山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

宜しくお願いします。

2018-05-30 04:51:26 | ブラジル企画2018(準備2)
日本ではハグの習慣はない。慣れないものだから襲いかかってきたのではないかと、土俵際で腰を落とし、ウッチャリで投げ飛ばしそうになる。
勘違いというのは心地悪い。親愛の情を投げ飛ばすとは哀れの極み。シラケ鳥が南の空に翔ぶ。
制作の仕事も大詰め。
座長は夜中の3時まで電卓を叩いている。



寄らば大樹の陰、親方日の丸。…
この考えは島国ニッポンに古くからあった。

「金のなる木」を求めて渡ったブラジル移民の歴史から学ぶことは大きい。
日本の過剰な労働力を海外に向けた国策(植民化政策)に呼応して民間の移民会社が 乱立した。
豊かさを求めて殺到した人々はブラジルに渡って現実から裏切られた。
天国から地獄へ。…貧困に陥ってしまう。
移民会社の倒産が続く中、移民した人々は帰国しようにも資金を切らしていた。
苦難があったところから今現在の日本や世界の動きを見るためにもドラマは表現として未来に向けられる。

一言では済まされないが、世界への植民化は「侵略か共存か」の選択に迫られる。
ブラジルは多民族の国としてポルトガルから独立した。
その土壌がブラジルの大地で「もう一つのニッポン」を生み出したと思える。
ルーツが生き生きと異国で生き延びていることには驚かされる。

私たちの演劇によるブラジル日系社会との交流は「学び」にあります。
声を日本に届けられるか。
プロミッソン市移植百年をお祝いする意味はここにあります。

皆様のご協力あってのブラジル公演だと考えています。
ブラジルとの交流が小劇場でやれることの今後のステップに繋がるように!

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