昨日の相場は、ドル円・ユーロドルはおとなしかったが、ポンドがEU脱退をめぐって悪材料・良材料が出て、とんでもない行って来いとなった。うまく儲けた人は良かったが、往復ビンタとなった人も多かったと思う。私はポンドは基本的にやらないので関係無かったのだが、もって他山の石としたい動きであった。
米国に目を転じると、ティラーソンの辞任問題はまだ尾を引いているようだ。もともとの原因は、トランプのボーイスカウト大会での失言が元であるという説、軍の幹部を前に核兵器を10倍に増やしたいといったことが元であるという説の2説があるようだが、いずれにせよ、ティラーソンが、トランプをmoron(大馬鹿者)と言ったというのは事実だろう(トランプはFake newsだと言うが)。アメリカの雑誌記事のWeb転載などを見ると、トランプが北朝鮮を核先制攻撃したがっているとか、周りがそれをとめているとか、いろいろな憶測が出ているが、政権の基盤は脆弱であり、現体制では戦争に入ることはかなり危険だろう。とはいえ、それで、何も起きないという保証もない。周りをイエスマンで固めてくることもありうる。もちろん、バノンが言うように、トランプを、憲法修正25条で止めさせる動きもあるかもしれない。米国状況も混沌としている。
いろいろ考えるに、現在のドル安チャートの継続と考えるのが無難だ。ドル円、まずは111円台半ばくらいまでを狙ってゆっくりと粘り強く売っていきたい。
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