山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

年越し食材の買い出し

2012-12-23 08:08:16 | 日記

 昨日、八戸市の「八食センター」に年越し用の食材を買い出しに出かけた。妻が習字教室のため出かけられないので、私一人であった。大野での年越しにはナメタガレイの煮つけがつきものだったが、値段が高いこともあって最近はカラスガレイに化けてしまっていた。妻と相談の結果、「今年はちゃんとナメタで」ということになり、年末も押し詰まれば値が上がるので今のうちに購入しようと出かけたものである。午後0時少し過ぎに「八食センター」に着き、センター内のラーメン店で「八戸ラーメン」を食す、580円だった。それから広いセンター内を歩き回り、物色する。ナメタもピンからキリまであって、もっとも安いもので数百円から子持ちの高いものだと4千円台のものまであった。本来は子孫繁栄を願って子持ちを買うのだが、予算の都合もあるので1枚2千円のものを購入し、家族4人に合わせて4枚にさばいてもらう。もし大晦日に客でもあれば困ると思って、800円の小型のものを4枚に切ったやつを買っておいた。その店に、カズノコもあったので1パック千円の塩カズノコも購入。23日の夕食のおかずようにカスペ(5枚で600円)も買った(カスペはエイの仲間のひれの部分で、煮魚に適する)。その後乾物屋に行って、スルメとサクラエビを買っておいた。店のおばちゃんから「煮付けて冷凍すれば大晦日まで大丈夫」と聞いたので、さっそく煮つけておいた。よく冷ましてから冷凍しておくつもりだ。料理の仕方まで聞けるのが対面販売の良いところだ。


『李世民』=小前亮著

2012-12-22 07:20:14 | 読書

 小説『李世民』の著者である小前亮はまったく知らない作家であった。1976年島根県生まれ。東大大学院(専攻:中央アジア・イスラーム史)修了。(有)「らいとすたっふ」入社後、田中芳樹氏の勧めで小説執筆にとりかかり、2005年6月『李世民』を講談社より出版した。

 読んだのは講談社文庫版で2008年9月第1刷のものである。

 李世民とは唐の2代皇帝のこと。隋の末期の群雄割拠の時代、北方太原留守・李淵の次男・李世民は李淵に決起をうながし、大陸の覇権をめざし長安をめざし長安に入城をはたし、李淵が唐の初代皇帝となる。そして、中国全土を支配下におさめたのち、長兄を殺して自ら2代皇帝となり唐のもっとも繁栄した時代を築く唐の名君と評価される人物で、その皇帝の位につくまでを描いている。

 中国の歴史小説といえば、漢の時代のものが多いような気がするが、唐をえがいたものは初めて読んだ。作者の小前亮はまだ30代で、これからの活躍が期待される。可能な限り作品を見つけたら読んでみたいと思う。


冬至で「いとこ煮」

2012-12-22 07:07:03 | グルメ

 昨日が冬至で、昼の時間が一番短い日だった。毎日の日刊紙の配達が終わる5時になっても、空は白んでもこない。もう一度布団にくるまって本を読んだり、うとうとしたりして6時30分に起きだしたが、雲があってまだ外は薄暗い有様であった。しかし、冬至を過ぎると寒さはこれからだが、徐々に日差しが強くなっていくので、何となくウキウキするものである。

 「冬至にはかぼちゃを食べると良い」という言い伝えがある。わが家でも昨日の夕食に「かぼちゃのいとこ煮」なるものが供された。「いとこ」といっても、小豆とかぼちゃでは何の関係もないのだが、わが家ではこう呼ぶのだそうだ。義母がなくなって6年、主婦らしくなった妻の作品である。味は甘みを抑えた薄味で、かぼちゃは長い形の割に実がほくほくしたタイプのものだ。昨夜は、風呂にもゆずを入れゆず湯を楽しんだ。季節の楽しみも大事にしたいところである。


『真葛ヶ原の決闘』祇園社神灯事件簿三=澤田ふじ子著

2012-12-21 07:14:06 | 読書

 澤田ふじ子著の祇園社神灯事件簿シリーズの第3巻『真葛ヶ原の決闘』も選挙準備中に読んだ。この作品は「僧兵の塚」、「真葛ヶ原の決闘」、「梟の夜」、「鳥辺山鴉心中」の章からなり、それぞれが独立した物語である。この事件簿の主役は祇園社に属する神灯目付け役植松頼助だ。祇園社の警護役であり、祇園社境内だけでなく、四条をはじめ市中の各所に点在する御旅所など、同社にかかわる様々な施設も見回りにもあたり、同社の氏子ともいえる京の人々の安寧を守るという役目も負わされている。かつては、祇園社にも犬神人(いぬじにん)や僧兵などの武力集団を抱えていたというが、江戸期になってもその役割の一部を受け継いで神灯目付け役が担っているということのようだ。頼助は従三位左中将・植松雅久の庶子で、馬庭念流の使い手である。今回も、頼助らが次々と事件を解決していく。


『春の珍事』鎌倉河岸捕物控〈二十一〉=佐伯泰英

2012-12-21 07:14:06 | 読書

 佐伯泰英の鎌倉河岸捕物控の21巻目にあたる『春の珍事』を、やはり選挙準備期間に読んだ。岩手2区はとにかく広い地域(四国の半分ほどの広さ)であり、宮古地域での事前遊説に1泊しないと、活動時間がほとどとれなくなってしまう。そこで、宮古へは前日に入り前泊もして2日間かけて全市町村を回った(「久慈茂雄のブログ」参照)。いつもだと家で晩飯の支度をしたりで用事がるのだが、宿に入ってしまえばすることがないし、テレビもあまり見たい番組がないので、勢い本を読むことになる。政策の勉強でもすれば良いのだろうが、やはりせない。

 『春の珍事』では、金座裏の飼い猫・菊小僧が行方不明になることから話が始まり、若親分・政次の同門の町奉行所同心の親戚の子息が行方不明になり、その捜索に携わることになる。その後、船頭殺しが重なり、金座裏一同の活躍が描かれる。いつもながら、人情味あふれる事件の解決が行われるのだ。このあたりが佐伯作品の面白さだと思う。