山風 ふぶき

山歩きや山スキー等、日々感じた事のふぶ記です。

201121 八溝山

2020-11-22 13:58:27 | 登山
【日程】 11月21日 天候:晴れ
【山域】 八溝山系 八溝山 (1,021㍍)
【ルート】 山頂駐車場より大神宮山、鬼ケ煩、三県境を周遊
【行動時間】 8時間 累積標高差約1533㍍ 移動距離約27.1㌔ 登山アプリより

茨城県と福島県の境にあり、茨城県の最高峰となる八溝山。大分前に大梅登山口から八溝山頂を往復したことがある。山頂近くに池ノ平山への分岐があり、池ノ平とか北方稜線とかの名称を見ると何故か気になる性分です。時は流れ、久し振りに八溝山を目指して見ようと思いスマホを見ると通行止め箇所が複数存在。遠回りとなるが茨城側から山頂まで車で入り、例の池ノ平を目指してみる事にした。

ゆっくりと来たが、山頂近くの駐車場に人の気配が無く、朝食等を取りつつ出発の準備。7時10分、歩き出す。朝日を浴びつつ階段を登って行くと間もなく、神社前を通過してお城型の展望台へと上がり記念撮影。風が冷たいので間もなく展望台を降り、トイレ横から大梅方向へと下る道へ進入。笹が思いの外に道を隠していて朝露に濡れた葉をさける様に歩くが、次第にひざ下あたりが濡れてくる。15分ほど下ると見覚えのある分岐に着き、右折。池ノ平と高笹山方向へ向かい下りだす。八溝山の山頂付近はたおやかな山容だが、沢筋は深く刻まれていて八溝山の由来とも聞く。吹き抜ける風と朝の陽射しが下るにつれて笹の雫を落としてくれる。

展望台より 男体山らしき姿も

笹が道を隠すような所や踏み跡が分かれる箇所もある、笹の背は全般に低いしルートは土塁に沿う感じなので、トレースするには大きな問題は無い。朽ちかけた導には林道の表記があり、周囲にはスギなどの植林地が広がる。尾根の緩い起伏を通過した尾根上のピークが池ノ平山山頂、8時5分。朽ちかけた山名板の横で一息。昔々、剣北方稜線の縦走のおり、池ノ平山北峰ピークでテント泊したことがあった。眺めの良い三角ピークの上は夜半にテントを飛ばすような強風になりよく眠れなか事があった。初見であり北峰と南峰があるのを知らず、南峰の岩壁を一見して剣のピークは無理と諦めかけた試練の山、池ノ平山。牧歌的なイメージの名とはかけ離れた現実の山容のギャップ。これもまた登山の楽しみの一つです

池ノ平山付近 笹の背は低い

奥に少し高いピークがあり、ここが山頂。高笹山方向へ下り始めて気が付くと踏み跡は無く、方向を確認して笹原を暫く歩くと踏み跡に遭遇。この先はルートには幾つかの緩いピークがあるが、道は概ね山腹を巻くように直線的に付けてあるので歩きやすい。杉の植林地内は草も笹も無く歩くには良くても生き物の気配は無い。高笹山に近付くにつれて笹の背は高くなり密になる傾向で、それが山名の由来かなと思ったりする。笹の背は肘ぐらい。高笹山の山名板があったが、ここも山頂はもう少し先の一段高い所の様だ。樹林に囲まれた高笹山のピーク、9時

高笹山

山頂よりはショートカットで下り登山道へと復帰。大神宮山へと下り歩く。同じような尾根の道が続くが大神宮山までの行程は長めなポイント。高笹山が遠くなるにつれて笹の背も低くなる。風が有るので汗を流す事も無く、枯葉の積もる道をカサカサと秋山の雰囲気を楽しみ一人歩き。足元には楓の葉が多いのでシーズンには見事、かも。何となく山頂が近い気がして間もなく。大神宮山山頂、9時45分

大神宮山山頂


男体山と思われる奥に光るのは太平洋か

小広い山頂には丸いコンクリートの基礎が幾つもあり、手頃な基礎に腰を降ろしてエネルギー補給です。下る道も整備されている様で、こちらの登山口から登った方が効率的な気がした。藪道と言う情報もあるが、ネットの噂はあてにできない時もある。先ずは往路を戻る事にしたスタート。高笹山は遠いなと思っていたら意外に早い感じで手前の分岐着。直角的に折れて下る踏み跡がある。何気に確認すると近くまで大久保林道が来ている模様。笹が濃くなり隠れた倒木などにつまずいたりしつつ、よろよろと来た道を辿る。

池ノ平山を通過して、茗荷川へ下る道の分岐を過ぎれば尾根上の分岐までは近い。八溝山へと至る道に出合う、12時10分。想定タイムよりも少し遅れ気味のようで、年々と体力が低下している事を実感しつつ次の目標ピークは鬼ケ煩。笹に隠れた道を下り、早目に歩きやすい隣の林道へと移動。現在は通行止めとなる林道を20分程辿ると大梅八溝嶺神社登山口と標された登山道口。はじめは笹が煩いが行くほどに開けて来る道のり。

大梅八溝嶺神社登山口

大梅からの道は信仰的な経緯がある事を推察させる導。久慈川源流域の山でもある。この道も尾根のピークを巻く道乗りで、緩く下って行く行程が思ったよりも長く感じる。道の傾斜が増してくると雰囲気も変わる。確認すると下り過ぎていて、分岐に気がつかなかった。少し戻ってから浅い笹薮の道を尾根方向へと進む。藪漕ぎと言う程ではない。広い尾根には踏み跡が確認できないのでピーク方向へと見当を付けて進んでみる。尾根が狭くなり笹が消えると歩きやすい傾向、林間の尾根道。おにケうるさいと書いて鬼ヶ煩のピーク、13時10分

特徴的な鬼が居そうなピーク と想像

風が吹き抜ける山頂を後に戻り道。笹の尾根上に踏み跡は無かったが、後で確認すると道の表記に沿って歩いていた。遅れ気味な感じだが風の無い陽だまりでゆっくりとエネルギーの補給。対岸には先程歩いた高笹山の各ピークが木々の間から確認できる。信仰の道で心を巡らせてみる。あちらこちらと巡る道のりも低山ならではとなるが、次は福島栃木茨城の三県境とマイナーな存在ポイント、鹿ノ又のピークの手前にあるポイントです。距離が有るのでペースを上げてみるが、林道に戻ると疲労感もありダラダラになりがちな歩き。冷たい風に煽られる様に歩くと鼻水が出て冬も近いなと実感。

林道から舗装道に出合い、下って行くと道が屈曲する辺りから隣の登山道へと僅かに移動。土塁上の道は笹に囲まれた下りの道。暫く行くと木の幹に三県境の札が下がっていた、14時50分。鹿ノ又は近いが笹も濃いので戻る事に。往路の車道に出て暫く歩くと出発地点の駐車場が見えて来た。出発地点戻り、15時10分

三県境の導


大神宮山近くで





【つぶやき】気温のせいかスマホのカメラ機能がブロークン気味で、原因は不明ですが下山後に再起動したら何事もない様に復帰しました。また、長めに位置確認をしていないとログが飛んで直線で表記されてしまいます。電波の捉えが悪い所や無い所もあり、その影響もあったのかなと。忘れずに時々は位置確認したいところです。今回、スマホのバッテリー対策で小型のモバイルバッテリーを手配してみました。バッテリーの問題はクリアですが、通信や位置確認に記録と、これ一台で済ませるのも如何なものか。山用の軽量GPSスマホとかあるようで無いし。



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