ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】沖縄県警、米軍廃棄・危険物に抗議してきたアキノ隊員宅を家宅捜索!!(20210606)

2021年06月06日 | 弾圧

 本日(20210606)の沖縄タイムスが報じている。「県警が(家宅)捜索ー米軍廃棄物に抗議 威力業務妨害疑い」だと。これは去る4月7日の案件。アキノ隊員はかねてから北部訓練場の返還地(2016年12月返還)から多数の銃弾、砲弾、薬莢、その他の廃棄物が山野に放置されていることを知り確かめ、県警や沖縄防衛局に伝え、処分するように訴えてきた。

 去る4月7日、砲弾まででてきたこともあり、彼女は北部訓練場のメインゲート前に持ち込んだ。こうした廃棄物を誰が旧北部訓練場に捨て置いたのか。明解だ。米国海兵隊だ。また、こうしたことを放置・容認してきた日本政府・防衛省だ。それもこうした事実をないかの如く扱い、旧北部訓練場を含むヤンバルの森を世界遺産に指定する動き(矛盾)が加速する中で、彼女の怒りは怒髪天をついたのだろう。

 沖縄県警は、イエローラインの内側(米軍基地用地内)に廃棄物を置き、通行を妨害したという。その捜査として、車や書籍類などを撮影し、タブレット端末やパソコン、ビデオカメラ等を押収している。

 こうした沖縄県警は、威力業務妨害(刑法第234条)の疑いだというが、如何なる「威力」をもちいたというのだろうか。置いたことが「威力」だということか。通行を妨害したわけでもない。

 ありもしない威力業務妨害罪の影でアキノ隊員の調査・表現の自由の行使を潰すのが狙いだろう。

 そもそも廃棄物(軍事訓練で消費した多数の物資)を放置することじたいが許されないことだ。物事には順番がある。しかしこの国では、米軍が出す廃棄物を許容している。フリーパス。どうぞどうぞおすてになってください。しかし米軍に代わって、この国が処分することもしない。できる限り無視している。

 米国大使館や防衛省、官邸に届けたいところだが、これらのものを飛行機で送れない。危険物だから。届けたくとも届けられないのだ。勝手に処分しようと思い、所持していたら銃刀法違反になるだろう。どうするの??! このママ世界遺産? セコイ遺産か?

 日本という国は凄い国なのだ。日米地位協定にこうある。第4条「基地の返還時の原状回復・補償」「合衆国は、この協定の終了の際またはその前に日本国に基地を返還するに当たって、当該基地をそれらが合衆国軍隊に提供された時の状態に回復し、またはその回復の代わりに日本国に補償する義務を負わない」。やりっぱなしなのだ。これ(日本政府)が天下国家を語る滑稽さ。否、住民にとっては危険と隣り合わせを甘受せよということだ。

 こうした矛盾を全く無視し、取り締まる沖縄県警は、頭がおかしいのだろう。沖縄の法曹界はもとより、沖縄県、東村、国頭村、大宜味村、名護市、全市町村などなどは、猛然と抗議し、日米地位協定を抜本的に変える行動に出るべきだ。

 ひとりの自然を守りたいとの良心を押しつぶしてはならない。一丸となって闘かおう。アキノ隊員を守り抜こう。

 

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  早くチョウチョの研究に戻りたい。

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