山口待機の「仕事のキモ!」

フリーのキャリアカウンセラーによる、「お仕事」についてのコラムです。就職、転職の方法などを、分かりやすく解説します。

2011.10.22 仕事に私物を導入するということ

2011-10-21 | Weblog
時々、テレビで職人さんの仕事というのが出ていて、「○年使い込んだ道具」「オーダーメードの道具」などと仕事道具が紹介されることがあります。

組織で支給される道具では飽き足らず、自分で買った道具を使っているという組織人の話も。

私たちは職場でいろいろな道具を会社から借りながら仕事しています。消耗品はまさにそのまま使い倒しています。

そこに自分だけの道具を導入することは良いことでしょうか?

自分が効率良く仕事ができる。楽に仕事ができる。

そのために私物を使う・・・・。


私は、前まで、使う派でした。

組織で何かの道具を導入してほしい場合。大抵は、骨の折れる作業です。上司を説得し、稟議を上げ・・・

私は大きな組織で働いたことがないので、そこのところはよくわからないのですが、小さい会社でも上司(=経営者)を説得するのは難しかったです。



さて



そこで、上司の側になって考えてみるとどうでしょう? いままでできていた作業に、道具がほしいという。

出来ていたのに。

余計な経費を掛けるのか? 無駄なように思える・・・。

これは、言い出しっぺの部下の社内営業が下手ということでありましょう。

無駄でないと思えば買うでしょう。一件落着。

しかし、無駄だと思ったり、いわんや、その道具の価値を知らない場合は、買いたがりません。わからないからです。

結果、私物を導入する部下が出るとします。
なかには相談もなく私物を使う部下もいるでしょう。



ここからがややこしい問題です・・・・。


私物を導入した人間が退職するときが面倒なことが起きることがあります。
退職時や、口論するときに「私はこれだけ組織に尽くしてきた!」と私物を導入したことを言い出すことがあるのです。

「○○万円使った!」とか。それなのに、会社はなにもしてくれない、と。



これどうですか??

私は、前に、なあなあで仕事をするスタッフに辞めてもらったことがあるのですが、そのときにこういうことを言われました。
私物を導入することを頼んだわけではないのです。それを逆手に取られても、こちらは困るわけです。



このことで考えられることは以下の点です。
1.私物は公私混同になるので、仕事では使わない。
2.公私混同のおそれがわかっていても私物を導入するときは、故障などしても組織に修理費を求めない(自己責任)
3.私物を使うことを組織が悪いからと言ってはいけない。
4.自分はこれだけ私物(私財)を使ったと会社に言わない(=好きでやったことだから)


いかがでしょうか?
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