日日是好日 山口庭園の日々

埼玉県入間市で植木屋をやってます
山口庭園です。

ただいま。

2017年09月01日 22時37分55秒 | 日記

気づけば9月。
早いな〜。


庭園協会島根、鳥取県支部による安諸親方講師による編笠門、桂穂垣の技能講習会が
8月25〜27日の3日間で執り行われました。
我々は親方に声をかけていただき、お手伝いで参加しました。

当初、支部長の岡さんに話を伺ったところ講習会は3日あるが実働2日間。
正直なところ絶対終わらないだろうと思ってました。
新潟の講習会では4日かかって最後の仕上げまでできなかったので。
今回は桂垣もあるし。

前日準備の際に「棟木がねーみたいだからとりいきましょう。」
そう言いながら軽トラで待ち合わせ場所に現れた親方は現場の顔でした。
ここのところ足が痛むらしく、また歳のせいかどこか力無い感じがしていて心配でしたが
やっぱり現場なんだ。
昔とちっとも変わらない、あの目つきと雰囲気。
山へ行き、川へ行き、材料を揃えて。


そして出雲へ。


朝6時半か7時頃埼玉を出立して、着いたのは4時半くらいかな。


会場は安来市にある国指定文化財の旧奥野邸。
もうすでに現場の雰囲気が漂っている。


開口一番、「ああ、お疲れ様。山口さんこの丸太削ってください。」
よし。
スイッチが一気に入る。
出雲の方々はもうすでにバリバリだ。
挨拶もロクにできず現場モードに。


しかし材料を見渡せばどれだけ準備に手間を費やしたか一瞬で感じ取れる。










講習会当日、ロクに挨拶もないまま現場が始まる。








みんな夢中で取り組んでいる。


そしてまさかの初日に棟上。





棟には親方の直筆サインが。





初日の夜は懇親会。
東は千葉、埼玉、東京、神奈川。
新潟、奈良、大阪、滋賀、岡山、愛媛。
そして地元島根、鳥取の方々。
色々な方と縁を持たせていただきました。




作業はどんどん進み
二日目、三日目屋根の造作、たたきの段取り。袖垣、桂穂垣。



岡さん漆喰まみれ(笑)












そして


できたよ











まさかの3日間。
支部長の岡さん、最後の涙の挨拶忘れません。
島根、鳥取県支部の方々、事務局の方々。
また会場を提供くださった奥野様。
そして講習会に参加された方々。
一つでも欠けていたら成し得なかった事と思います。
本当に、準備から会場設営、段取りお疲れ様でした。
最高の講習会だったと思います。


親方が最後に言った、
「庭をつくる事で家族を、地域を、社会を幸せにすることができるのは我々の仕事だよ。」
その言葉の意味を深く感じなければ。
消え行くものを守りつつ、精神的に受けついだものを次世代に受けつなげなければならない。


あと何基、つくれるだろうか。


弱音を吐いてたらダメだね。


技術だけなら宮大工に聞けばいい。
本にも書いてあるしのっている。 

そうではなく、なぜここにこれなのか。何のためにこれなのか。
親方の「ヒソロフィーが無くっちゃダメだよ。」
「難しいことにどんどん挑戦しないとね。」


小さいけど、でっかい背中。

いつかあんな背中を見せられるよにしないとね。



親方に縁を継ないでいくことを約束し、終わります。

出雲の方々、本当にお世話になりました!!





















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2 コメント

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Unknown (長電話おじさんの相手)
2017-09-06 22:45:39
長電話おじさん!
話が尽きないですねw
次回があったら是非ご一緒したいです!!
よろしくお願いします!!
お疲れ様でした! (長電話おじさん)
2017-09-05 21:18:23
いつも思うけど安諸衆団が何かをしている時はそこが日本のど真ん中だと感じるよ。小浜だったり関川だったり。そして今回は安来がど真ん中。次のど真ん中には俺もいたいっす!

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