『押忍!ふんどし部』という舞台を連ドラにするので手伝ってほしい。
そう事務所の方から依頼されたのは、去年の5月頃だった。
なんでも『テニスの王子様』に対抗するイケメン芝居を作ろうと、
河原雅彦・細川徹という鬼才二人に頼んだところ、
出来上がったのが、この『押忍!ふんどし部』だったという。
2時間の芝居を30分✕12話のドラマにするという無謀な試みは、
昨年暮れに無事クランクアップ。
4月からのオンエアに向け、粛々と編集中だ。
それと並行して、再再演が渋谷・シブゲキ行われているので、観に行ってきた。
初演と再演はDVDで観ているが、実際に劇場で観るのは初めて。
当然ながら、芝居というものは劇場で観ないとその本当の良さはわからない。
観終えて、
芝居の内容もさることながら、
この芝居の存在そのものが「青春ドラマ」のようだった。
正直、若い役者たちの演技はまだまだなところも多い。
でもそれを補って余るほどの一生懸命さが伝わってくる。
以前、テレビドラマ版の『ウォーターボーイズ』のメイキング番組に携わったことがあるが、
その時も同じようなことを感じたものだった。
作りものなのに、役柄でない役者の生の部分が溢れでてくる。
それが魅力の舞台だった。
(※一応関係者なので、褒め言葉を少々増量してあります。あしからず)