スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(ダメな言論リーダーもう一人)

2022-05-02 11:07:05 | 日記
5月2日(月)
 金子勝は二人いて一人がマル経学者、もう一人が法学者との触れ込みだが、どちらもダメな典型である。ここでは法学者の方の、日刊ゲンダイ4月23日号に載った文章を見てみよう。ちなみに立正大学名誉教授とある。
「あと5年で憲法の平和主義、専守防衛を捨て去り、米国とともに戦争ができる国にしたいのです。提言案を実行に移せば、日本周辺の独裁国がキバをむいてくるのは確実。その覚悟を国民に語らず、一足飛びに戦争への危険性を高めていいのでしょうか。」こんな事を言っている。
 日本が戦争の出来る国になると独裁国がキバをむいて、戦争が起こると金子は言うのだが、では独裁国がキバをむかない、つまり日本が戦争の出来ない国のままであれば、戦争の危機はないという結論になるが、それは正しいのだろうか。戦争ができない国だと独裁国が思えば、戦争になる(侵略軍が国境を超える)というのが、ウクライナの事例であろうが。
 ウクライナの事例はもう一つ重要な教訓を教えてくれている。ロシアの侵略はウクライナが西欧入りをたくらんだ、脱ロシアを図った、ロシアの頸木から逃れようとしたから、起こったという事である。もし金子の言う通り戦争の出来ない日本が独裁国からキバをむかれないとしたら、それは日本が独裁国の頸木に繋がれたままでいることを、承諾するからだろうと結論できる。金子は奴隷根性を日本人に植え付けている。
 所で具体的に考えると金子の言う独裁国とは中国を指すであろうが、今の日本は別段中国の頸木に繋がれている訳ではなく、国民にも我々は中国の奴隷だなどという意識は全くない。このまま中国の侵略主義が膨張したら日本も飲み込まれかねない、日本は中国に負けるかも知れない、だから戦争の出来る国にして独立を守ろうと言うのが、提言の趣旨である。奴隷が反乱の様子を示すと鎮圧されるから止めろというのが金子の考えで、このままでは独立が脅かされかねないから予め武装しておくと言う提言とは、現実認識が大違いである。
 金子は非常に陰険な企みをしている。今が奴隷状態だと人々を誑かす事で、なら今は経済発展も繁栄も人々の幸福もあってこれなら奴隷状態も悪くはない、戦争の出来る国になって徴兵される方が嫌だと、国民を誤った考えに導こうとする下心があってしているのだ。こういう反社人間が大学教授なのだ。