スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(種苗法改正)

2020-06-02 11:01:14 | 日記
6月2日(火)
 種苗法改正についてユーチューブに分かり易い解説が出ていた。
 改正の主な点は二つあって、①外国へ日本の苗が流出しないようにする、②登録された苗については自家栽培を禁じる。であるそうだ。柴咲バカコ―なども①には賛成で②に反対しているとのこと。自家栽培とは農家が生育した作物の一部を、来年用の種として取っておくことである。
 さてバカコーなどは②で農家が従来行ってきた自家栽培が出来なくなり、つまり毎年毎年種を種苗会社から買わねばならなくなり、経営が圧迫される、農家消滅だと反発しているらしい。だがこれは全くの誤解か意図的なデマであるとのことだ。つまり自家栽培が禁止されるのは新たに登録された新品種のみで、従来流通している(実際に農家が栽培している)品種については全く栽培自由なのだそうだ。またそういう従来流通している品種は登録要件を満たさないのだそうだ。
 新規に、新たに工夫して作った苗は、それなりに時間と費用が掛かっているから、②を新設してその創業者利得を保護しましょうという事で、発明品の特許と考えれば当たり前の話だと、ユーチューブの番組では説く。そう言われれば今まで②が無かった事の方が驚きである。ユーチューブの番組はここで終わっている。
 しかしここからが反対運動家の本音であろうが、私が思うに彼らは誤解している訳ではない。バカコーの背後に山田正彦という民主党政権時代の元農水相がいるらしい。彼の主張は、②で苗の登録制度が出来ると、モンサントなどの海外メジャーが新規の苗を開発して登録の網をかぶせる、そしてモンサントなどは法外な値段で苗を売り、結果的に日本の農業は壊滅すると言っているらしい。
 らしいというのは私がネットで山田正彦を検索した結果からの、私の考えである。この主張は過去に聞いた覚えがある。ずいぶん前になるが、オレンジの輸入が自由化されるとミカン農家が潰れるというものだ。当時私はまだ若く自分の仕事以外の事に全く関心はなかったが、テレビで繰り返し聞かされた覚えがある。その時私は不思議な気がしたものだ。オレンジとミカンの味は別物だ、日本人の味覚がオレンジに統一される訳はないのに何を騒ぐのだろうかと。結果はミカン農家の頑張りがあったのだろうが、店頭からミカンが消えたことなどない。
 自動車の自由化も全く同じだ。日本の自動車産業はこれで潰れると言われたものだが、結果は言うまでもない。
 山田正彦のモンサント寡占論も、オオカミ少年が言う事の臭いプンプンである。昔の格言。判断に迷ったら朝日の言う反対をすれば、間違えない。今の格言。判断に迷ったら、芸能人ツイッターの反対をすれば、間違えない。