FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



ついに金がドル建て最高値を更新してP&Fでトリプルトップの上方ブレークを果たした。目標値は1750ドル近辺となる。1450あたりにある上向きのトレンドラインを割るのではないかと懸念されたが、1470のサポートは堅固で割ることはなく、上方ブレークに至った。すでに数日前からXAUなども上昇しており、環境は整いつつあった。

ファンダメンタル的にも、QE3の示唆があったことは決定的だ。

1 QE3が実行されてリスクオン相場になっても、基底の弱さが変わらない限り、金への需要は止めようがない。
2 ドルの減価へ着実な階段を上ることになる。
3 QE3がたとえあっても、QE2と同じように、あるいはそれよりも効果がないことは既に明白。
4 米国債務上限問題にはマイナス材料となり、基軸通貨ドルの信認低下は間違いない。

などなど数えたてればきりがない。これらは誰が考えてもそうであるという点で、トレード上は若干の問題があるが、むやみにロングせず、押し目で着実にかせいでいけば問題はないだろう。大きな相場の崩れによる信用収縮での金の売りが出るところを狙い澄ましていきたい。テクニカルポイントでの買いの指値も有効だろう。



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予想されたより早くバーナンキがQE3の可能性について示唆したようだ。

事情はすでに先日のエントリーで述べた通り。これによってドル売りとなったが、当然だ。ひとつにはリスクオン相場の予測であり、株価は上昇が期待される。もうひとつはさらなるドルの減価への懸念である。欧州がダメなら、米国もダメで、円がまさに文字通り消去法的に買われる構図だ。その他でダントツに強いのがスイスフランと金(ゴールド)という絵に描いたような流れとなっている。
 
ということで、もしQE3が行われる、あるいはそれに近いことがあり得るというのは、まったくの予想外で、ドルが大きく減価するというリスクを冒したものと言える。また、さらなる債券の市中からの買い入れは、(直接は関係ないものの)債務をこれから減らさなくてはならないという政府の方針とは相反する。そちらの面からもドルの売り材料だ。ムーディーズが米国債格下げ方向での検討を始めたという報道ももちろんドルの売り材料となる。

ドル円は通常なら昨日のエントリーに書いたように、ここからリスクオンとなって反発することが予想されるところだが、慎重にトレードするなら、ロングはクロス円だけにしておくのが無難だ。前から予測しているように、ドルが本格的におかしくなる場合には、(クロス円の停滞あるいは上昇と)ドル円の独歩安が来る場合があり得るのであり、ここは慎重にかまえていきたい。自分は95円台でまたもやスイス円の押し目買いとしたが、現状ではうまく行っている。これは前から書いているのでここでは細部は省略したい。

以上、昨日のドル円の見通しを、この報道によって修正しておく。今年後半の相場では、今日のように、「円安」だが、ドル円が下落する、ということが頻繁に起こると思っている。ここからは、徹底的に、金買い、フラン買い、そして、機敏に(対ドルでの)円買いで対処していきたい。ただ、当面のテクニカル的な反対への動きはあるだろうから、いずれも押し目を待ちたい。







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