山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

ふるさと下関にて

2011-01-22 23:35:41 | モノローグ【エトセトラ】
いつもそうなのだが、演劇公演に向かうとそのことばかり、頭の中が支配される。私はこころの狭い人間である。

先日(1月20日)、父の33回忌で下関に帰って来た。昨年4月、息子(冬馬)結婚式以来の親族が集まる。
親族とは兄姉たちとその連れ合い。私が一番下だから、上は72才から64才まで。定年退職した者たちばかり。過去の話では盛り上がるのだが、「元気で何よりです。」を確かめているような感じである。
それぞれの家庭には孫たちがいて、すっかりお爺ちゃん、お婆ちゃんぶりである。

待てよ、・・・。
この何気ない平和の中に次回公演「ねじ式」に登場する、青年や天狗堂の御主人、菊池さよこ、チヨジ、新田のマサジ、産婦人科の女医などがいるではないか。
はは~ん、これが日常の演劇というヤツか。ふんふん、ここで突然、宴席のテーブルをひっくり返したら昭和のホームドラマになる。33年前に64才で亡くなった父はよくお膳をひっくり返していたなぁ。・・・くっくっと忍び笑いしたくなる。

テーブルにはふぐ刺し、ふぐ天ぷら、ふぐ味噌汁などが並んでいる。おひとり様1万円くらいの料理である。日頃の恨み?(意味はない。)を晴らすべく、毒が盛られているのではないだろうかと妄想が膨らむ。毒に当たって死ぬのは私の役。・・・くっくっと忍び笑いしたくなる。

おい、そこの熊本人!という声で我に返る。どうやら、親族では私がクマモトの代名詞になっているようだ。・・・やっぱり、親族はたんたんとしていた。

ちなみに、同行者は座長とサキ。しかし、サキは同席せず下関海峡館でイルカショーなどを楽しんでいた。
その帰り道、脳梗塞で入院中の母を見舞う。言葉はないが、「元気でね。」の座長の呼び掛けに口元で笑っていた。母95才。
夜、毎日新聞社のカメラマン(和田さん)と小倉で会う。カンボジアの旅や熊本の飛行機事故などの話を聞いた。彼の現場写真(空撮)が配信されていた。