コメント
たまには違った視点で
(
Stein
)
2015-07-25 09:59:31
戦争の勝利とは戦争目的を達成した国である。戦争の勝利と戦場における戦闘の勝利を混同してはいけない。
戦闘の勝利の積み重ねが戦争の勝利に繋がる事はあっても、それは戦争の勝利に繋がる決定的な要素ではない。
戦闘の勝利が彼我の損害だけで、考えると独ソ戦でソ連に数倍以上の損害を与えているので、ドイツは戦闘では負けていないが、損害を埋めるだけの物的基礎能力がソ連に劣っていたので戦争に負けてしまった。反ロシアの東部地域住民を敵に回してしまった事が痛手であった。
イラク戦争は戦闘で一時期、イラク軍を完膚なきまでに撃滅したが、中東の安定化に失敗しアルカイダやイスラム国の台頭を招き
中東の不安定化してしまった結果論を見ると戦闘で勝利して戦争に負けた好例である。
ナポレオン戦争のスペインやシナ事変の日本軍の様に戦闘後の地域安定のための基本戦略をしっかり練り上げていないからこのような結果を招いてしまった。その点アメリカには戦闘に長けたリーダーはいても戦闘後の地域安定を構築できるリーダーがいかに皆無であるか見て分かるであろう。
戦略目的を達成せず、戦争に負けてしまえば通貨の暴落が始まる。
イラク戦争開始当時の金価格と今現在の金価格を比較してみよう。
2003年の金価格の平均は 363.58 ドルで今日の金価格は1099ドルですから数倍くらい違っていますね。
アメリカがイラク戦争の勝者で中東が安定していれば金価格はイラク戦争時よりも低くなっていなければおかしいですね。戦勝国の通貨であれば喜んで各国は使うでしょうが、今では忌み嫌われている感があります。
冒頭で申した通り、戦争の勝者は戦争目的を達成した国であるという事を申せば、朝鮮戦争もベトナム戦争、イラク戦争も全て戦争目的を達成していないアメリカは戦後一度も戦争に勝った事はなく、
国力を衰亡させていたと言えなくはないでしょうか!?
通貨の価値と言う点から考えますとアメリカの衰亡の分水嶺は間違いなく「ニクソンショック」であると思います。
Unknown
(
やまは
)
2015-07-25 10:22:34
Steinさん
興味深い論考ありがとうございます。以下、私の意見です。
たしかにおっしゃるように、ニクソンショックが起点でドルの凋落がはじまったことは間違いないでしょう。ただ、なんでもそうですが、下落は3波で起こるものです。ニクソンショックからリーマンショックまでがA波の下落とすれば、これからB波の調整波でドルの上昇があって(金の下落も)、最後にC波でドルの最終下落があるというシナリオもあると思います。
A波の下落は、ご指摘のごとく、米国のハードパワー(軍事・戦略思考)の弱体化によるものですが、B波の上昇は、ソフトパワーの強みが出ると思っています。具体的には、IT技術の米国中心の世界制覇、英語のリンガフランカ化などです。ジョセフ・ナイなどは、明確に、これからの米国はソフトパワーで強力になると言明しています。よって、21世紀半ばすぎまでは、ドルの上昇と、金の下落(さすがに35ドルにはもどりませんが、350ドル程度まで?)が続くと思います。ドル円も150円をはるかに超えると考えています。
Unknown
(
Stein
)
2015-07-25 10:56:15
やまはさん
大変お世話になります。あくまで戦争論から見た覇権国の衰亡と金価格の相関であるので、物事の一つの見方として捉えていただければ幸いです。
一つの見解とそれに対する反対の見解をつき合せて、いい議論が形成されてアウフヘーベンできればいいかなと思っています。
「米国のハードパワー(軍事・戦略思考)の弱体化によるものですが、B波の上昇は、ソフトパワーの強みが出ると思っています。具体的には、IT技術の米国中心の世界制覇、英語のリンガフランカ化などです。ジョセフ・ナイなどは、明確に、これからの米国はソフトパワーで強力になると言明しています。」
非常に興味深い考察ですね。強力なソフトパワーは強いアメリカ、強いドルを形成する大切な要素です。
燃焼の三要素はご存知だと思いますが、1.可燃性物質
2.酸素 3.温度(火源)です。一つでも欠ければ火は燃えません。
前述での投稿でも述べたのですが、アメリカは人材、国力、人材は世界一でしょう。否定しません、実際そうだと思います。しかし、それを纏め上げるリーダーが欠如していると思うのです。燃焼の三要素でないですが、
タクティクスで有能な人材はいても、ストラテジーで有能な人材がどうもアメリカにはいないような気がします。
もしいるとすれば、中国やロシアにここまでコケにされる事もないし、クリミア併合すらさせなかったでしょう。そんなアメリカでその才能を持った大統領を上げるとすればケネディだったかなと。キューバ危機の時の対応は並大抵の大統領では無理だったでしょう。オバマであれば下手に妥協したかもしれません。暗殺された事は本当に惜しかった。
ゆえにソフトパワーや国力という要素を上手く捌けるリーダーがある意味重要かなと。どんなに素晴らしい選手の揃った野球チームでも監督がボンクラでは試合に勝てないのと似ているかも知れません。
残念な事にリーダーや人物は数値化できないので、証明するのができず、状況と経緯くらいしか論述できないのが残念です。
アメリカのソフトパワーと卓越したリーダーが登場すればやまはさんが言った通りに推移していく可能性は高いと思います。しかし、どれか一つでも欠ければアウトだと思います。
リーマンショック後に金価格は1000ドルを超えないと言われたものですが、超えている状況が続いて、そんな状況に慣れている我々は一体!?と考えてしまう今日この頃です。
Unknown
(
kin
)
2015-07-25 14:45:38
こんにちは 金は、7000円ぐらいまでいくとおかんがえですか
Unknown
(
やまは
)
2015-07-25 15:12:54
kinさん
全面的ドル高を考えているので、30年後くらいには、グラム2000円くらいを想定しています。(つまり7000円はありえないと思います)
過去ですと、30年前の、1986年頃の金・ドル円相場ですね。トロイオンスで300ドル、ドル円で180円くらいです。
Unknown
(
カラバ
)
2015-07-25 16:19:24
こんにちは。
前回は「ドルストレートはそろそろ下値攻めのクライマックスではないか?」という旨の予測をさせて頂きましたが、ユーロは週初めにさっそく反発してきました。しかしポンドまだ下値攻めが続いており、週末に下ひげを引いて反発したものの、これで底を確認したかどうかは分かりません。豪ドルもまだ弱い状態にあり、下値を広げる余地はあるかもしれません。
相場全体がFOMCに向けての調整相場の様相を呈しており、おそらく来週初めも調整中心の相場となるでしょう。やまはさまのおっしゃるとおり、FOMCを見てみない限りは大きな動きにはならないと思われます。そう考えれば、この辺が底として妥当ではないかという予感はしています。
そのFOMC後の傾向ですが、私はおそらくはドル安になるものと見ています。利上げが遠のくのかもしれませんし、利上げ決定と見ての手仕舞もしれません。その根拠はいくつかありますが、その一つに相場の奇妙な動きにあります。以前に「相場の変調」の話をしましたが、現在もドルストレートは通貨ペアごとに動きが異なっており、アメリカ利上げだけに素直に反応してるようには見えません。豪ドル・ドルなどは明らかに原油安や中国景気の影響のほうが大きいようです。今まで「利上げ期待」だけでドル高に動いてきた相場なのに「期待度マックス」まで来た現在においても明確な方向性を欠いているように見受けられます。アメリカ利上げネタは、賞味期限を迎えつつあるのかもしれません。今週のユーロドルの反発も予想どおりではあっても、奇妙なものです。利上げ期待も大きく、ギリシャ問題もあったというのに、まだパリティを狙えていません。おそらくはユーロ売りポジションが偏りすぎているので、下に行きたくても行けないのでしょう。それは参加者も分かっているものと思われますので、夏休みを控えて、やはりどこかで買戻しに入らないとならなくなります。FOMCはその一つの契機となりうるものでしょう。もし利上げ遠のきとは言わずとも、現状維持と声明から判断されれば、一足早い夏休み前の「お祭り」となる可能性も秘めています。つまりはドル安や株高、資源高などです。本当にこの「祭り」が実現するなら、これは雇用統計前まで続くでしょう。つまり、1週間ほどの短いものになるわけですが、あるいは大きな値動きを見せるかもしれません。ただしこのような大きな動きになった後は「祭りのあと」相場となり、すなわち夏枯れ相場となると思われます。具体的には、8月の雇用統計が良いものとなり、一時的なドル高をもたらすが、8月の中旬は小康状態となるという予測でおります。
Unknown
(
カラバ
)
2015-07-25 16:43:36
たびたび長文にて失礼します。
上記にて8月予想をさせて頂きましたが、9月に入ればまたもやドル安になると考えております。その後はもちろん上げ下げはありますが、本格的なドル高になるのは11月終わりか12月初旬ぐらいではないかという気がしてなりません。特にユーロドルなどは上記のとおり、これだけの材料があるにも関わらず、1.09台で踏みとどまっております。大きな下げをもたらすためには、大きな上げがなくてはなりません。1.0を割り込むためには、せめて1.2程度までの上げが無ければ、例え利上げがあっても1.05台で弾かれてしまう可能性が高いと思われます。サイクル論ではユーロドルは長期的にはもう1度だけ大きな下げの可能性が残されています。その下げの時期はまだ先と思われますので、それまでにどれだけ上昇するかがパリティ割れを決めるカギとなるのかもしれませんね。
追記
以前、他の方から「ブログはしていないのか?」という問い合わせをいただきました。おそらくは「こんな内容は自分のブログで書け」ということなのでしょうが、私はあいにくブログをしておりません。それどころかツイッターなどのSNSは一切しておりません。また、いくつかのサイトを徘徊しておりますが、すべてロム専門であり、ここ以外でコメントを書き込むことはありません。加えて、実社会でも周囲に相場の話をできる人間がおりませんので、ネットにおいても実社会においても、相場の話をするのはこちらのコメント欄だけとなっております。
やまはさま
そういうわけですので、今後ともよろしくお願いいたします。
Unknown
(
Stein
)
2015-07-25 16:59:58
やまはさん
暑いのでお互いに気をつけましょう。こちらは身体がバテ気味で頭の回転が鈍いので、もっとマトモに文章が書ければと、その点は申し訳なく存じます。
普段はここのブログは毎日見ているのですが、ROM専なのでまた宜しくお願いします。
金価格は予想出来ない
(
Unknown
)
2015-07-25 17:08:53
金価格についてはプロ筋でもなかなか予想は難しいようです。元ゴールドカウンシルの豊島氏は5年後に1オンス1800ドル、ドル円120円でグラム7000円と予想しています。
私も金投資は長いのですが、15年前には金は1オンス400ドル行けば上出来で、今は亡き金評論家の大田晴男氏が1オンス800ドルの時代がやって来ると予想本を出したらホラ吹き評論家と言われたものです。また2000年の金融危機の時に田中貴金属で全財産3000万をはたいて金地金を購入した老人が話題になったのですが、当時は頭がおかしい爺と言われたものです。もしこの老人が生きていたら資産2億円ですね(笑)
Unknown
(
Unknown
)
2015-07-25 17:38:15
カラバさん、それは誤解です(笑)
一家言もっておられるようなので
もしブログなどをしておられるなら
やまはさんブログ同様、目をとうしたいなと
思った次第です
Unknown
(
やまは
)
2015-07-25 18:00:59
カラバさん
いつもありがとうございます。コメント感謝です。私の逆指標めいたブログよりもカラバさんのコメントの方が有用と思われる人も多いと思いますので、どうかご遠慮なく。下でUnknownさんがおっしゃるとおりです。FOMCからの動きに注目いたしましょう。
Steinさん
いえいえ。ありがとうございます。本格的に論を投稿してくださってありがたいです。なお、ゴジラさんのところは、私の方がROM専ですが、ほとんど読んでいます。^^ たまに、匿名で書くのですが(謙信・信玄ネタとか。笑)。
Unknownさん
面白いお話をありがとうございます。まさにそうですね。金の予想は為替以上に短期・長期とも難しいように思います。それぞれの信じるところで投資するよりほかないですね。
プラチナ
(
ちんぷんかんぷん
)
2015-07-27 01:53:18
こんばんわ。プラチナは底値きてる感がありますか?
プラチナ価格はもっと予想出来ない
(
Unknown
)
2015-07-27 08:59:23
プラチナについては2000ドルを付けてその後下げ続けていますが、未だ下げ止まる様子が有りません。算出コストは1400ドルと言われていますが、産地が偏っているのと産出量が極端に少ないのでリサイクルが多く本当のコストは分からないようです。
TVのギリシャ危機解説の豊島氏は元はと言えばスイス銀行のプラチナのトレーダーで、取引の度に胃が締め付けられる思いだったそうです。
Unknown
(
やまは
)
2015-07-27 10:32:39
ちんぷんかんぷんさん、Unknownさん
プラチナは確かに難しそうですね。自分がトレードしていないので、放言となりますが、当面はFOMCで底を打つかもしれませんが、中期、長期ではとても底値とは言えないと思います。GPR(ゴールドプラチナレシオ)は2000年代は0.5でプラチナの方が高かったですが、1980年頃はずっと1を越えていて金の方が高かったです。サイクルを考えると、GPRが1で、金が400ドルとすると、10年単位での、プラチナの底値も400ドルから500ドル程度かと想像しています。円安があるので、円ではそれほどの下げにはならないで横ばいでしょうか。
Unknown
(
ちんぷんかんぷん
)
2015-07-27 12:39:01
お二人様ありがとうございました、
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戦闘の勝利の積み重ねが戦争の勝利に繋がる事はあっても、それは戦争の勝利に繋がる決定的な要素ではない。
戦闘の勝利が彼我の損害だけで、考えると独ソ戦でソ連に数倍以上の損害を与えているので、ドイツは戦闘では負けていないが、損害を埋めるだけの物的基礎能力がソ連に劣っていたので戦争に負けてしまった。反ロシアの東部地域住民を敵に回してしまった事が痛手であった。
イラク戦争は戦闘で一時期、イラク軍を完膚なきまでに撃滅したが、中東の安定化に失敗しアルカイダやイスラム国の台頭を招き
中東の不安定化してしまった結果論を見ると戦闘で勝利して戦争に負けた好例である。
ナポレオン戦争のスペインやシナ事変の日本軍の様に戦闘後の地域安定のための基本戦略をしっかり練り上げていないからこのような結果を招いてしまった。その点アメリカには戦闘に長けたリーダーはいても戦闘後の地域安定を構築できるリーダーがいかに皆無であるか見て分かるであろう。
戦略目的を達成せず、戦争に負けてしまえば通貨の暴落が始まる。
イラク戦争開始当時の金価格と今現在の金価格を比較してみよう。
2003年の金価格の平均は 363.58 ドルで今日の金価格は1099ドルですから数倍くらい違っていますね。
アメリカがイラク戦争の勝者で中東が安定していれば金価格はイラク戦争時よりも低くなっていなければおかしいですね。戦勝国の通貨であれば喜んで各国は使うでしょうが、今では忌み嫌われている感があります。
冒頭で申した通り、戦争の勝者は戦争目的を達成した国であるという事を申せば、朝鮮戦争もベトナム戦争、イラク戦争も全て戦争目的を達成していないアメリカは戦後一度も戦争に勝った事はなく、
国力を衰亡させていたと言えなくはないでしょうか!?
通貨の価値と言う点から考えますとアメリカの衰亡の分水嶺は間違いなく「ニクソンショック」であると思います。
興味深い論考ありがとうございます。以下、私の意見です。
たしかにおっしゃるように、ニクソンショックが起点でドルの凋落がはじまったことは間違いないでしょう。ただ、なんでもそうですが、下落は3波で起こるものです。ニクソンショックからリーマンショックまでがA波の下落とすれば、これからB波の調整波でドルの上昇があって(金の下落も)、最後にC波でドルの最終下落があるというシナリオもあると思います。
A波の下落は、ご指摘のごとく、米国のハードパワー(軍事・戦略思考)の弱体化によるものですが、B波の上昇は、ソフトパワーの強みが出ると思っています。具体的には、IT技術の米国中心の世界制覇、英語のリンガフランカ化などです。ジョセフ・ナイなどは、明確に、これからの米国はソフトパワーで強力になると言明しています。よって、21世紀半ばすぎまでは、ドルの上昇と、金の下落(さすがに35ドルにはもどりませんが、350ドル程度まで?)が続くと思います。ドル円も150円をはるかに超えると考えています。
大変お世話になります。あくまで戦争論から見た覇権国の衰亡と金価格の相関であるので、物事の一つの見方として捉えていただければ幸いです。
一つの見解とそれに対する反対の見解をつき合せて、いい議論が形成されてアウフヘーベンできればいいかなと思っています。
「米国のハードパワー(軍事・戦略思考)の弱体化によるものですが、B波の上昇は、ソフトパワーの強みが出ると思っています。具体的には、IT技術の米国中心の世界制覇、英語のリンガフランカ化などです。ジョセフ・ナイなどは、明確に、これからの米国はソフトパワーで強力になると言明しています。」
非常に興味深い考察ですね。強力なソフトパワーは強いアメリカ、強いドルを形成する大切な要素です。
燃焼の三要素はご存知だと思いますが、1.可燃性物質
2.酸素 3.温度(火源)です。一つでも欠ければ火は燃えません。
前述での投稿でも述べたのですが、アメリカは人材、国力、人材は世界一でしょう。否定しません、実際そうだと思います。しかし、それを纏め上げるリーダーが欠如していると思うのです。燃焼の三要素でないですが、
タクティクスで有能な人材はいても、ストラテジーで有能な人材がどうもアメリカにはいないような気がします。
もしいるとすれば、中国やロシアにここまでコケにされる事もないし、クリミア併合すらさせなかったでしょう。そんなアメリカでその才能を持った大統領を上げるとすればケネディだったかなと。キューバ危機の時の対応は並大抵の大統領では無理だったでしょう。オバマであれば下手に妥協したかもしれません。暗殺された事は本当に惜しかった。
ゆえにソフトパワーや国力という要素を上手く捌けるリーダーがある意味重要かなと。どんなに素晴らしい選手の揃った野球チームでも監督がボンクラでは試合に勝てないのと似ているかも知れません。
残念な事にリーダーや人物は数値化できないので、証明するのができず、状況と経緯くらいしか論述できないのが残念です。
アメリカのソフトパワーと卓越したリーダーが登場すればやまはさんが言った通りに推移していく可能性は高いと思います。しかし、どれか一つでも欠ければアウトだと思います。
リーマンショック後に金価格は1000ドルを超えないと言われたものですが、超えている状況が続いて、そんな状況に慣れている我々は一体!?と考えてしまう今日この頃です。
全面的ドル高を考えているので、30年後くらいには、グラム2000円くらいを想定しています。(つまり7000円はありえないと思います)
過去ですと、30年前の、1986年頃の金・ドル円相場ですね。トロイオンスで300ドル、ドル円で180円くらいです。
前回は「ドルストレートはそろそろ下値攻めのクライマックスではないか?」という旨の予測をさせて頂きましたが、ユーロは週初めにさっそく反発してきました。しかしポンドまだ下値攻めが続いており、週末に下ひげを引いて反発したものの、これで底を確認したかどうかは分かりません。豪ドルもまだ弱い状態にあり、下値を広げる余地はあるかもしれません。
相場全体がFOMCに向けての調整相場の様相を呈しており、おそらく来週初めも調整中心の相場となるでしょう。やまはさまのおっしゃるとおり、FOMCを見てみない限りは大きな動きにはならないと思われます。そう考えれば、この辺が底として妥当ではないかという予感はしています。
そのFOMC後の傾向ですが、私はおそらくはドル安になるものと見ています。利上げが遠のくのかもしれませんし、利上げ決定と見ての手仕舞もしれません。その根拠はいくつかありますが、その一つに相場の奇妙な動きにあります。以前に「相場の変調」の話をしましたが、現在もドルストレートは通貨ペアごとに動きが異なっており、アメリカ利上げだけに素直に反応してるようには見えません。豪ドル・ドルなどは明らかに原油安や中国景気の影響のほうが大きいようです。今まで「利上げ期待」だけでドル高に動いてきた相場なのに「期待度マックス」まで来た現在においても明確な方向性を欠いているように見受けられます。アメリカ利上げネタは、賞味期限を迎えつつあるのかもしれません。今週のユーロドルの反発も予想どおりではあっても、奇妙なものです。利上げ期待も大きく、ギリシャ問題もあったというのに、まだパリティを狙えていません。おそらくはユーロ売りポジションが偏りすぎているので、下に行きたくても行けないのでしょう。それは参加者も分かっているものと思われますので、夏休みを控えて、やはりどこかで買戻しに入らないとならなくなります。FOMCはその一つの契機となりうるものでしょう。もし利上げ遠のきとは言わずとも、現状維持と声明から判断されれば、一足早い夏休み前の「お祭り」となる可能性も秘めています。つまりはドル安や株高、資源高などです。本当にこの「祭り」が実現するなら、これは雇用統計前まで続くでしょう。つまり、1週間ほどの短いものになるわけですが、あるいは大きな値動きを見せるかもしれません。ただしこのような大きな動きになった後は「祭りのあと」相場となり、すなわち夏枯れ相場となると思われます。具体的には、8月の雇用統計が良いものとなり、一時的なドル高をもたらすが、8月の中旬は小康状態となるという予測でおります。
上記にて8月予想をさせて頂きましたが、9月に入ればまたもやドル安になると考えております。その後はもちろん上げ下げはありますが、本格的なドル高になるのは11月終わりか12月初旬ぐらいではないかという気がしてなりません。特にユーロドルなどは上記のとおり、これだけの材料があるにも関わらず、1.09台で踏みとどまっております。大きな下げをもたらすためには、大きな上げがなくてはなりません。1.0を割り込むためには、せめて1.2程度までの上げが無ければ、例え利上げがあっても1.05台で弾かれてしまう可能性が高いと思われます。サイクル論ではユーロドルは長期的にはもう1度だけ大きな下げの可能性が残されています。その下げの時期はまだ先と思われますので、それまでにどれだけ上昇するかがパリティ割れを決めるカギとなるのかもしれませんね。
追記
以前、他の方から「ブログはしていないのか?」という問い合わせをいただきました。おそらくは「こんな内容は自分のブログで書け」ということなのでしょうが、私はあいにくブログをしておりません。それどころかツイッターなどのSNSは一切しておりません。また、いくつかのサイトを徘徊しておりますが、すべてロム専門であり、ここ以外でコメントを書き込むことはありません。加えて、実社会でも周囲に相場の話をできる人間がおりませんので、ネットにおいても実社会においても、相場の話をするのはこちらのコメント欄だけとなっております。
やまはさま
そういうわけですので、今後ともよろしくお願いいたします。
暑いのでお互いに気をつけましょう。こちらは身体がバテ気味で頭の回転が鈍いので、もっとマトモに文章が書ければと、その点は申し訳なく存じます。
普段はここのブログは毎日見ているのですが、ROM専なのでまた宜しくお願いします。
私も金投資は長いのですが、15年前には金は1オンス400ドル行けば上出来で、今は亡き金評論家の大田晴男氏が1オンス800ドルの時代がやって来ると予想本を出したらホラ吹き評論家と言われたものです。また2000年の金融危機の時に田中貴金属で全財産3000万をはたいて金地金を購入した老人が話題になったのですが、当時は頭がおかしい爺と言われたものです。もしこの老人が生きていたら資産2億円ですね(笑)
一家言もっておられるようなので
もしブログなどをしておられるなら
やまはさんブログ同様、目をとうしたいなと
思った次第です
いつもありがとうございます。コメント感謝です。私の逆指標めいたブログよりもカラバさんのコメントの方が有用と思われる人も多いと思いますので、どうかご遠慮なく。下でUnknownさんがおっしゃるとおりです。FOMCからの動きに注目いたしましょう。
Steinさん
いえいえ。ありがとうございます。本格的に論を投稿してくださってありがたいです。なお、ゴジラさんのところは、私の方がROM専ですが、ほとんど読んでいます。^^ たまに、匿名で書くのですが(謙信・信玄ネタとか。笑)。
Unknownさん
面白いお話をありがとうございます。まさにそうですね。金の予想は為替以上に短期・長期とも難しいように思います。それぞれの信じるところで投資するよりほかないですね。
TVのギリシャ危機解説の豊島氏は元はと言えばスイス銀行のプラチナのトレーダーで、取引の度に胃が締め付けられる思いだったそうです。
プラチナは確かに難しそうですね。自分がトレードしていないので、放言となりますが、当面はFOMCで底を打つかもしれませんが、中期、長期ではとても底値とは言えないと思います。GPR(ゴールドプラチナレシオ)は2000年代は0.5でプラチナの方が高かったですが、1980年頃はずっと1を越えていて金の方が高かったです。サイクルを考えると、GPRが1で、金が400ドルとすると、10年単位での、プラチナの底値も400ドルから500ドル程度かと想像しています。円安があるので、円ではそれほどの下げにはならないで横ばいでしょうか。