スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(実行する者は哀れだ)

2020-03-17 10:47:54 | 日記
3月17日(火)
 関電の問題で第三者委員会の報告書が出たと新聞に載っている。但木という元検事が委員長である。検事という職業は社会の矛盾には目を閉ざして、つまりこの人は何でこんな犯罪を犯したのかという方向への探求を閉ざして、全て犯罪は犯さないで済むものだとの前提に立って、人を糾弾する。極端に言うとこの世の中に矛盾はない、それなのに犯罪を犯す奴らは絶対悪だから、法律に従って処罰するという、基本姿勢にある連中なのだ。
 だから贈収賄は犯罪だと法律に書いてあるから、普通ならそんな事はしなくて済むのだからと、関電を悪だとする報告書を書いたのである。だから森山の恫喝は幻想だったと書くのである。
 私は多少なりとも実業の世界で暮らしてきた。私の感覚から言うと、では但木、お前が原発を作ってみろと言いたいところだ。作れる筈がない。利益誘導と強圧(例えばの利用とか)を駆使して、単純な正義論(例えば故郷を失うなど)を乗り越え、死ぬ思いをしてやっと作れるものなのだ。普通にやって、原発反対の嵐の中で出来るものではない。そのお陰で電気が生まれて国が成長するのだ。
 そうして泥を被った実行者は、事が終わり、冷房の効いたオフィスで正義をふかしておれば高給が貰える輩に、そろそろだなあと、悪人として始末されるのだ。だってもう始末したって、電気は来るのだから。

1 コメント

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新鮮ですばらしい (野々花)
2020-03-17 21:49:53
瞠目に値する論です。

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