小泉純一郎が政界引退を地元で表明したのが昨年9月27日であった。
そしてその場で進次郎の襲名も発表した。
それをきっかけにまた世襲の是非をめぐる議論が多少盛り上がったが、例によっていつのまにかそれも下火になっていった。
小泉進次郎氏「世襲判断は有権者」 ライバル横粂氏は「脆弱な世襲候補より雑草魂を」 2009/08/18
小泉元首相の次男として世襲批判の矢面に立たされ、この日も英BBC放送が世襲問題をテーマに取材に訪れていた。小泉氏は取材に対し「世襲がいいか悪いか判断するのは有権者。進次郎なら未来を託せると思ってもらえるよう頑張る」と話した。
世襲 ゆえに悩む (YOMIURI ONLINE 2009年8月5日)
政治家の世襲は、歌舞伎役者や落語家みたいなものではない。有権者が当選させて初めて成立する」
三浦半島の三崎港近く、三浦市民ホールで7月28日夜に開かれた、神奈川11区の公開討論会。自民党の小泉進次郎は、他の候補予定者からの世襲批判に苦笑を浮かべながら反論した。
進次郎は折に触れ、世襲の是非の判断は有権者にある、と責任を有権者に預けている。
しかし、世襲の利点を利用することには抜け目がない。
進次郎は6月下旬まで街頭に立つのを控えていた。「先代からの支援者あいさつが先」と党県連幹事長の竹内英明ら陣営幹部が抑えてきたためだ。
しかし、6月28日の横須賀市長選で父、純一郎が支援した現職が敗れると、危機感は高まり、進次郎も街頭へ飛び出した。
「先代からの支援者」!
こんなものまで引き継いでいたのか!
世襲擁護論者は決してこういうことは言わない。
彼等がいうことは大体決まっている。
◎だれにも職業選択の自由はある。
◎本人に能力があるかどうかが問題である。
◎日本の伝統芸能は世襲によって受け継がれてきた。だから世襲は悪くはない。
◎親の背中を見て育った子供が親の仕事を継ぐのはすばらしいことだ。
◎最終的には有権者が判断することである。
「先代からの支援者」が金と票の面倒をみる。
それが世襲なのである。
「先代からの支援者」はなぜその後継者を担ぐのか?
人間的なつながりもあるだろうが、それ以上に大きな理由がある。
自分たちの利益の代弁者として最も適切なのが世襲議員なのである。
他の議員に後から食い込むのは大変な苦労である。
もうそこには既存の利権集団がいるのである。
そこに後からのこのこ出て行っても簡単には食い込めない。
それなら後継者を育てた方が手っ取り早い。
そして世襲の連鎖が続く。
自民・小泉進次郎氏:後援団体の収入99%、父純一郎氏団体から--08年政治資金 (毎日jp 9/18)
8月の衆院選神奈川11区(横須賀市など)で初当選した自民党の小泉進次郎氏(28)を後援する政治団体「小泉進次郎同志会」の総収入の約99%は、父純一郎元首相の資金管理団体の寄付だったことが、県選挙管理委員会が18日公表した08年政治資金収支報告書から分かった。一方、対抗馬となった民主党の横粂(よこくめ)勝仁氏(28)は党支部のために自腹を切っており、世襲候補との資金力の格差が浮き彫りになった形だ。【木村健二】
小泉進次郎同志会は08年10月に県選管に設立の届け出があり、08年の収入は355万円だった。うち350万円は同10~12月に3回に分けて純一郎氏の資金管理団体「東泉会」が寄付し、残る5万円は個人献金だった。
さらに進次郎氏は08年秋、純一郎氏の後継として自民党県第11選挙区支部の代表にも就任。支部には繰越金約2630万円のほか、08年は約2533万円の収入もあった。政治団体の代表交代は名義変更だけで、相続税などは課税されない。
バカ親の動きも素早い。
引退表明したかと思うと、息子にすぐさま政治資金団体をつくらせている。
同時にバカ親が支部長を務めていた自民党支部の支部長の座も息子に譲っている。
ばか親からの350万円の寄付という名のプレゼント。
支部の繰越金2630万円の非課税贈与。
二ヶ月で2533万円も集められる資金源の継承。
一方、横粂氏は愛知県出身で11区にとっては落下傘候補。代表を務める民主党県第11区総支部に08年12月、借入金として100万円を拠出した。総支部の他の収入は党本部からの交付金100万円、党費など約36万円しかなく、収入の約42%を自己負担して選挙準備に臨んでいた。
総額236万円!
バカ親純一郎から息子へのプレゼント350万円にも届かない。
政治は、社会正義の実現ということもその目標に入らなければならない。
このような現実的な不平等は到底職業選択の自由などという口実で容認できることではない。
日本国憲法
第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする
第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
第29条 財産権は、これを侵してはならない。
2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
国会議員や公務員は、一般国民以上にこの憲法を尊重する義務があるのである。
個人の権利も一般国民以上に「公共の福祉」のために、「公共の福祉」に反しないように使わなければならないのである。
バカ親・小泉純一郎は、「公共の福祉」に沿って地盤と金を息子に譲ったのか!
進次郎は親の地盤と金を貰うことが「公共の福祉」に沿うことだと思っているのか!
息子に寄付した金はどうやって集めたものなのか?
政治資金とは政治活動に使うべきお金であろう。
息子への寄付が政治活動なのか?
バカ親が集めた政治資金は、憲法で守られた財産権に含まれるものなのか。
日本国憲法において、「公共の福祉」という概念は決して軽いものではない。
国会議員は、公平・公正な社会の実現のために、一般人以上の高い規範が要求されているのである。
それは道義的規範という以上の、憲法上の義務である。
国会議員による自主規制ができないのなら、法による規制が必要であろう。
祝!政権交代
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そしてその場で進次郎の襲名も発表した。
それをきっかけにまた世襲の是非をめぐる議論が多少盛り上がったが、例によっていつのまにかそれも下火になっていった。
小泉進次郎氏「世襲判断は有権者」 ライバル横粂氏は「脆弱な世襲候補より雑草魂を」 2009/08/18
小泉元首相の次男として世襲批判の矢面に立たされ、この日も英BBC放送が世襲問題をテーマに取材に訪れていた。小泉氏は取材に対し「世襲がいいか悪いか判断するのは有権者。進次郎なら未来を託せると思ってもらえるよう頑張る」と話した。
世襲 ゆえに悩む (YOMIURI ONLINE 2009年8月5日)
政治家の世襲は、歌舞伎役者や落語家みたいなものではない。有権者が当選させて初めて成立する」
三浦半島の三崎港近く、三浦市民ホールで7月28日夜に開かれた、神奈川11区の公開討論会。自民党の小泉進次郎は、他の候補予定者からの世襲批判に苦笑を浮かべながら反論した。
進次郎は折に触れ、世襲の是非の判断は有権者にある、と責任を有権者に預けている。
しかし、世襲の利点を利用することには抜け目がない。
進次郎は6月下旬まで街頭に立つのを控えていた。「先代からの支援者あいさつが先」と党県連幹事長の竹内英明ら陣営幹部が抑えてきたためだ。
しかし、6月28日の横須賀市長選で父、純一郎が支援した現職が敗れると、危機感は高まり、進次郎も街頭へ飛び出した。
「先代からの支援者」!
こんなものまで引き継いでいたのか!
世襲擁護論者は決してこういうことは言わない。
彼等がいうことは大体決まっている。
◎だれにも職業選択の自由はある。
◎本人に能力があるかどうかが問題である。
◎日本の伝統芸能は世襲によって受け継がれてきた。だから世襲は悪くはない。
◎親の背中を見て育った子供が親の仕事を継ぐのはすばらしいことだ。
◎最終的には有権者が判断することである。
「先代からの支援者」が金と票の面倒をみる。
それが世襲なのである。
「先代からの支援者」はなぜその後継者を担ぐのか?
人間的なつながりもあるだろうが、それ以上に大きな理由がある。
自分たちの利益の代弁者として最も適切なのが世襲議員なのである。
他の議員に後から食い込むのは大変な苦労である。
もうそこには既存の利権集団がいるのである。
そこに後からのこのこ出て行っても簡単には食い込めない。
それなら後継者を育てた方が手っ取り早い。
そして世襲の連鎖が続く。
自民・小泉進次郎氏:後援団体の収入99%、父純一郎氏団体から--08年政治資金 (毎日jp 9/18)
8月の衆院選神奈川11区(横須賀市など)で初当選した自民党の小泉進次郎氏(28)を後援する政治団体「小泉進次郎同志会」の総収入の約99%は、父純一郎元首相の資金管理団体の寄付だったことが、県選挙管理委員会が18日公表した08年政治資金収支報告書から分かった。一方、対抗馬となった民主党の横粂(よこくめ)勝仁氏(28)は党支部のために自腹を切っており、世襲候補との資金力の格差が浮き彫りになった形だ。【木村健二】
小泉進次郎同志会は08年10月に県選管に設立の届け出があり、08年の収入は355万円だった。うち350万円は同10~12月に3回に分けて純一郎氏の資金管理団体「東泉会」が寄付し、残る5万円は個人献金だった。
さらに進次郎氏は08年秋、純一郎氏の後継として自民党県第11選挙区支部の代表にも就任。支部には繰越金約2630万円のほか、08年は約2533万円の収入もあった。政治団体の代表交代は名義変更だけで、相続税などは課税されない。
バカ親の動きも素早い。
引退表明したかと思うと、息子にすぐさま政治資金団体をつくらせている。
同時にバカ親が支部長を務めていた自民党支部の支部長の座も息子に譲っている。
ばか親からの350万円の寄付という名のプレゼント。
支部の繰越金2630万円の非課税贈与。
二ヶ月で2533万円も集められる資金源の継承。
一方、横粂氏は愛知県出身で11区にとっては落下傘候補。代表を務める民主党県第11区総支部に08年12月、借入金として100万円を拠出した。総支部の他の収入は党本部からの交付金100万円、党費など約36万円しかなく、収入の約42%を自己負担して選挙準備に臨んでいた。
総額236万円!
バカ親純一郎から息子へのプレゼント350万円にも届かない。
政治は、社会正義の実現ということもその目標に入らなければならない。
このような現実的な不平等は到底職業選択の自由などという口実で容認できることではない。
日本国憲法
第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする
第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
第29条 財産権は、これを侵してはならない。
2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
国会議員や公務員は、一般国民以上にこの憲法を尊重する義務があるのである。
個人の権利も一般国民以上に「公共の福祉」のために、「公共の福祉」に反しないように使わなければならないのである。
バカ親・小泉純一郎は、「公共の福祉」に沿って地盤と金を息子に譲ったのか!
進次郎は親の地盤と金を貰うことが「公共の福祉」に沿うことだと思っているのか!
息子に寄付した金はどうやって集めたものなのか?
政治資金とは政治活動に使うべきお金であろう。
息子への寄付が政治活動なのか?
バカ親が集めた政治資金は、憲法で守られた財産権に含まれるものなのか。
日本国憲法において、「公共の福祉」という概念は決して軽いものではない。
国会議員は、公平・公正な社会の実現のために、一般人以上の高い規範が要求されているのである。
それは道義的規範という以上の、憲法上の義務である。
国会議員による自主規制ができないのなら、法による規制が必要であろう。
祝!政権交代
古書 那珂書房
特に歴史書が充実しています
横粂の前任(誰かは知らないが)が資金を集められない無能だったか
前任か誰かしらが持ち逃げしたかどっちかだな
それを不平等と弾劾してもしょうがない
鳩山総理大臣のママだって毎月息子にコツコツ献金して
無税で相続させてるんだしさ
亭主さんには、この時期、マスコミ批判や自民党総裁選の話題を期待します。昨夜もニュース解説を聞いていると、民主党の選挙公約は、ほとんどできないことばかりだから、早く国民にできませんでしたと謝ってしまって、年金改正の問題にはやく取りかかって欲しいと言っていました。年金の一元化の問題は、一番時間がかかるし、今多額の年金を貰う権利を有する人からは全体像が見えれば不満がでるのは火をみるよりも明らかだと思います。マスコミは、来年に衆参同一選挙が起きて自民党が勝利する道筋をつけるべく、あらゆる切り口をさがして世論誘導すべく昼夜惜しまず努力していますよ。
無税で相続させてるんだしさ
お金の性質が違います。
無税で集めた政治資金を、実質的に子供に無税で相続させるやり方は汚いやり方でしょう。
少しずつ、中立的あるいは民主党に対して好意的な見方を示すマスコミも増えてきているようにも感じます。
しかし油断すると、足下をすくいかねないメディアも多いですね。
まだまだ政権交代の怖さを自覚していないのでしょう。
できることなら次の参院選で足下をより固めて自民の復活は許さないようにしてもらいたいものです。
ただ小泉進次郎に期待するところはなさそうです。
世襲制も4世までくると、もう笑うしかない。
政治家とは、能力や人格よりも血筋なのか??
政治家一人当たり、どのくらいの税金が投入されるか具体的な数字はわからないが、給料から政党助成金、秘書給与を合わせると、相当な金額になるのではないか?
しかも任期いっぱいだとすると、4年間である。小泉進次郎にそれだけの投資をする価値があるのか?
甚だ疑問である。
財政的に問題がある横須賀ですが、その原因を作ったのは敗れた現職ではありません。大きな失政、事件絡みなどもありません。横須賀も単純ではないのです。。。
横粂さんがもうちょっとしゃべれる人だとまた違った展開になったかもしれません。