スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(まずは来年の注視事項)

2021-12-26 13:51:23 | 日記
12月26日(日)
 ひとつは習近平の動向である。年末の人民日報に二つの論文が載った。一本目は改革開放政策が中国を強国にしたとして、その功績者に鄧小平・江沢民・胡錦涛の名を挙げ、習近平をスルーした論文である。二本目が中国に偏り(貧富の差の拡大とか汚職とか)を生じさせたのが前記三名で、習近平がそれを正しているとした、一本目とは真逆な論文である。普通に考えれば共産党内部で習近平派と反習派が、互角の戦いをしているとか、或いは反習派が習近平に楯突ける所まで拡大したという風に、読める。中国の事だからどちらが勝った(誰誰が検査されたとかの)との、結果しか声明されないだろうが、盤石の権力者になったかに映る習の実像が、本当か危ういのか、興味のあるところである。
 二つ目がトルコの経済政策である。経済学の常識に逆らって、エルドリアンはリラ安と低金利政策を、推し進めている。これでトルコ経済が発展したならエルドリアンはノーベル経済学賞だ。私はトルコは失敗する(大不況に陥る)と思うが、日本だって巨大な政府債務という経済学の常識に逆らって、日本経済は順調だ。私は経済理論など全くの素人だが、結果がすべてであろう。現実に経済がうまく運ぶなら、今までの理論の方が間違っている。その意味でトルコに注視している。

スケッチブック30(4年 来年はこんな疑問を)

2021-12-25 11:29:40 | 日記
12月25日(土)
 昨年、今年はこんな疑問を解決したいと思って、箇条書きにした。再掲すると
「 来年はこんな疑問を、少しでも分かればと。
1、なぜ天皇陵を掘らないのか。日本史の学者の力が弱いのか。
2、何故古代の街道は三浦半島から上総に渡ったのか。船の方が遥かに危険であろうに。
3、古代の尾張地方は本当に海であったのか。これは各地の古代遺跡の場所を地図に落とせば、海の中に遺跡は出来ないから、割と簡単に古代の海岸線が判明しよう。
4、同様に奈良盆地は本当に湖であったのだろうか。
5、何故出雲に国譲りを強要したのに、天孫は無関係な日向に天下ったのか。またどうしてそんな不合理な話がずっと続いたのか。
6、何故赤穂浪士は木戸を通過できたのか。或はその当時木戸はなかったのか。
7、明治維新とは、武士階級が自分で自分を殺した革命と思えるが、何でそんな自殺的な事が起こったのか。
8、何故西郷隆盛は新政府辞任直後に、西南戦争を起こさなかったのか。その時なら、新政府の軍備がまだ整わないから、勝てたかもしれない。
9、張作霖爆殺は、本当に河本大作の仕業か。儀我少佐の、張作霖は「なに大丈夫だ」と言って迎えの車に乗ったとの証言は、嘘なのか。
10、何故蒋介石は西安での約束を守ったのか。脅迫されてした約束など反古に出来るのに。
11、蒋介石が黄河を爆破した際の、日本軍による中国民衆の救助、劉震雲により書かれた昭和17年時点での河南省飢餓に対する日本軍による食糧供給など、蒋介石より侵略した日本軍の方が善政を布いたと思うのに、何故点と線の支配に終わったのだ。
12、武藤章は「支那は一撃で倒れる」との見解から、上司である石原莞爾を追い出す事までして支那事変を拡大したが、結局泥沼化した。それでいて陸軍軍務局長という要職に就いた。私なら「支那事変を泥沼化させた私には戦略眼がなかった。従って軍務局長の資格がない」と言って辞退するところだ。何故武藤はそんなに反省心がないのだろうか。
13、日米戦は誰もが避けようとしたのに、なぜ戦争になってしまったのか。行き掛かりからだと思うが、その行き掛かりとは何か。
14、真珠湾の不通告攻撃は、本当に現地大使館員の怠慢が、原因であろうか。来栖のカバンの中に、不通告攻撃をする、との日本政府の決定文が入っていたのではないか。
15、何故大本はあんなに弾圧されたのか。共産党は天皇打倒を言うのだから、弾圧されたのは分かる。大本は天皇打倒を言ったのだろうか。
16、四苦八苦というが生まれることが「苦」であるとはどうにも理解できない。むしろ「老」「病」「死」は「生」を去る事で生じる苦とした方が理解できる。こんな理解できない仏教がどうして日本に浸透したのであろうか。
17、国体明徴運動は単なる美濃部説排撃の為のものではないだろう。日本の精神史の上でもっと積極的・肯定的な面はなかったのだろうか。
18、大東亜戦争で日本人は気違いじみたまでの闘争をしたが、今後もあんな激しい闘争心を出せるだろうか。フランスは第一次大戦ではドイツと激しく戦ったが、第二次大戦では闘争心なく負けた。そんな風にならないだろうか。
 これらを完全に解明できたら博士である。自分なりの納得で十分だが、それでもどれだけ出来るであろうか。一つでも出来たら上出来か。」

 結果は何一つ解明できないで終わった。結局上記の疑問は教科書的な答えが出ている問題ではないのだろう。だから本を一冊読んだりネットを探るとかしたくらいでは、答えは見つけられないのだ。
 まあすべて来年に持ち越しだが、来年中には解明できそうだなと期待感があるものが、13の何故日米戦になったかとの疑問である。日本は明治維新後、自主独立の道を選んだ。アメリカのポチである現在とは180度違う進路を選んだのだ。日本がアジアで自主独立の道を進むのに、アメリカも又アジアで自主独立の政策を持って臨んできているのだから、衝突をするのは当然である。アメリカは強国である。日本はアメリカの13分の1くらいの国力である。アメリカが日本に譲るという事は考えられない。日本が自主独立の政策を貫く限り、戦争は避けられなかったと、だいぶ分かってきた。


スケッチブック30(赤木俊夫マスゴミ報道についての疑問)

2021-12-18 11:30:25 | 日記
12月18日(土)
 赤木俊夫さんについてちょっとネットでマスゴミ報道を見てみたが、どうも違和感を感じる。もともと森友問題は近畿財務局が国有地の売却について違法な値引きをしたとの、朝日新聞の報道から始まった。値引きをしたのは安倍首相からの働きかけがあったからだと疑われ、大騒動になったのだ。しかし隣接する豊中市への公園用地売却でも、民主党政権時代に辻元により、同様な値引き(補助金交付という)が行われていた、そもそも付近一帯の土地は廃棄物が充満している問題用地だった(それにしては他の売却も同様な値引きがあったのかどうか報道されていないのが不思議だが)と分かって、安倍首相または周辺の政治家の介入による違法な値引きとの疑惑はすぼんでしまった。ただこの疑惑についての国会での佐川理財局長の答弁に発して、財務省の決裁書の書き換えが行われ、その実行を命じられた赤木さんが苦痛に耐えかねて自殺したことにより、再び大問題になった、という経緯だと理解している。
 マスゴミと野党は安倍さんの「私と妻が関与していたら政治家を辞める」との発言に佐川が忖度して、書き換えさせた(安倍さんや政治家の名前を決裁書から消させた)との視点からのみ、赤木さんの自殺問題を追及した。今回の裁判でもその視点からのみ報道しているように感じて、大きな違和感を持つのだ。
 赤木さんはいわば下っ端で、しかも土地売却が終わってからこの土地の担当になっている。つまり赤木さんは何も知らないのだ。だからいくら赤木ファイルをつついても、売却の経過について、ましてや安倍首相の関与など出てくる筈がないではないか。書かれているのは改竄を命じた、佐川による財務省内の恐怖政治ぶりであろう。だから今回の認諾について安倍首相を絡ませる報道を朝日などがしているのは、安倍犯人との捨てきれない夢を追った、まったくの印象操作である。
 奥さんは裁判の場に佐川を引き出して、安倍首相に忖度してやったと言わせたいらしいから、「ふざけるな」と放言しているようだが、あまりにマスゴミ野党に踊らされた物言いである。奥さんのやることはまず、改竄前と改竄後の文章の違いを一覧表にして、何処をどう変えたのか明示して、何を目的にして佐川が改竄を命じたか、誰が見ても明らかに分かるように提示することである。だが奥さんはそこを飛び越えて、佐川が安倍さんに忖度した、そのどす黒い疑惑だけを叫ぶという、マスゴミ野党には材料になるが真実からは遠ざかることをしている。
 不思議な事にこの改竄前と後の対比を、何処のマスゴミもジャーナリストもしていない(一部あってもつまみ食いで全部やっていない)。これが真実に至る第一歩である筈なのに。歴史学で言ったら一次資料を読まずにトンデモ論をたくましくしているようなものである。だから私には本当の事が分からない。ただ赤木さんの手記を読んで想像するに、佐川が己の国会答弁の不手際を糊塗する為に、改竄させたのが真実のように考える。ならマスゴミ野党などがそんな政局にならない作業をする筈がない。
 奥さんが本当に夫の死の真実を知りたいなら、外野の声を捨てて、まずは決裁書の文言を対比させて、佐川の狙いを探るところから始めるべきであろう。
 

スケッチブック30(「赤木俊夫手記」)

2021-12-17 11:51:45 | 日記
12月17日(金)
 「赤木俊夫手記」を読んだ。これは去年の三月に奥さんが裁判を起こしたときに、文春に公開したものらしい。らしいというのは少しばかりネットを検索したが、由来について明確に記したものを見なかったからだ。他に遺書もあるらしい。
 手記を読む限りでは赤木さんは森友への土地売却が済んだ後に、この件の担当となっている。そして改竄をやらされたわけだ。だから売却経緯とか安倍首相の関与の有無などは知るわけもなく、手記にそんな話は一切出てこない。出てくるのは本省の指示、即ち佐川の指示で、決裁書の改竄をさせられたという事である。
 どうも佐川が最初に国会答弁で嘘(或いは事実と違うこと)を言ったらしい。それを繕うために嘘に嘘が重なり、会計検査院にも嘘を言い、とうとう決裁書の改竄にまで及んだというもののようだ。佐川というパワハラキャリアの辻褄合わせ、もっと言えば保身によって、本省の幹部たちが右往左往させられたとある。またそれを当然とする本省の空気も書かれている。手記の趣旨はそういう財務省のキャリア体質とかを告発したものであった。
 テレビで見た佐川は気の弱そうな男でそんなパワハラキャリアとは想像できなかったが、組織の中だけで威張れる、内弁慶的な男なのかもしれない。それはともかく赤木さんの経歴からして、赤木ファイルが黒塗りを消されても、マスゴミ野党が狙う安倍関与云々には、何ら触れられていないと想像する。
 多くの書き物にはウキペディアでさえ、改竄は決裁書中の安倍夫妻が出てくる個所を消したものだとある。しかし手記には、森友学園に有利になるように計らったと、疑いまたは誤解されそうな個所を、消したとあり、安倍夫妻の名前など出てこない。安倍云々はマスゴミ野党の印象操作であると思う。
 そこで今回赤木ファイルは黒塗りを解かれたのだ。改竄前の決裁書の文書と改竄後の文言を、比較対象することは可能であろう。誰かそれをやってくれないか。一人の真面目な職員が自殺に追い込まれたことは事実である。マスゴミ野党はその原因を、佐川による安倍首相への忖度との方面でしか追求しないが、それでは事の本質に迫れない。財務省の組織としての罪という赤木さんが命を懸けて訴えた本当の問題が、解明されないで終わる。
 もっともそうしたら奥さんは誰からも支援して貰えなくなるだろうが。しかし本当の戦いはマスゴミの色眼鏡を排したところから始まると思うが、奥さんにその覚悟があるだろうか。

 

スケッチブック30(テレビマンは特別なんだ)

2021-12-16 13:07:37 | 日記
12月16日(木)
 元マスゴミの犬という人のユーチューブでよく分かった。なんでテレビは人を猛烈に非難しても、身内の不祥事はスルーするのか。捏造まがいの騒ぎ立てをしてウソがばれても、何もなかったような平然とした顔で翌日からの放送が続けられるのか。人としての恥とか反省がないのかと理解できなかったが、要するにテレビマンは自分を特別な存在だと本当に思っているから、そうなるのだと。
 まあ彼らは自分を昔のお大名とか今の上級国民だと本当に思っているから、下々が従う道徳や慣習などには、俺たちは縛られないという事なのである。テレビだから路駐しても良い、テレビだから人の通行を妨げても良い、テレビだから人を非難しても良い、テレビだからすべて許される、そして勿論、自分を批判の対象にしない事だって当然に許されるのだ。
 昔からテレビマンとはそんな意識なのだろうと漠然と思っていたが、元マスゴミの犬さんのおかげで、はっきりと確認できたという思いだ。そんな人間が作る番組に、真実とか倫理とかを求めるのは、八百屋で魚を求めるようなものではないか。テレビの性質がよく分かった。
 だがしかしである。テレビはまだまだ大きな情報源である。何より多くの人が協働して作る、構成部品の多い番組である。例えばワイドショーなどは旅行からグルメから巷の情報から不倫話などなど、番組の構成部品は盛沢山である。これはとても一人が作るユーチューブでは太刀打ちできない所である。またドラマでもそうである。手術室の様子とか医局の大名行列など、とてもユーチューバーでは再現できない。だから大門美知子は本当に存在すると情報弱者の馬鹿が思うのも、仕方がない。
 まあテレビマンはいまだに自分を特別な存在だと信じてはいるが、不安の影を時々感じることも確かだという、没落のちょっと前のロシア貴族という所ではないか。