山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『秀吉の枷』中=加藤廣著

2013-01-22 06:47:43 | 読書

 『秀吉の枷』中を読んだ。中は中国大返しの後、光秀との決戦にのぞむところから話が始まる。天王山のたたかいで光秀を破り、秀吉が天下人をめざして織田から支配権を奪っていくのだが、ここでも問題になるのが本能寺の抜け穴を前野将右衛門に命じてふさがせ、信長を謀殺した事実である。しかしその抜け穴から信長の遺体が消えていた。信長の遺体をめぐる様々な推理を働かせながら、秀吉の天下統一の動きを追い続ける。中の最後は、九州征伐(島津征伐)のところまでである。戦国末期のよく知られた、信長から秀吉への権力の移行をバックにその背景で何があったか、縦横に推理を働かせる歴史ミステリーはいよいよ面白くなってくる。


洋野町芸能祭

2013-01-21 07:21:35 | 地域

 昨日(20日)は、大野体育館で第6回洋野町芸能祭が開催された。大野盆踊り太鼓保存会も参加券を購入させられるらしく、保存会から会員である私のところにも配分になったので、せめて午前中だけでもと参観に出かけた。午前中のプログラムでは「平内さんさ踊り」がなかなかの見ものであったと思う。この地域は盆踊りといえば、ニャナドヤラが主流なのだが、種市地区のやや北側の平内にさんさ踊りがあるということを初めて知った。太鼓のリズムをなかなか激しく踊りの種類もかなりたくさんあるので興味を持って観た。盛岡で8月初めにさんさ踊りが行われるが、パレードのために踊りやすくつくられたものである。最近、昔からの「さんさ」も踊られるようになっているが、盆踊りは地域ごとに受け継がれてきたものにこそ味わいもあるといわなければならない。

 ところでこの芸能祭は町の芸能文化協会が主催したもので、出演はすべて素人である。わが連れ合いも大野婦人会の一員として「ちゃっきり娘」を踊った(写真)。まあ!何といえばいいのか?


大寒ですが…。

2013-01-20 07:22:55 | 地域

 今日、20日はいわゆる大寒で、暦の上では最も寒さが厳しい日となっている。ところが、今朝の大野は道路にある温度表示は-2℃で氷点下ではあったが、明らかに温かい?そのためか、裏道の雪はグズグズになっていて軽トラの車輪がとられて苦労した。この分では、日中は氷点下を脱していくらか雪解けが進むだろう。

 昨日は、岩手町で開かれた「新春のつどい」に出かけた。午後1時30分からだったので、4号線の沼宮内に入るより少し北側にある「ビラ」という漫画喫茶(レストラン)に入った。おすすめメニューがエビフライカレーだったので試しに食してみる(1,111円だった)。若いころは、時々寄った店だが最近はほとんど寄ることはない。とにかく、漫画の本の多いことにかけては「さすが」である。最近は、ほとんど家にいて外食そのものが少ないのである。たまには良いものだと思う。「新春のつどい」では、参議院選挙区候補となった菊池ゆきお氏に先立って短くあいさつ、総選挙での支援にお礼を述べた。20年も前に、この町でも2か月も泊り込んで選挙をたたかった経験があり、当時を知る人たちも姿を見せていたが、やはり「年をとったな~」という感じだ。この日、4号線は路上はすっかり雪が解け、快適に走ることができた。


『秀吉の枷』上=加藤廣著

2013-01-19 06:23:50 | 読書

 『秀吉の枷』上を読んだ。加藤廣の「本能寺三部作」といわれているもので、『信長の棺』に続く第2弾である。以前、義父の本棚から見つけた『信長の棺』を読んで、結構面白かったのでいつか読もうと思っていた、昨年末八戸の古書店で上・中・下そろっているのを発見したので購入しておいた。

 上は、天正7年(1579年)播州の三木城を囲む秀吉の陣から始まる。病気で瀕死の状態の軍師・竹中半兵衛が療養先の京から消えたという知らせが届く。半兵衛は秀吉に最後の意見を述べるために、秀吉の陣に向かったのである。「殿は、いつまでもあの『覇王』の手先であってはなりませぬ」。死を目前にした軍師・竹中半兵衛は、秀吉に4つの忠言と秘策を授けた。この本では、明智光秀が信長を襲撃することを予想し、本能寺につくった秘密の抜け穴を秀吉の秘密部隊が封鎖し、信長の脱出を不可能にすることになっている。まあ、かなり定説と違うのだが、そこは小説である。ところが、抜けられなくなった地下道で死んでいるはずの信長の遺体がなくなっている。この行方不明の信長の遺体こそ「枷」なのではないだろうかと推測してみたが、どうだろうか?現在、中を読んでいるのでだんだんはっきりして来るだろうと思う。いわば、時代小説仕立てのミステリーなのではなかろうかと思った。


『南極大陸』を視聴

2013-01-18 07:24:08 | レビュー/感想

 寒いですね~!朝5時頃道路にある温度表示が-15℃で、この冬一番の寒さだった。しかし、日の入りは少しずつ遅くなって、冬至の頃は4時少し過ぎれば暗くなっていたが、現在は4時30分位になっている。

 この寒い中、久慈市内の店から『南極大陸』というDVD(6枚組)を借りてきて視聴した。TBSの60周年記念の日曜ドラマだったらしい。主演は木村拓哉で出演していた俳優陣もなかなか豪華だった。話は、第1次越冬隊から第3次越冬隊までの物語であった。南極観測の始まりは、山クジラが小学生の時代であった。ちょうどドラマに出てくる子供たちと同じ位の時の話だ。敗戦から立ち直る過程にあった日本が南極観測で世界の仲間入りをしていく頃のことである。第1次観測隊の時に連れて行った樺太犬を置き去りにせざるを得ず、第3次隊が行った時、タロウ、ジロウの兄弟犬が生き残っていた話は、日本中の感動を呼んだ。この頃、ヒマラヤではマナスルへ日本隊が初登頂するということもあったような気がする。まだわが家にはテレビなどなく(ほとんどの家になかったと思う)、マナスル登頂は映画で観た記憶がある。いずれにしても、犬たちの名演技には驚かされた。インターネットで検索すると、動画を観ることができるらしい。

 あれから50年以上もたってパソコンも進化し、山クジラのようなものでもパソコンでブログを書いていたりする。同時に登り坂で来た経済が頭打ちとなり、格差が拡大し農業も破壊されるなど、日本の未来に見通しの持てない時代になってしまった。一方、政権返り咲いた安倍首相が声高に打ち出している政策が、まるで元の自民党政治であり、さらに時代に逆行する憲法改悪などの提起である。このままでは、ますます日本は行きづまりの袋小路に入り込んでしまうのではないだろうか、何とかしなければならないと思う。