スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(感染と伝染 ワクチン早とちり)

2022-10-22 14:34:12 | 日記
10月22日(土)
 感染と伝染は医学用語では違う事象を指すのだそうである。私は初めて知った。
 感染とは例えば食中毒のようなもので、悪いものを食って下痢をしたとしても、他人に伝染はしないものを言うらしい。ところがこれがノロウイルスによる下痢であれば、確実に人に伝染する。下痢に効く薬があったとしてもノロウイルスの伝染を防ぐことはできない。こんな所らしい。
 そこでファイザーの欧州議会での証言であるが、それは、ワクチンによって伝染が防げるかどうかの、実験はしていないというものである。ただ感染は防げるとの実験結果であった。そしてアメリカ政府から要求された必要な承認要素の中に、伝染を防ぐというものはなかった、というのである。つまり伝染を防げるかどうかは分からないが、感染を防げるなら承認しようというのである。
 ならば一部のネットに出ている、ワクチンの効果を測る実験はされていなかったとか、DSの陰謀だとかの非難は当たらない。ネットには感染と伝染を同義に扱っている文章のものもあった。これらは論外である。
 欧州で問題になっているのは、伝染予防の裏付けがないにもかかわらず、「ワクチン接種は他人のため(他人にうつさない為に打つ)」などと称して、各国政府が伝染の予防効果があるとして推奨をした事らしい。これが政府は嘘を言ったというものらしい。しかし私の素朴な思いとしては、感染しなかったら伝染もしないだろうと、いうものである。
 発病しなくてもウイルスはある程度その人の中に存在しているであろう。だからそのウイルスが他人に移る可能性はある。しかし発病している人に比べれば少量だと思う。感染しない(ウイルスはあるかもしれないが発病には至らない)人が増えれば、ウイルスの全体量が減り、伝染も減ると私は考える。
 各国政府はそういう意味で「他人のため」と言っていたのではないかと思う。問題にしているのは欧州議会の議員らしいが、何か別の思惑を持って言っているのかも知れない。「ワクチンに効果がないとファイザーも認めた!」と早とちりする愚は避けよう。