山路智恵の絵手紙ブログ

絵手紙をかき続けて25年。
山路智恵の絵手紙や創作風景、
日々の出来事などをご紹介します。

メリークリスマス!

2005年12月24日 | Weblog
クリスマスイブ、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は中学でJRC部だった頃からの繋がりで、サタデー学級のクリスマス会に行ってきます。知的障害のある人や年令にも幅があり、色んな人がいて楽しいんです。ボランティアといっても、いつも誰より楽しませてもらっています。久々に会う人も多いので盛り上がってきますね。笑顔が一つになりますように!準備があるので、出発です。
皆様も幸せなクリスマスをお過ごしください(^O^)/

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プーシキン美術館展

2005年12月19日 | Weblog
上野の東京都美術館に、ロシア・モスクワのプーシキン美術館から、「シチューキン・モロゾフ・コレクション」がやってきた。
19世紀から第一次世界大戦までの短期間に、2人のロシア人実業家がパリで集めたフランス近代絵画。セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフは当時認められたばかりの印象派や、マティス、ピカソなど一般的に評価の定まっていない芸術家たちの作品もコレクションし、優れた審美眼と先見性で知られる。
作品のデータとしてどちらの旧蔵作品か見ながら、二人の趣味の違いにも注目すると、好きな絵が人それぞれ違うという当たり前のことに面白さを感じる。
マティスの「金魚」やピカソの「アルルカンと女友達」など選りすぐりの名作50点に、プーシキン美術館が所蔵する版画25点を加えた大型展。2005年、日露修好150周年を迎えた。ちょうど文化芸術で交流できる温かい展覧会だった。
上野の自然の中で、非日常的な気分を味わえるのはいい。出来ることなら自然の中でこのまま日常を送りたいなと夢見ているところに、北風のハリセンが飛んでくる。負けないぞ。いつか田舎で暮らしたい!

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生誕120年川端龍子展

2005年12月11日 | Weblog
かなり寒い休日。両国にある江戸東京博物館へ。
川端龍子は大正時代から昭和40年代にかけて活躍した日本画家。洋画からスタートし日本画に転向。日本画に洋画の技術を取り入れた。昭和初期の日本画は、繊細巧緻な画風が一般的だった。しかし、芸術鑑賞の場は、現代では当たり前となった展覧会の会場だと主張。「会場芸術」を提唱し、日本画の型を破る奇抜、豪放、大画面の大作を生み出した。「龍子の前に龍子はなし、龍子の後に龍子はなし」と評され、近代日本画の異端者、在野の巨人ともいわれた。
龍子の生誕120年を記念し、雑誌の挿絵や双六、龍子が設立した青龍社時代の作品を中心に大作を含め約130点が展示された。また、南洋諸島への視察旅行の時に乗船した近江丸2世号での船上スケッチ(初公開)や晩年期の「草描西国三十三ヵ所巡礼」などの小作品も展示され、大作とは違った魅力も感じられた。
大作の迫力は、まさに龍子の「会場芸術」。賀状やスケッチなど小さな作品もまた面白い。私も両方向に幅と厚みが出せたらいいなと思いながら観ていた。また、目線の送り方も面白い。鳥を上から見下ろして描いたような絵など、羽が生えていなくても見える世界があり、海や嵐の中にも入っていけることが分かった。新しいことをやる勇気が素晴らしい。


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西安の旅日記公開 (11.10~20)

2005年12月06日 | Weblog
たいへんお待たせいたしました。
先月(11.10~20)西安に行ってきた時の写真をのせました。
みなさんぜひ見てください。
山路智恵 ~西安の旅日記~ こちらから→

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宮殿とモスクの至宝(イスラム美術展)

2005年12月04日 | Weblog
小田急線「千歳船橋」駅から歩くこと40分(バスもある)、世田谷美術館へ到着。今日は最終日。雨でも人は多かった。
ロンドンのウ゛ィクトリア・アンド・アルバート美術館より選りすぐりの122点の美術品が日本初公開。ギャラリーの改装に伴い、ワシントン・ナショナル・ギャラリーなど4館を巡回する国際展。日本では世田谷美術館のみの開催だ。
V&A美術館は、工芸や装飾美術の美術館として世界屈指のコレクションを所蔵している。とりわけイスラム美術には美術館設立当初から高い関心を寄せ質の高い内容豊かな作品が数多く集められてきた。出品作品は、陶器や絨毯類に留まらず、金工、木工、象牙細工、ガラスなど多岐に渡り、年代も8世紀から19世紀まで、これまでになく幅広い内容だ。
5章で構成され、
1章 礼拝の場のイスラム美術
2章 聖なる言葉・文字の意匠
3章 宮廷の美術・美と権力
4章 王朝による美術庇護
5章 イスラムと中国・ヨーロッパの美術交流
と、なっている。宗教的な背景、時代性、国際的な美術交流などを観ていくと、展開が面白い。
その中には、今後、館外に貸し出される機会はほとんどないと思われるスケールの大きな作品も含まれていた。高さ7mを超える15世紀エジプトの精緻な木工製のミンバル(説教壇)や、高さ3m半を超える18世紀のオスマン・トルコの色鮮やかなタイル製暖炉、5m半の16世紀イランの技術の粋を凝らした宝麗な絨毯など圧倒される。
宮殿とモスクに代表される、聖(宗教的な)、俗(非宗教的な)両面から、重層で複雑な様相を呈するイスラム美術を観ることができた。
駅から美術館まで歩くのはちょっと遠いが、いい汗を流し、展覧会にも満足できて、あと味さわやかな1日になった。


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北斎展

2005年12月03日 | Weblog
上野の東京国立博物館で北斎展を観てきた。70分待ちのプラカード、ズラーッと延びた列の最後尾につく。やっとの思いで館内へ。人の波に揉まれ、絵を観るというより満員電車の中から外の景色を眺めているような感じだった。さすがは北斎。人気がありすぎる。最終日間近に行った私の考えが甘かった。やはり余裕をもって観にいくことが大事だ。それでも並んだ甲斐があった。
江戸時代後期に活躍した浮世絵師葛飾北斎(1760~1849)の作品は早くからヨーロッパに渡り、印象派の画家達にも大きな影響を与えた。1999年、アメリカの「ライフ」誌が行なったアンケート「この1000年で最も偉大な業績を残した世界の100人」に選ばれた、ただ1人の日本人でもある。
北斎は『冨嶽三十六景』に代表される風景版画がよく知られているが、花鳥画、美人画はもちろん、幽霊や古典物語、果ては気象の変化まで森羅万象あらゆるものを自在な筆で描いている。作画スタイルは千変万化。流派や伝統に捉われることなく独自の表現技法に挑戦し続け、90歳で没するまで、その創造力は衰えることがなかった。
今回の展覧会では「春朗」落款の20歳デビュー作から、90歳の年齢が記された肉筆画まで、70年に渡る北斎作品が6つの時期に分けて展示され、その奇跡をたどることができる。
第一期「春朗期」 北斎20歳の画壇デビュー
第二期「宗理期」 洋風表現など独自の様式を展開
第三期「葛飾北斎期」 読本挿絵の第一人者に。肉筆画も佳品を制作
第四期「戴斗期」 北斎漫画をはじめとする絵手本の時代
第五期「為一期」 錦絵版画名作シリーズ生まれる
第六期「画狂老人卍期」 最晩年、肉筆画の時代
出展総数は約500点。大英博物館、ボストン美術館、メトロポリタン美術館など第1級の国内外美術館、また個人協力により、北斎のイメージを新たにする多彩な作品が展示された。版画では摺りの時期が早く最良のものが選定され、肉筆画の展示も100点を越える。大規模で質の高い「北斎展」だった。やはり世界が認めただけの魅力がある。


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