FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



週のはじめに、株・商品などすべてが上がる相場を予測したが、概略はそれでよかったようだ。ただ、為替の方は、大幅なドル安というわけでなく、いったりきたりではっきりしない動きとなった。

G20前の相場と比較すると、

1 株・商品の上昇傾向は同じ
2 ドル安は弱い
3 ドル円が上昇気味
4 米国債が売られている
5 貴金属は低調

などの特徴があるが、このうち3と4は連関している。広く知られているように、米国債利回りとドル円相場には明確な相関関係があり、利回り上昇(債券が売られる)と、ドル円も上がっていく。

したがって、問題は、この債券の動きであるが、いろいろな解釈はあるだろう。米国経済の成長期待からの売り、財政懸念からFRBの国債買い入れペースがダウンするだろうという予測による売り、州債の不調による連鎖懸念の売り、などなど。いろいろな要素があるうち、どれかひとつを取り上げるとするなら、やはり国債の消化難の予測が第一ということになるのではないか。前回の上昇相場では、文字通りすべてが上昇し、株・商品・貴金属・債券とすべてが買われた。そのためにドルが売られ、ドル円も下降した。

今回は、その中で、株の上昇が特に目立ち、その他の動きはさほどでもない。債券は逆に売られる傾向にある。やはり市場の一部の将来への懸念がそこに表現されているのではないか。債券はやや売られ過ぎの面もあるので、来週は一時若干戻すかもしれないが(ドル円も下降か)、長期的には、売られていく方向を考えておくべきだろう。

となると、今後の年末の上昇相場を牽引するのは、まずは株そして一部の商品ということでいいのではないか。ドル安についてもゆるやかに続くと見たい。ドル円は往復しながらも、もう少し上がると見たい。

ドル円ロングのポジションは持っているだけで上げ下げを見ているだけになっているが、もうちょっと我慢してみたいと思う。ダウゴールドレシオを見ると、なんとなく上昇しそうなチャートである。とするなら、金はしばらくは低調となるのではないか。株が上げて、金が下がるという、株金レシオショート派には具合の悪い相場つきになりそうだ。


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