山口待機の「仕事のキモ!」

フリーのキャリアカウンセラーによる、「お仕事」についてのコラムです。就職、転職の方法などを、分かりやすく解説します。

プライドってナンだ?

2007-08-03 | Weblog
求職中に仕事を選ぶ、仕事していて好きな作業や嫌いな作業がある。これらは、全て、ご自身の「価値観」によるものです。前述の「やりがい」の項で書いたことに重複しますが、すべての人間は、自分自身の価値観で物事を考えます。


自分の価値観を発見する簡単な方法があります。

話言葉で、「・・・・けど」「やっぱり」という言葉を使わずに話してみてください。なんか気持ちが揺らぐはずです。この二つの言葉は、自分の意思を曖昧にするからです。この単語には、自分の言っていることは一般的なんですよ、みんなが思っていることなんですよ、という逃げが作用します。だから、使わないで話してみると「大丈夫か? こんなこと言っちゃって」と自信が揺らぐのです。
 テレビでもラジオでも、この言葉を意識していると、この言葉を使いたがる文化人や言論人は少なくなくありません。で、理論理屈がちゃんとしてないな~と思ったりします。「けど」「やっぱり」で、相手に分かりやすいように話すということを放棄しているケースもあります。




話かわって・・・・。

先週、酒席で絡まれまして、成り行きで「土下座」を経験しました。酒でテンション上がりまくった相手に言われて、じゃあ、してやろうじゃないかと売り言葉に買い言葉。カーペット敷きの部屋で2人きりという状況。
 ここらへん、衆人環視とは違います。で、じっさいにやってみると、こっちも酔っ払っていますから「こんなもんか」という特段、屈辱感を覚えるということもありませんでした。

 その後、絡む人とは議論にもならず、私は帰りました。飲酒していて、電車もない時間帯だったのでタクシーに乗りました。
 タクシーに乗ってから、徐々に心に「さざなみ」が立ち始めました。土下座といえば、最大の屈辱ではないのか、男として軽々しく行うものではないのではないか、そう思えてきたわけです。(性的嗜好でそういうの好きという人もいるのかもしれませんが、それもその人の価値観から来るものです。蛇足)

さて

そのように感じたのは、私の価値観からのものです。男はこうあるべき、とか、私はこうあるべきという意識があり、今回の件が、そのセンサーに触れているから、気持ちが揺らぐのです。



このように、私のプライドが傷ついたという一席でございました。いわくプライドというのは、扱いづらいもので、自分のものでもそうですから、いわんや他人とのコミュニケーションにおいては注意が必要です。

殴った者は忘れても、殴られた者は忘れない。

私は、この言葉を、自分のなかに律していますし、みなさんにもお薦めしています。つまり、コミュニケーションというのは難しいという一席でありました。

コメント
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