FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



そろそろ年末で来年の予想が出始めた。まずは数日前だが24日のロイターの記事では「ドル年末にかけ90─95円に上昇へ=2011年為替見通し」と来た。
 
年前半ではまだ不安定で再度80円程度まで下げる時期もあるが、6月でQE2も終わり、その後ゆっくりとした米国経済の回復にともなってドル円も上昇し、年末には95円に、というシナリオが有力のようだ。

私の予測とはまったく異なるシナリオなので、ひじょうに興味深いが、ひとつの見方なので頭には入れておきたい。


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休暇明けとなってようやく市場も動き出した。まずはドル安から始まったが、ドル円が82円台ミッドまで入ってきた。このあたりは50日平均線のあるところで、テクニカル的にはそろそろ底と見ていいのではないか。ドル円については、今回は82円を切ることはないと考えている。

その他の動きとしては、CRB指数が着実に上昇しているのが目にとまる。ここで見ている原油や金以外にも、綿花など高騰しているものが多いようであり、年末にかけてさらに強い動きになると思う。

ところで、いろいろな面で上昇ムードが出ている中、ひとつ異常な動きとなっているのが、前から定点観測している、米国コマーシャルペーパー発行高だ。全体の数値も、またABCP(資産担保型)の数値も、数年来の底値を更新しており、2008年当時の半分程度の規模となっている。この非常に顕著なCP市場の縮小にはいろいろな解釈があろうが、やはり、不況による資金需要の低迷を反映していると見るのがいいのではないか。株が上昇し、商品が買われ、景気のいい話ばかりが聞こえるが、実質はかなりお寒い状況なのではないかと推測できる。この値についてはさらに継続的に観察していきたい。私見では、このCP市場の縮小が底打ちしない限りは、景気の本格的回復などおぼつかないと考えている。



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