読書:『夜にはずっと深い夜を/鳥居みゆき』

2009年09月10日 08時30分42秒 | エンタメのかけら

怖い本だ。

内容もさることながら、
壊れた文体が、
怖さをつのらせる。

怖い。

フツーの小説と比べたら、
破綻しているが、
その破綻がなんとも魅力的だ。

フツーの新人作家がこれを書いたら、
許されるだろうか。
もし、この破綻を許されるのが、
鳥居みゆきだからだとすれば、
それは彼女の特権だ。

もっともっと壊れたものが読みたい。

この本をベースにした
深夜特番などがあってもおもしろいだろう、
そうも思ったが、
今のご時世ではなかなか難しいか。