瑞牆山を訪れた最大の目的がこのカモメランの調査と言って良いであろう。
年々数を減らしているという山岳レインジャー活動の報告を目にしていたが、まだ大丈夫だろうと思っていた。ところが昨年の報告で葉はあるものの花がひとつも咲いていないという報告を受けた。さらに今年の調査の第1報では葉も見当たらないという。もし本当ならばそれはまずい。自分の目で確かめてみないといけない。
激減したクリンソウ。これを見ただけでもかなりの変化が起こっていることは想像がつく。
この沢はかつてサンリンソウがこれでもかというくらいに咲いていたはずだが、少ししか見当たらない。
わずかに咲き残っていたサンリンソウ。ヒメイチゲは見当たらない。
花は全く見当たらないが、かろうじて葉は残っていたカモメラン。
直接の食害の跡も見られる。しかし、いちばんの問題は下草が無くなって山肌が乾燥化したことだろう。
もう1ヶ所別の場所を訪れてみる。このあたりも下草がほとんど無くなっている。
ここにも葉はあるが花はひとつも見つからない。
散在的に葉は残っているが・・・
どこを探しても花は見つからなかった。
がっかりして富士見平小屋に到着すると、休憩しているグループの方から声をかけられた。見れば山岳レインジャーのメンバー8人ほどで本日このカモメランの調査に訪れているそうだ。私は咲いている花は見つけられなかったが、毎年訪れているそちらのメンバーは4~5株開花している花を見つけたそうで、完全に咲かなくなってしまったわけでは無いようだ。しかし、かつては50株以上は咲いていたカモメランがもはや絶滅寸前の状態まで追い込まれてしまっている。直接の食害というわけでは無く、植生の変化によるラン菌の活性が低下してしまったことと鹿(および人)による踏み荒らしが原因であろうと分析している。直接の食害は囲って保護してやれば早期に回復が望めるが、植生の変化によるものはそう簡単に戻せるものでは無い。しかし、今出来ることは残っている場所を囲ってあげることくらいだろう。何もしなければおそらくは数年で絶えてしまうだろう。御坂山塊のカモメランもあと少し囲うのが遅かったらこちらと同じ状況に追い込まれていたことは間違いないだろう。早急な行動が必要とされている。
年々数を減らしているという山岳レインジャー活動の報告を目にしていたが、まだ大丈夫だろうと思っていた。ところが昨年の報告で葉はあるものの花がひとつも咲いていないという報告を受けた。さらに今年の調査の第1報では葉も見当たらないという。もし本当ならばそれはまずい。自分の目で確かめてみないといけない。
激減したクリンソウ。これを見ただけでもかなりの変化が起こっていることは想像がつく。
この沢はかつてサンリンソウがこれでもかというくらいに咲いていたはずだが、少ししか見当たらない。
わずかに咲き残っていたサンリンソウ。ヒメイチゲは見当たらない。
花は全く見当たらないが、かろうじて葉は残っていたカモメラン。
直接の食害の跡も見られる。しかし、いちばんの問題は下草が無くなって山肌が乾燥化したことだろう。
もう1ヶ所別の場所を訪れてみる。このあたりも下草がほとんど無くなっている。
ここにも葉はあるが花はひとつも見つからない。
散在的に葉は残っているが・・・
どこを探しても花は見つからなかった。
がっかりして富士見平小屋に到着すると、休憩しているグループの方から声をかけられた。見れば山岳レインジャーのメンバー8人ほどで本日このカモメランの調査に訪れているそうだ。私は咲いている花は見つけられなかったが、毎年訪れているそちらのメンバーは4~5株開花している花を見つけたそうで、完全に咲かなくなってしまったわけでは無いようだ。しかし、かつては50株以上は咲いていたカモメランがもはや絶滅寸前の状態まで追い込まれてしまっている。直接の食害というわけでは無く、植生の変化によるラン菌の活性が低下してしまったことと鹿(および人)による踏み荒らしが原因であろうと分析している。直接の食害は囲って保護してやれば早期に回復が望めるが、植生の変化によるものはそう簡単に戻せるものでは無い。しかし、今出来ることは残っている場所を囲ってあげることくらいだろう。何もしなければおそらくは数年で絶えてしまうだろう。御坂山塊のカモメランもあと少し囲うのが遅かったらこちらと同じ状況に追い込まれていたことは間違いないだろう。早急な行動が必要とされている。