久しぶりに長期の展望をしてみよう。掲載のP&Fチャートは、ストックチャートの円インデクスであるが、これは既述のように、ドル円の逆レート(たとえば今は、1÷87=0.0114ドル/円)の10000倍の114になっている。円高になると数値が大きくなるので、直感的に円高がつかみやすいので、単純なドル円よりも見やすい部分もある(当然ながら、動きは完全にドル円の逆)。
これで見るとわかるように、2007年からいろいろと円高・円安があったように思えるが、実は、トレンドラインの円高基調(右上がりの青ライン)は完全に保たれていることがわかる。この青ラインこそ、このあいだ触れたチャーリー中山氏の言う、ドル円がゼロに向かっているように見えるというラインである。そこで、このラインに沿って計算すると、今後仮に円安が進んでも円インデクスで104(ドル円で96円)あたりが最大の円安であるという勘定になる。
逆に、今後円高となり円インデクスが116(ドル円で86円)を超えてブレークすると、円インデクスで150(ドル円で66円)あたりの円高が視野に入ってくることになる。
このP&Fの解釈によれば、あと10円の円安について、ナンピンでのドル円の売りを置いていけば、良いパフォーマンスが得られることになる。自分としては、そこまではむしろドル円の買いで行けばいいかという考えであったが、ここしばらくの様子を見て、短期益が出ればドル円の買いの損と相殺して、ドル円の売りメインに転換していくことも考えてみたい。
前から書いているように、今年後半から、いよいよ米国の財政事情に市場の焦点があたっていくと考えており、ドル安円高が大きく進行するものと思う。その手前で円安がどこまでいく可能性があるかはひじょうに大きな問題であり、さらにいろいろな面から研究してみたいが、ひとつの考察として以上を提示してみた。
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今年後半は年度末というか、次期の予算がどうのこうの…となる辺りでしょうか?
そうですね。年度の切り替わりあたりはかなりポイントになりそうです。
そういえば、ロンドンFXさんのFXセミナーがあるようで、お写真が出ています。知的なキャリアウーマンという感じでやや予想外の美人さんですね。^^
http://uedaharlowfx.weblogs.jp/fx/2010/07/webfx---n20-foc.html
http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/mt_report/
やはりここからしばらくの円高、そして秋あたりにやや円安(94円程度)、その後大幅な円高というシナリオがメインになってきているようです。
私もこのシナリオが一番可能性が高いと考え始めています。