)のヌルッとした泉質で、
陰イオンが陽イオンの2.5倍あり、もっとも多いのは炭酸水素イオン。
ただし源泉掛け流しではなく、加温・塩素循環。
桧風呂と岩風呂と二つあるが、ともに131mV。
露天は125mVだがこれは誤差の範囲内でほぼ同じとすべき。
隣接する日帰り施設「クアリゾート」の浴室の内湯は172mV、露天は165mV。
水着で入るバーデゾーンの円形の湯は500mV,プールは600mVを超えた。

それとこのホテルの近くに、槌馬屋という観光みやげ屋があって、
そこの敷地内から湧き出る「不思議な水」というのがあり、
知っている人には評判なのだ。
この水は弱酸性だという。
私も買っていたので、まずは購入後1年は経過するその水を(行く前に)測ったら116mV。
そして今回、新しい水を購入してさっそく測ると228mV。
この地の水道水よりは低いが、経年劣化した水より高いとは??
酸化還元電位の評価については、まだまだ理解が足りない。
どうせならpHも一緒に測りたい。

この地の天然の水なら、宿の目の前に湯舟沢川がある。
ほんの少し上流で、冷(つめた)川と温(ぬる)川が合流しているので、
この両者を測ることに、河原に急行。
冷川は206mV,温川は216mV。
なるほど新鮮な「不思議な水」の値に近い。

さて、次は磁気。
電磁波による磁場と地球由来の地磁気は別物で、多くの場合、それぞれの計器で互いに干渉しない
(ただし強い電磁波には磁気計も反応する)。
まず電磁波計は、客室内の電気製品以外には反応しなかった
(最大値は、稼働中の液晶テレビ画面上の中央下で100mG(=10μT)。

ついでiPadの磁気計(iPadのレンズ・スイッチのある角がセンサー部分)で室内を探索すると、
窓際の角の鉄筋の柱と思われる箇所の一角が200μTにも達した。
方位磁石を近づけると、本来なら南西方向のそこにN極が誘導される。
また、電磁波計もなぜか時たま、磁場の針がビクッと反応する。
要するにその壁の中に強い磁性体があるわけだ。

宿から出て、冷川・温川にかかる橋を渡りきろうとすると、橋の境界で磁気計の値がぐっと増える。
橋の金属製の欄干の先端に金属製の蓋があり、どうやらそれが強磁性体のようだ。
実際、方位磁石もそこにN極が誘導される
(S極が誘導される場所は、磁気計の値が周囲より低くなる)。
こんな感じで、磁気計が異常値を示すのは、いずれも人工的な強磁性体によるものであり、
”地磁場”が異状を示すわけではないことがほとんどだろう。

※以上の計測値は、信頼性の高い計器によるものではないので、あくまで参考値にすぎない。


IH調理器の電磁波

2012年07月08日 | 計測

名古屋の棲み家に備え付けの電気コンロのダイヤルが(経年劣化で)壊れたので、
管理会社に修理を依頼したら、業者がやってきて新品のIH(電磁)調理器に交換された。
IHとなると電磁波が気になるので、さっそく電磁波計で磁場を計測すると、
2.5μTに跳ね上がった(ただしアナログ計なので値はおおまか)。
さすが”電磁”調理器、わが家の電子レンジの記録を軽く超えた(もちろん電場もそれなりの値)。

放射線以外に、電磁波の生体に対する影響についても学術的な本を複数読んでいるので
この値の意味は理性的にはわかっているつもりだが
(いわゆる”電磁波コワイ”的な、防磁グッズ販売と結びついた本は読まない、
玉石混交、いや石ばかりのネットは言わずもがな)、
気持ち的には、長時間この前で立って調理したくないなぁ。
ただ前のコンロよりはエネルギーが強く、すぐに沸騰するので、実際の調理時間は短縮される。


水の酸化還元電位を測る

2012年07月05日 | 計測
「計測オタク」から更にグレードアップして「計測魔」への道を進んでいる。
液体の酸化還元電位を測定するORPメーター(YK-23RP)を購入した。
温泉好きとしては、温泉の成分だけでなく、温泉水の還元力(新しさ)を気にしたい。

さっそく、自分が飲む液体を測定した。
まず、名古屋宅の水道水(常温)は、140mV。
愛飲しているメルシャンの「おいしい酸化防止剤無添加赤ワイン」(開封1晩経過)は、98mV.
杜仲茶のティーパックを入れた段戸石(三河高原の段戸山で採れる)入りの冷水(冷蔵庫に保管して3日目)は、80mV.

値が低いほど、還元力が高く、一般的に体にいいとされている。
冷水は作って3日目なので、酸化が進んでいると思ったが、段戸石の効果か、もとの水道水よりずっと値が低い。
ワインも開封して1晩なので、値が低いが、酸化防止剤がはいっていないので、これから値があがるだろうな。

今後、いろいろな計測をするので、「放射線計測」のカテゴリーを「計測」に変更する。

温泉で唾液アミラーゼを測る:追加あり

2012年06月10日 | 計測
今日からさっそく今月分の2泊旅。
といってもすこぶる近場の恵那峡温泉(岐阜県)。
なぜなら、目的は観光ではなく、今回も先月の浜名湖旅と同じく分厚く難しい本を持参して、読みふける予定。
それに加えて、先週末届いた唾液アミラーゼモニターも持参して、
旅先での我が身のストレス測定をしたい。
だって、毎月実行している温泉旅は、仕事上のストレスを解消するためというのが自分に言い聞かせている理由だから。

わが愛車ミニクーパーでのんびり旧中山道を通って三時間ほどかけて宿に着いた。
浴衣に着替え、菓子と茶を一服し、次に口内の不純物を流す意味もこめて冷水を飲む。
5分程待って唾液アミラーゼの計測にとりかかる。

棒状のチップの先を舌下に30秒入れて唾液を採取。
それを専用のモニターに差し込む。
以上、しごく簡単。
そして出てきた値は26kIU/L。
おおざっぱに言って30未満はストレスなしの判定なので、
ずっと運転してきたわりには、低い(愛車で里山を快走してきたので気分は良かった)。

実は先週、授業直後に測ったら99kIU/Lもあってびっくりした。
馴れた授業といえども仕事ってやっぱりストレスなんだ。
※追加1:実はこれ、エラーが出た後の再計測だったが、
再計測では異常値がでることがわかった。
なので99という値は大きすぎで正しくない※
そして旅に出ること自体が、転地効果でストレス解消になるのかも。

さて、入浴後の値を測るため、
まず大浴場で温泉につかり(但し初回の入浴なので洗髪し、体も洗う)、
露天にも浸かり、20分ほどで風呂から上がる。
部屋に戻り、先程と同様に冷水を飲んだ5分後(測定環境はできるだけ同一に)、
再び唾液アミラーゼを測った。
値は24kIU/L。
下がったといえないことはないが、正直期待はずれ。

確かに、温泉入浴という行為は、成分はどうあれ、体温以上の温熱と水圧による物理的ストレス状態にほかならない。
精神的にはいい気分でも、身体的には負荷状態だ。
そもそも湯治とは、身体に刺激(=軽いストレス)を与えて、身体側の反応性を高めるメカニズムだ。
なので温泉入浴のストレス低減効果も、初回の入浴後ではなく、
もう少し後に現れてくるのかもしれない…と期待したい。

ただ、唾液を採取するチップはもちろん使い捨てで、1回当り200円分のコスト。
なので、そう何度も測れないのがつらい。
※以下追加2
翌日、昼頃、ガラガラの風呂にたっぷり入り(ミストサウナ、ジャグジー、ハーブ湯などに追加入浴)、
部屋に戻って、すぐには計測せず、
ベランダに持ち込んだリラックスチェアで充分に涼んだ後に計測した。
そしたら値はkIU/L。
やはり、リラックス効果があるんだ。