政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

小沢一郎は死なず…来年は小沢一郎総理が実現する

2010-09-15 08:13:55 | 小沢一郎
禍福はあざなえる縄の如し

勝つに越したことはなかったが、しかしものは考えようである。
小沢政権がすんなり成立しても、マスコミとの総力戦で火だるまになる心配もあったのだ。

少なくとも小沢一郎は旗を揚げた。
今回はそれでよしとしよう。
しばらくは様子見でいこう。

近いうちに検察審査会の2度目の議決も出るだろう。
どうせなら「起訴相当」の議決を出して貰おう。
裁判ではっきりと白黒をつけよう。
さほど時間は掛かるまい。

いずれマスコミは菅内閣を叩き始める。
今回菅直人を支持したのは、マスコミの虚偽報道に簡単に踊らされる愚かな大衆である。
彼らは今度はマスコミと一緒になって菅叩きを始めるだろう。

そのとき、わたしたちは冷たい傍観者でいよう。
民主党などどうなってもいい。
真に国民のための政治を行う政治家・政党の出現をこそわたしたちは願っているのである。

その時は近い。
自民党は仮死状態である。
しかし、自民党支持者とは既得権益維持層であった。
曲がりなりにも実態はあったのである。

民主党支持層の少なくとも2・3割は小沢一郎を支持している。
この人達の支持は堅い。
残りは空気のようなものである。
風向き次第で一瞬のうちに消えてしまうような支持である。
小沢一郎とその支持者を除けば、その支持基盤は自民党にも劣る脆弱なものである。

小沢一郎には、あの暴力的な逆風のなかでも離れなかった支持者がいる。
一人の政治家が、覚醒した民衆にかくも強固な支持を受けたことがあったろうか?

菅内閣が発足して3ヶ月が経つ。
その間それこそまったく何もしてこなかった政権である。
この先何も出来ないのは明白である。

円高対策に力を注ぐ?
菅勝利を受けて早くも為替は一ドル82円台を見てしまっている。
菅内閣の存続そのものが円高要因なのである。
菅内閣の退陣こそが最善の円高対策・景気対策なのだが……。

菅内閣に対する怨嗟の声が世に溢れる頃、小沢一郎の出番がくる。
精々半年というところであろう。

それまで小沢一郎さん、ゆっくり体を休めていてください。





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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (らむちゃのパパ)
2010-09-15 09:04:20
亭主さん、全く同感です。小沢氏は最後の決意表明を聞いていると、この代表選で勝てば、かつて石井紘基議員が手をつっこんで命を失った道を強攻突破して、本当に命を失うことも覚悟していたように思います。まだその時期ではなかったのでしょう。今彼が代表になっても、あえなく奈落の底にもろともに落ちていきそうです。この国が本当にどん底に落ち込んだところで強いけん引役として力を発揮してもらいたいですね。その頃には、今は政官財の鉄壁の壁ももろくうすくなっていると思います。
返信する
Unknown (ps)
2010-09-15 09:22:32
サポーター票!不正!必死のあまりか、欲望むき出しににメディアはとうとうやってはいけないことに手を出してしまいましたね。
返信する
財政再建=奴隷制度 (SN)
2010-09-15 12:43:53
小沢さんの主張した政策は非常に説得力があり、至極まっとうでした。

官僚と財界のいいなりの彼等が目論み主張する大企業と公務員の年金だけを保証する税制改革が【日本経済の危機】を乗り切るためとは詭弁を通りこして犯罪です。

彼等がいう消費税増税で確実に更なる地盤沈下をもたらしますが、大企業の正規雇用と公務員の年金は確保したいので税制改革宜しくと正直にはいいませんね。
マスコミも利権団体の一員だから決して本当のことは、いいません。

小沢さんの地方の財政分権、三割カットの交付金で財政を健全化して地方経済を活性化するための一時的ケインジアン政策は景気の底上げと公務員の遊びながらの給料泥棒の不健全な利権実態を是正する政策は緊急事態を乗り越える素晴らしい政策でした。

それを放置して財政改革とインチキ呪文を唱えて既得権の維持を目論むマスコミを含む財界、天下りの意識障害官僚は大多数の国民を殺し、日本経済を沈めても自分達は悠々自適に暮らしますと言ってるようなものだ。

彼等の言う【財政再建】は彼等が問題をすり替えて、自分達だけの財政と年金確保をいかにも国民全体の年金確保のようにいい、実際は極端な逆進税制で他の8割の年金はわずか数万円。
9割の国民の納めた金額にも程遠いゴミのような配給金額で手枷足枷で繋ぎ自由と生存権を奪う正真正銘の現在の奴隷制度だ。
返信する
小沢総理、真紀子外務大臣で最強の国目指せ。 (勝つ子)
2010-09-15 13:28:53
民主党などどうなってもいい。
真に国民のための政治を行う政治家・政党の出現をこそわたしたちは願っているのである。全く同感です。
返信する
Unknown (お気楽極楽)
2010-09-15 13:42:55
それでも菅総理が「脱小沢」言い張るなら、
「必要とされない組織に、これ以上連綿する必然はない」
それが自然だと思います。
返信する
菅を助けてはダメ (SN)
2010-09-15 14:42:53
小沢さんは、菅と仙石に気を使う必要はさらさらない。
彼等は必ず遠くない時期に国民に見放される。

マスコミがなんと言おうが、ワンフレーズの詐欺行政は国民の不満と痛みが爆発して必ず地獄に突き落とされる。

小沢さんは連帯責任を負う必要などさらさらない。

彼等と彼等を支持した議員とその議員を支持した人々の責任だ。

菅に入れた206人の議員は近々必ず国民から放逐される。

選挙をなめるな!
返信する
Unknown (納得できない)
2010-09-15 14:49:26
絶対におかしい。
3割強も、党員・サポーターが、投票しないなんてことはありえない。金払ってんのに?
大体、選挙なのに、剥き出しの葉書を郵便でって、そんなずさんな方法あるか!?
事前に倉庫で業者が、選挙区ごとの仕分け作業をしてたなんて、もはや先進国の選挙ではない。
ここで大差をつけ、1年生議員を脅し、寝返らせた。
言いがかりかもしれないが、そう取られても仕方のない状態だ。
こんな負け方は納得できない。
返信する
Unknown (ヘドロ)
2010-09-15 17:33:13
TV朝日ってとこは
実に恐ろしい。

メディアの得を練り、自分勝手に幹事長に前原か岡田を押し付けています!

アカヒ、小泉、竹中、前原は同じケツの穴

選挙の不正といい、前原を留めておきマスコミ
とカネの脈を謀ろうとしています。

これでは菅政権はヘドロです!
返信する
日本人の改革志向は薄まりつつある (cm)
2010-09-15 22:24:19
小沢と大手マスコミの戦いは小沢の完敗で終わった。小沢の敗因はいろいろ
あるが、やはり郷原氏の指摘の通り、政治とカネの呪縛だろう。この問題で
鳩山政権が倒れ、その理由と退陣からの期間の短さが小沢の出馬批判と
菅内閣への批判の甘さの原因となっている。

今回の敵は大手マスコミが主たるものではあるが、仙谷を中心とした菅陣営の
時間の使い方も巧みだった。参議院選挙での惨敗後、総括の両院議員総会が
開かれたのは2週間以上後だった。その際には2時間にわたる執行部批判が
あったものの、国民やマスコミは冷めており、それほど辞めろという雰囲気
にはならなかった。もし、総括を選挙直後にやっていればずいぶん違った
はずである。

菅は両院議員総会を暫定的に代表選までということで乗り切ったのだが、
一ヶ月後の代表選では両院議員総会で信任されたといっている。当時は
ともかく反小沢な大手メディアは代表選では菅に不利なことは覆い隠し、
菅も過去を脚色することで過去の失敗を消してしまった。

記憶を薄めるためか、代表選は9月の始めから中旬へ延期された。そして
まだ3ヵ月しかたっていないと時間の短さを大手メディアと共に主張し、
そのことで2ヵ月前の参議院選挙の惨敗を国民から忘れさせてしまった。
その3ヵ月の注目が逆に小沢が辞めてからの期間だけに利用されることに
なってしまった。一つ一つは小さなことだが、巧みに日本人の健忘症を
ついた作戦である。結果として参院選で不信任を突きつけられた総理を
2ヵ月後、再任させるという異常な結果となっている。

国民は菅内閣があまりに短く、辞任を求めることに躊躇していたことも
あるが、自らの責任を長延ばしにすることで薄め、大手メディアと協力して
小沢の負のイメージを最大限に増幅することで勝利してしまった。また、
現役大臣が個々の議員の地元に赴くような国務さえないがしろにするような
表の選挙戦、リーク、スキャンダル捏造などの反則を駆使した裏の選挙戦も、
ルールを守った小沢陣営が負けた理由だろう。まさに全共闘内閣といっても
いい、あらゆる手で仲間をリンチにする内ゲバである。

このような菅陣営の姑息な頑張りもあるが、やはり大手メディアの力が大きい。
例えば、菅内閣が天下り推進内閣とか、仙谷のスキャンダルを連日報道して
いれば、状況は全く違っていただろう。連日、怪しい世論調査と根拠なき
選挙情勢を垂れ流して小沢の状況不利の報道、小沢の政策批判の偏向報道が
続けばこのような結果になっても不思議はない。

しかしながら、それにしては党員・サポーターの4割、地方議員の4割、
国会議員の約半数が小沢に投票した。ポイントの上では惨敗だが、票数では
それほど大きな差があるわけではない。民主党員ということもあるが、狂気
じみた大手メディアの洗脳の中でよく洗脳されなかったと思う。菅支持の
国会議員の多くが内閣所属であることからいえば、国会議員の半数が反対した
ことの意味は小さくない。

今回の代表選で気になったことは改革志向の薄れである。1年前に改革の期待
で政権交代が起きたのに、大手メディアのバラマキ、国の借金などの連日の
洗脳で'09マニフェストを行うことが非現実な悪いことのように思う人間が
増えているのではないかと思われるのである。どうも民主党の主張していた
ことは無理であり、財政状況から緊縮財政でいくのが正しいといった流れが
作られ、そのように路線変更した菅内閣が正しいという流れが主流になりつつ
あるのではないか。誰しも有能だと考えていない菅が再選したのも改革志向
の薄れを感じさせる。

簡単にいえば民主党に政治とカネの問題のない自民党政権を大手メディアは
求め、民主党もそうなりつつある。これでは改革などできるわけもなく、
日本はじり貧である。農家の所得補償も子ども手当も地方分権も他の先進国
では目新しいことではない。バラマキ、政治とカネなどの単純化による洗脳
がいつまで続くのだろう。

党員・サポーターの4割は小沢に投票した。しかし、国民全体からいえば改革
を望むのは世論調査に近い2割程度ではないのか。どんなにうまくいっても
改革の果実を国民が体感するのは3、4年はかかる。その間、民主党政権は安定
した政権運営が必要なのだが、1年もたたないうちに政権は変質し、改革を応援
する大手メディアも乏しい。もし、今、衆院総選挙が行われれば、再び、改革の
可能性は消えてしまうだろう。今の衆議院体制で何としても改革を行わなければ
ならないのである。

おそらく菅内閣は半年程度の寿命であり、菅が任期中に辞任することになれば、
代表選は国会議員のみの選挙になる。しかし、今回のように小沢が国民に
不人気のままでは、支持に躊躇する国会議員も残念ながら少なくないだろう。
その時のために今から環境整備を行っておくべきである。そうでなければ、
今回のように無能が露呈した菅ならともかく、それほど否定的なイメージの
ないと見られる前原、岡田相手などの対抗馬との戦いになっても、同じ構図で
敗れる可能性は少なくない。また、現在のイメージでの度合いでの検察審査会
の議決なら、強制起訴の可能性もある。迅速な裁判ならともかく、現在の元秘書
のようにペンディングされれば、出馬以前の段階で躓くことになりかねない。

以前にもここで書いたが、やはり政倫審くらいはやっておくべきではなかったか。
小沢の主張する通り、起訴のプロの特捜部の長期の捜査で不起訴であり、検察
審査会がどのような判断を下そうと最終的には無罪だろう。しかし、それだけ
では大手メディアに洗脳された大衆には不十分なのである。やはり国会での
説明という形が必要なのである。現状のままでは近い将来のイメージ回復は
難しい。

小沢に否定的な大手メディアの調査でも小沢のリーダーシップ、経済政策など
は評価が高い。問題なのは捏造されたダーティーなイメージなのである。
小沢は次の戦いのために今から政治とカネの呪縛をとくために最大限努力する
べきである。現状のままでは次の小沢待望論も水泡に帰すことにもなりかねない。
選挙時の活動だけではやはり時間が足りない。選挙以前に改善しておくべきである。
小沢のいう日常活動が重要なのである。

現在の情報ではやはり仙谷官房長官は留任するようだ。菅は国民にも議員にも
信任されたと思っており、世論頼みの政権は反小沢の面々から小泉の抵抗勢力
よろしく脱小沢を継続するだろう。

政権交代から1年経過で、民主党政権は似非小泉政権になってしまった。個人的には
鳩山政権が倒閣し、菅政権に裏切られ、しかも再任と政権交代の思いとかけ離れた
全くどうでもいい政権になってしまった。こうなることがわかっていたのに、
党員・サポーターも地方・国会議員も世界でも有能と評価される政治家を捨てて、
この無能を改めて選んでしまった。日本人は政治での改革をあきらめてしまった
のではないか。そんな風にさえ感じられる選択である。

いずれこの馬鹿な国民も菅政権が最低政権なことに気付く時がくるだろう。
残念ながらそこまで待つしかなさそうだ。
返信する
菅政権の支持率は (scotti)
2010-09-15 22:46:55
菅政権の支持率は新自由主義(資本)に従順であれば維持されるでしょう。
あのコイズミさんと同じです。
返信する