政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

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菅直人の大罪

2010-07-10 09:43:05 | 民主党
菅直人の罪は大きい。
勘違いから出発した確信犯と言うべきか。

首相、消費税協議呼び掛け=野党反発-初のテレビ討論 (jiji.com 2010/07/04)
首相は、経済成長と財政再建の両立を図るため、消費税を含む税制抜本改革が必要だと強調。その上で、自公政権の財政運営の失敗により「220兆円の国の借金が積み上がった」と述べ、両党が超党派協議に応じないのは無責任との考えを示した。


確かに借金を作ってきたのは自民党である。
公明党も協力している。
だからといって彼らに、「両党が超党派協議に応じないのは無責任」というのは筋違いだろう。
民主党は、彼らのやり方に反対し、否定し、政権交代を訴え、そして政権を握ったのではないか。
彼らから権力を取り上げ、彼らを政治の場から追放するのが民主党の義務ではないか!
それが今更、「協議に応じろ」?

”税”は政治の根本問題の一つである。
それを、「超党派で」とは何事か!
それでは政党はいらなくなる。

”超党派”で北朝鮮拉致問題を解決しよう!
基地移転問題で”超党派”でアメリカに立ち向かおう!

”超党派”が許されるのはこの二つぐらいである。
あとはそれこそそれぞれの政党の本質、存在理由にかかわる問題である。
消費税で”超党派”などあり得るはずはない。

菅は支持率急落にあわてふためいて言い訳を始めたがまったく支離滅裂、足掻けば足掻くほど、失笑・冷笑を浴びる悪循環にはまりこんでしまった。

菅は、超党派で協議して、「消費税増税案」がまとまったら総選挙で国民の信を問うと言う。
しかし、超党派でまとめた増税案を突きつけられて国民はどこに投票すればいいのか!

国民に選択肢は与えられない。
全政治家対国民という対立。
勝負の結果は見えている。
国民の負けである。

菅直人は、超党派協議を呼びかけることで、死にかかっている自民党を政治の表舞台に呼び戻そうとしている。
国民の意思は自民党の否定である。
いまさら自民党に何をさせようというのか!

菅直人政権はまだ何もしていない。
やったことは小沢つぶしだけである。
政権発足時の世論調査の高支持率に目がくらんで、小澤つぶしだけやっていれば参院選勝利、長期政権は確実になると思いこんでしまっている。

小沢の敵を味方に付けることが菅の最高戦略になってしまった。
自民党は勿論、官僚、財界、マスコミ、アメリカ等々、彼らに尻尾を振り、すり寄ることだけが菅の至上命題になっている。

消費税増税は官僚・財界へのおべっかである。
おまけに法人税減税のおまけ付きである。

菅の思惑とは違って菅内閣の支持率は急落している。
これでまた自民党が息を吹き返しそうである。

自民党議員たちは、菅直人の方に足を向けては寝られないと思っているだろう。

自民党を消滅させたところから新しい日本を出発させよう、という小沢一郎と国民の意思はまったく足蹴にされている。

自民党復活に手を貸す菅直人の罪は大きい。
国民主権の国を作り上げるという方向を180度転換・逆戻りさせる菅直人の罪は大きい。

国民にとって参院選の最良の結果は?
だれもそのシナリオを持っていないようだ。




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11 コメント

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参議院選挙の結果は今後の6年間の政治を支配する (cm)
2010-07-10 13:05:41
大学時代、不在者投票をしてきたことから、その後の期日前投票となり、当日投票を
したことがない。当日の混雑を避けるのもあるが、それほど迷いがなかったことも
大きかった。ところが、今回の選挙は未だに投票まで至らないほど迷っている。

菅首相の消費税に関する発言のぶれはどうしようもない。10%発言、還付、先頭での
反対、責任転嫁の果てに支持率急降下で消費税封印作戦になったようだ。予想通りだが、
いまさらごまかせるものではないだろう。

菅もひどいが、執行部もみんなバラバラな発言をしている。仙石官房長官の調整能力
もこの程度ということだろう。サークルの雰囲気で政権運営なので、今後もお粗末な
状況は続くと思う。

この執行部は小沢を独裁と批判していたが、やっていることは遙かに強権的だ。一番
驚いたのが、党首討論を避けていることだ。そういう話は伝わっていたが、実際に
サンデーフロントラインの党首討論に菅が欠席し、枝野幹事長が代理出席した。何でも
各テレビ局一番組限定出席で、報道ステーションに出演したからとのことだった。

小政党ならともかく総理が出席しない党首討論など意味があるのだろうか。選挙前に
これほど討論を避ける総理大臣というのは前例がない。余程自分のいっていることに
自信がないのかもしれないが、国民への選挙情報という意味でこれほど不利益を
強いるエゴイストが総理にふさわしいのだろうか。

この内閣になって民主党議員はテレビ出演の際に全て党に許可をとらなければならなく
なったそうだ。この短期間に感じるのはひたすら国民を欺いて選挙を乗り切ろうという
姿勢だ。自民党、みんなの党への抱きつきなどは醜悪な限りだ。

さて、それなら民主党を大敗させて万歳かといえばそうではない。参議院の結果はある
意味では衆議院より重いからだ。今回の選挙は現在の評価というより選挙後の政局を
考えざるえない難しい選挙だ。

今回の改選は2004年の岡田代表での議席だ。それに2007年の小沢代表での大勝があって
昨年の政権交代がもたらされた。もし参議院で未だに自民党が決定権をもっていたら、
今の状態はなかっただろう。少なくとも、2004年から政権交代は進行していたのだ。

今回、与党はおそらく過半数をとれないだろう。その結果は何をもたらすか。

民主党はみんなの党への選挙後の連立を求めたが、これは単なる抱きつきではなく、
実際に考えているのだろう。しかし、これは実現するだろうか。

みんなの党は最初、公務員改革だけだったが、選挙時のマニフェストから見えるのは
小泉改革の継承だ。今の執行部が衆院選挙のマニフェストを変えようとしても例えば
子ども手当、農家への所得補償、郵政改革、公務員改革など調整できないものが多い。

仮に妥協して民主党と連立したところでみんなの党にメリットはあるだろうか。
みんなの党は参議院で躍進しても20人にも満たない小政党である。政権を取る気が
ない社民や国民と異なり、のびざかりの党が妥協してまで連立するデメリットは
少なくない。

他に連立先として考えられるのは公明党だが、これもうまくいくだろうか。野党に
なり、自民党との関係が一時切れたように見えたが、今回の選挙での自民党との
選挙戦略、執拗な「政治とカネ」の民主党への追求といい、すんなりいかないように
みえる。

社民党はどれだけの議席が得られるかわからないが、連立離脱の過程をみると、
再連立は難しいだろう。数が少ないので、議席数がゼロになっても党首が替わるとも
考えにくいし、辻元などが党首になっても数が小さくて意味がないかもしれない。
普天間の扱いも問題になるだろう。

みんな、公明、社民との連立が成立しない場合、パーシャル連合という話があるが、
これも簡単でない。一部法案はうまくいくかもしれないが、ほとんどの法案は
通らないだろう。

自民党がいわゆるねじれで苦労していたが、それでも2/3での強行採決という武器
があった。しかし、民主党にはそれがない。つまり野党が反対したら法案が一本も
通らなくなる。安倍、福田、麻生政権より厳しい状況だ。

この状態が続いた場合、単純に菅内閣が総辞職というより民主党は衆議院の解散を
強いられる。私はこの可能性が少なくないのではないかと思う。戦後、片山内閣、
細川内閣が短命政権になったように、自民党系でない内閣は短命だった。民主党は
衆院で2/3近くあるので避けられると思っていたが、逆をいえば民主党はそれ以外
に強みがなく、ほとんどの野党はそれを何とか崩したいはずだ。

現在の票読みで不気味なのは自民党の議席増となっていることだ。それ自体が直接
脅威ではないが、社会党のように解体、別の政党へと姿を変えていくと思っていた
自民党が再び政権に返り咲く足場を得る可能性がでてきたと思う。

自民党自体は負の遺産が大きいので単独では難しいだろうが、衆院選挙の結果次第
では自民系政党と公明との連立という可能性もないとはいえない。こういうことまで
考えると野党がごねて解散まで持ち込むという可能性がないとはいえないと思う。

この短期間に旧体制が変わったとは言い難く、自民党の復活は羽田政権後の旧体制
の復活のように、またどうしようもない低迷が日本を覆うことになるだろう。

それ以外には自民党との大連立も考えられるが、これはいいことなのか、わから
ない。個人的にはやるべきではないと思う。

みんなの党は4%成長、10年で給料5割アップなどといい加減なことをいっている
政党なので渡辺喜美は親父と同じで権力にすりよってくる気もするが、政権運営は
簡単ではないだろう。

いずれにしても菅直人の退陣は避けられまい。安倍晋三が強行したように継続した
としても代表選を乗り切れないだろう。結局、政局は小沢次第になるのだろう。
検察審査会のメンバーの総入れ替えがいい結果を生むのを祈るばかりだ。

ゲンダイ的考察日記 小沢事件 検察審査会の異常事態
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1524.html

私は菅内閣に反対だが、民主党に投票するつもりだ。予想通り、消費税で民主党は
議席減だが、票読み以上に悪くなると、今後、6年間の政治に非常に悪影響を与える。
それを避けるための投票をする。菅内閣が継続し、より悪くなる可能性もあるが、
良くなる可能性がある投票は民主党しかあるまい。

鳩山、小沢が旧体制の罠に犠牲になることで民主党政権を守ろうとしたのに、約
1ヶ月で菅直人はすべて台無しにしてしまった。おそらくもうやりたいこともない
のだから、これほど馬鹿な菅直人は早く議員辞職するべきだ。争点隠しで消費税
を準備なしに持ち込んだのかもしれないが、この政治センスのなさはどうしようも
ない。
Unknown (Ping)
2010-07-10 19:30:39
菅の消費増税は間違いなく普天間を表に出すことを避けるためでしょうね。
内閣を一つ吹き飛ばした問題には触れたくないばかりに、自民の持ち出した悪名高い消費増税に乗って争点をぼかそうとして失敗したといったところではないでしょうか。
普天間問題を前面に出されると困るのは自民です。チャンスをみすみす逃すのは菅の得意技ですから、それが今回最悪の形で出たといったところでしょうか。
Unknown (らむちゃのパパ)
2010-07-11 02:58:06
超党派でまとめた消費税増税案を掲げられて総選挙が行われても、国民は棄権するしかありませんな。果たして、投票率数ゼロに近い選挙が有効になるのでしょうか。

自民党の議員さんたちがなぜ先の総選挙で大敗したかを理解してないと同様、民主党の議員さんたちも、なぜ大勝したかを全く理解していないというか、結局、民主党も自民党かせ自由という二文字をとっただけの同じ政党だったということなんでしょうね。小沢氏とその取り巻きの方々の奮起を期待したいところです。
【要注意】みんなの党は新自由主義・小泉改革自民党の直系政党 (nobody)
2010-07-11 10:07:19
【要注意】みんなの党は新自由主義・小泉改革自民党の直系政党

asahi.com(朝日新聞社):与党、過半数は困難 朝日新聞終盤情勢調査 - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0708/TKY201007080575.html
与党過半数厳しく 参院選全国終盤情勢 - 中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201007060399.html
「参院選、終盤情勢 与党過半数割れ濃厚 みんななど第三極10議席以下」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/412174/

情勢-- 現 要 朝日推計 共同推定 産経予測 過半数
------+--+--+--------+--------+--------+------
民主-- 62 -- 42-49-57 44-49-57 48-51-55 ------
国民新 03 -- 00-01-01 00-00-01 00-00-01 ------
無所属 01 -- -------- -------- -------- ------
(小計) 66 56 42-50-58 44-49-58 48-51-56 不可能
社民-- 02 -- 01-01-02 01-02-02 01-02-02 ------
(小計) 68 54 43-51-60 45-51-60 49-53-58 困難--
共産-- 03 -- 02-04-05 02-04-04 02-02-04 ------
(小計) 71 51 45-55-65 47-55-64 51-55-62 ギリ可

終盤情勢は民+国+社+共で過半数がギリギリ可能。これ以上、与党の議席数を減少させると危険水準です。
「民+み」で過半数がギリギリ可能。★★★「民+み」の連立になると、非正規雇用が大幅に増加します。
みんなの党は新自由主義・小泉改革自民党の直系政党なので、小泉時代のように状況を悪化させるだけです。
『当面だけの』消費税率維持に乗せられて、みんなの党へ投票を考えている有権者は、目を覚ますべきでしょう。
民+保守各党の連立になれば、消費税は 10% どころか、10% → 15% → 20% と青天井になります。
よって、比例代表は社民の保○○人氏に、また与党の議席数が予定以上に減少しすぎたので、
選挙区は民主党に投票し、議席数を調整します。

みんなの党 清和会 小泉 - Google 検索
http://www.google.co.jp/search?ie=auto&q=%A4%DF%A4%F3%A4%CA%A4%CE%C5%DE+%C0%B6%CF%C2%B2%F1+%BE%AE%C0%F4

cf. http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1276782795/34-
Unknown (らむちゃのパパ)
2010-07-12 11:18:39
一人区で大敗と、菅政権の大罪が形になってでましたね。選挙前から敵対野党の政策にすり寄ったり、安易な連携を提唱したりと、およそ与党としての自覚がなかったですね。
この際、菅さんは、議員辞職してまだ果たせていない遍路の旅に出るべきだと思いますね。これ以上、要職にとどまってはこの国の不幸が重なるだけだと思います。
幹部官僚の金取り法案 (SN)
2010-07-12 13:07:10
いやぁ、仙石あたりが官房長官になって、政権を仕切った菅政権は当初から酷いを通り過ぎていましたね。
前政権で公約に掲げた公務員改革やその他もろもろの法案は全て棚上げ。

老害官僚幹部に魂を売って6月22日には独立行政法人や民間企業に官僚が出向出来る、幹部官僚の支配体制と『官僚君達のがっぽがっぽ天下り確保』法案をぶち上げた。

とある経済機関の試算ではその法案が実行されれば公務員人件費削減どころか、現状より2割合増しだといいます。

また税法抜本改革とは、つまり消費税だけではなく、総合的に税率を増やし、いわばお仲間と自分達の老後を贅沢三昧にするために、国民のみなさん、あなたたちの命と引き換えによろしく...てなものですね。

鳩山政権時、官僚の世代交代と改革活性化を掲げた公務員改革の核となるはずだった経産省の審議官(この人はまともな官僚)古賀氏は幹部官僚の操り人形の仙石と前原、枝野、長島の仙石一家と菅によってクビになりました。

そうやって、小沢さんたちが頑張って内側から改革しようとして採用した有能で心ある官僚は、ゴキブリ官僚によって免職に追い込まれ、小沢さんなど、命をかけて改革して国を浄化しようとする政治家は検察権力を使い抹殺する。
また念には念をいれ、汚れの麻生自民党政権時に不透明で不明瞭な検察審査会を突然立ち上げる。
そういえば汚れ自民党麻生は選挙前、2009年5月頃に最高裁判官の人事を法務の経験の全くない、戦後腐れ体制側の身内を送りこんだ。
検察と最高判事でこの国の最終的な決定権を固めることを急いだ。

麻生が首相の時に彼の弟の会社、麻生の実家がどれ程、天文学的数字の利権がらみの利益を上げているか。
調べると面白いですよ。
cm様 (亭主)
2010-07-12 17:34:51
中身の濃いコメントをありがとうございます。

参院選が終わりました。
なんとも言えない結果でしたね。

吉と出るか凶とでるか、まだしばらく様子を見る必要がありそうです。
Ping様 (亭主)
2010-07-12 17:41:27
参院選の結果は、菅にとっては予想外のものだったでしょう。

潔い出処進退は見られそうにありません。
いかにも菅直人らしいですね。
らむちゃのパパ様 (亭主)
2010-07-12 17:48:49
正直なところ、わたしは菅直人がここまでお粗末な政治家であるとは思っていませんでした。

こんな結果がでても菅は反省などしないでしょうね。
SN様 (亭主)
2010-07-12 18:03:40
今の菅体制を見ると、とにかく小沢が憎いという気持ちが溢れていますね。
何がやりたいのかもまったく見えてきません。

この期に及んでも居座ろうとする菅とその周囲にはあきれかえってしまいます。

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