■山南ノート(3)☆☆☆演劇航海日誌

劇団夢桟敷♂山南純平の演劇ノートです。2008年は劇団創立30周年。海は荒れているか!面舵一杯。

つげ義春さん

2006年02月28日 | はぐれ雲
 やはり、タダモノではない。
 何故、「ねじ式」の青年はイシャを探す彷徨いが産婦人科の女医でなければならなかったのか?ここに天地がひっくり返るほどの大きな謎が見えてきた。
 「ぼくは死ぬかもしれない」青年がやっと辿り着いた病院が<生命の誕生>産婦人科である。しかも、女医さんと「お医者さんごっこ」でSEXをすることになる。
 唐突はお嫌い?とギョロリと目を剥きながら唐十郎さんが笑っているような気がする。
 
 原作「ねじ式」に「紅い花」を付け加える劇構成になる。
 この劇の根底にある「熱にうなされて夢を見ている」ような不思議な感覚を送り出していきたい。
 はじめて「ねじ式」を読んでうつらうつらと夢の中へ迷い込んで行ったように・・・。

自分の身体は

2006年02月27日 | はぐれ雲
 腹が出てきました。愛用のGパンをはくのも苦しくなりました。
 今、自分に合うズボンがありません。従って、ジャージをはいて一日中過ごしています。典型的な中年太りのオッサンにみえるらしい。
 (私の体重は67㎏と思っていたが、今朝、体重計に乗ってみると71,5㎏)

 家族からは「みっともない!運動をしなさい。」とよく言われる。しかし、40代までは痩せていて、実は中年デブを見る度に「貫禄があっていいなぁ。」とブタ人間に憧れていたのです。温厚そうに見えるし。
 
 デブになって気付いたことは、地球には引力があるということです。今、ジャンプができなくなっている。引力の法則を身体で感じる。
 十メートルくらい走ると息切れがする。久しぶりのジョギングをしてみると、早足ウォーキングをしているおばあさんに抜かれてしまった。ヤバッ、ヤバーア!
 
 はい、目が覚めました。
 肉体に<飢え>を思い出させねば!少しは競争心・闘争心を目覚めさせよう。
 ここで決意です。・・・いつでも喧嘩ができるような身体にしよう。今日よりシャドーボクシングとランニングをおこなう。
 空論にならぬように、「書を捨てよ!街を走れ」である。明日は万歩計を買うつもりです。

臨戦体制へ

2006年02月26日 | 稽古の日
 私たちは戦争でもしているのだろうか。頑張らないと殺られてしまう気分である。本番前になると、いつも「殺られる」危機意識が生まれる。誰から殺られる訳ではない。本来、演劇には敵がいない筈だから。この情緒不安定な気分がたまらない。良い意味で生きている実感でさえある。
 今回の本番前に対する意識は早くやってきた。あと1か月はあるというのに。
 さて、役者さんたちが台詞を刷り込んでいる最中に演出の直しに入るか。まだまだ、面白くなりそうである。劇作りの人間関係はアンフェアーなものだ。頑張ってよ、一番、いじめられている一宝君。愛はサドもマゾもあるのです。稽古が終われば、私のマゾぶりをいつしかご披露することもあるでしょう。お楽しみに。ああん、痛いの、快感です。

立ち姿を決める

2006年02月25日 | 稽古の日
 只、喋っていてはつまらん。覚えたことを喋っているだけでは本の世界ではないですか。役者の行為がもうひとつの世界を浮かび上がらせるとは?それが夢棧敷の劇だ。
 劇を見せよう。劇を作っているのだ。只今、役者の立ち方を点検中である。

春へ情宣(2)!

2006年02月24日 | 企画制作:05-08
 「ねじ式Ⅱ~夢のつづき」福岡ー熊本公演(4ステージ)までアト34日に迫ってきた。
 ■公演案内⇒劇団夢棧敷◎第44回公演「ねじ式Ⅱ~夢のつづき」福岡/熊本
 ■チケット予約⇒TEL/FAX/MAIL又はお問合せ

 稽古や制作面では絶好調!と口から泡を飛ばしながらラッパを吹いているが、実は悪戦苦闘中である。
 座長=夢現は役者暦27年、堅実で信用も高いし性格的にも温和。50代~60代の劇団員も物心両面から支えてくれている。若い劇団員(10~20代)は純情で好感をもたれている。・・・しかし、私はどうやら近寄り難い人に見えるらしい。ほんとうに一部の人としか仲良く付き合えないのである。詰まるところ、私は人付き合いがヘタなのだ。
 という訳で、新人が入ってきても長くは続かないし宣伝もギクシャクしてしまう。
 いらぬことを言ってしまう。「文化にお金をかけなさい。演劇にお金を使いなさい!」とはいらぬお世話に聞こえるらしい。
 最近は個人には言わなくなって国や県などに言うようになった。自衛隊に4兆8139億円(平成17年度・国防費)は高すぎる。その金額と比較しながら演劇を語るようになった。
 さて、1兆円の1万分の1はいくらでしょう。1億円です。
 税務署に対して息切れする。今日のノートはこれにておしまい。  

青白い顔

2006年02月23日 | 稽古の日
 君には子どもを監禁したり殺したりする人の気持ちがわかるか?
 貧しいからでも憎いからでもなく、子どもを痛めつけて快感を覚えてしまう、その“異常”な気持ちを理解できるか?
 演劇の稽古では、そのような異常とも言うべきやり取りがしばしばある。
 実はすべてを理解しなければ演れない訳ではない。説明し切れないから演ってしまうのである。何度も演技を繰り返すことで“異常”を身体で探す。それが、役者の仕事でもある。身体という表面の追及である。内面と言う者がいれば、それは<言葉の作家>になれば良いではないか。役者の面白さと凄さは身体にある。
 虚構の本気である。虚構の感情を生み出す力があるか。つまり、ホンモノを口に出すほど甘いものではない。尺度が違う。ホンモノを空虚なモノへ逆転させる力が要求される。
 よし、みんな、青白い顔で“狂気”を探そう。笑ってごらん。それだ。

お金で買えないものは

2006年02月22日 | はぐれ雲
 The RC SUCCESSION(35周年ベストアルバム・デイズ 1970-80)を聴きながら。
 それは、愛かも知れない、時間かも知れない、命をお金で買おうなんてとんでもない。
 
 いやな渡世になったもんだ。
 演劇でなんとかできないものか。・・・
 忌野清志郎さん、歌を聴きながら元気が出てきました。
 お金で買えないものを作り続けよう!

さくら

2006年02月21日 | はぐれ雲
 狂い咲き
 桜の蕾を見た。おい、待てよ。まだ冬ではないか。もうちょっと我慢せい。あせるんじゃぁない。早く咲いたら、それだけ早く散ることになる。
 つげ義春さんから「そんなに偉くはないのだから・・・」と囁かれたような気分になった。何を競っているのだろう?
 でも、狂い咲こうとしている蕾にエールを送ろう。早とちりは憎めない。 

福岡情宣(三回目)

2006年02月20日 | 旅日記
 村上君と福岡へ往く。午後12時に劇衆上海素麺工場の支那海氏と会う。
 初対面なのに、古くからの知人のように思えた。唐十郎のこと、海と血のこと、劇で警察にパクられたこと、火と水を舞台で使うテント劇のこと、・・・演劇の温度が高まった。もう、沸点だよ。そして、話は尽きそうも無い。
 また、3月6日(月)にお会いすることを約束した。宣伝協力ではお世話になります。初発の関係が強烈で、今後の稽古は気が抜けない。
 ■そうだ!来年あたりは熊本でテント劇を企画したい。お祭りだい。「演劇なんて関係ない」人たちに楽しんでもらいたいのです。楽しい事件ですよ!

 ぽんプラザホールへ。夏の正式予約完了。チラシが残り僅かだったため、福岡の人気劇団のチラシを隅っこに追いやり、次回公演(3月)の夢棧敷チラシを目立つところに置く。「ごめんなさい」である。

 帰り際で坂本咲希と合流する。咲希は就職説明会で福岡大学に来ていたのだ。・・・例の如く、熊本へ帰る道に迷った。またまた、海に向かう。百地(ももち)より都市高速で時速120キロで飛ばして帰った。
 帰り着いたら、「頭ぱか~ん」の状態で気合を入れた。

止まらない

2006年02月19日 | 稽古の日
 昨日今日と荷物(道具)満タンで稽古をしましたマル
 本番では形が違っていくであろう美術を想定しながら、思わず美術を遊んでみると、あらまあ、線路に首を挟めれた図が浮かび上がったのです。
 こりゃ、頭の中で「えっさ、えっさ、ほいさっさぁ」ですねえ。台本にない世界が稽古中に生まれてきます。ここが<勝負!かの?>です。「台詞の時代」とはとんでもない。・・・心の中で叫びながら台詞の「時代」が本当に「今」であるならば、演劇は死滅ですね。ね、ね、ね。
 さて、今日も発見の連続です。これは、本番までは止まらない!
 
(坂本冬馬<作曲担当>『夢の旅人』録音完了)/あと②『極楽浄土』③『金太郎飴』④『red light』あるよ。がんばろう。)

走り出した

2006年02月18日 | 稽古の日
 「ねじ式Ⅰ」の『紅い花』の場面では菊池さよ子を坂本咲希が。マサジを香西佳耶が。・・・「Ⅱ」ではさよ子を香西へ、マサジを一宝へ、青年は坂本咲希へ。このようにキャストが総入れ替えで「Ⅱ」へ臨んでいる。
 写真はヘタな演出家(私)がヘタな演技指導をしているところ。役者たちは「これ以上のことができる!」とテンションがあがる。
本日の稽古では写真撮りをおこなう。「ねじ式Ⅱ」バージョンは劇団員紹介へ。

春へ情宣(1)!

2006年02月17日 | 企画制作:05-08
 昨年の11月「熊本.関西(尼崎ロマンポルノ)交流公演」で上演した夢棧敷「ねじ式」を三部作第二弾として「夢のつづき」を福岡ー熊本で公演します。

 ■3月30日(木)福岡公演(ぽんプラザホール)/19時開演
 ■4月1日(土)熊本公演(吉野スタジオ)/18時開演
 ■4月2日(日)熊本公演(同上)/13時開演/17時開演
 チケットの予約

(注)上の写真(デザイン=坂本咲希)が貼られている場合は「春公演情報」としてこのノートにシリーズ化します。・・・次回は2月20日。福岡情宣を掲載予定です。尚、その日は劇衆上海素麺工場さんと会う予定です。面白エピソードあるでしょう。
 ○文章中にLINKの貼り方が判明!こりゃ便利だね。以降、この方法で色々ご紹介します。

コツコツと

2006年02月16日 | 稽古の日
 コツコツと・・・は骨の軋(きし)む音である。いやはや、演出をしていると身体がなまる。まだまだ部分の稽古ではあるが、前回よりは進化するのが大前提だ。
 このプレッシャーが良い。えらいこっちゃ。座長=夢現が鳥人間の場面で一発OK!である。ヤバイ、本番まで時間がある。まだ、褒めてはならないのだ。
 今日の打越公民館で、台所のお菓子に「食べてください」という書置きがあったが、あれは私たちへの伝言だったのだろうか?深く考えずに食べてしまった。

菊陽バイパスへ。

2006年02月15日 | 旅日記
 ■Tajima Projectへ往く。(アメリカインディアンの音楽を聴きながら・・・)

 約束の時間を一時間オーバーして大津町(菊陽バイパス、ジョイフル・マクドを左に曲がる)の田嶋さんのところへ到着。演出者協会の5月企画のことについて説明と相談に行ったのだが、ちょっとのつもりが2時間も話し込んでしまった。最近はこの「一寸」のつもりが場合によっては宴会になったりする事もある。相手様は大抵忙しい人ばかり。
 彼は演劇で演出をする人ではないが、本業はイベントディレクター、プロデューサーである。
 イベント会社らしく倉庫には夢棧敷で使えそうなものばかり。おや?ちょっとした公演もできるのでは?と思えるスペースもある。ななななんと、放送局でのイベントでパネルレンタルで多額を稼いでいる?と。・・・演劇の人は彼のような仕事を学ばなければ!
 5月の演劇セミナーでは彼の発案したプランを一つ入れてみたくなった。

バレンタインデー

2006年02月14日 | はぐれ雲
 まいったなー。いやいやどうも。ほんとにいいの。てれちゃいます。おこずかい少ない中から、いやぁ心が痛む。そんなに無理しなくても。・・・冬馬は学校で宇宙人からもらったらしい。今日はどうもありがとうございました。悠夢は食べ過ぎて下痢の真っ最中です。村上君も田中君も一宝君も・・・中年男性も!夢棧敷の劇団員(オトコ)は幸せ者ばかり。