中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ゆく河の流れは

2017-12-02 23:53:17 | 雑記
 昨日は、山響の寒河江公演。水道その他、県の公共的な部門を担う「企業局」主催のコンサート。

 プログラムは名曲を並べた感じですが、その関連で、水に関する曲を前半に。県民歌「最上川」、「美しく青きドナウ」「川の流れのように」「モルダウ」など。なかなか良い選曲だったと思います。お客さんにも楽しんでもらえたのではないでしょうか。


 「川」といえば、私の故郷の目黒区には、「目黒川」という川があります。目黒駅にほど近い、ごちゃごちゃした街中を流れるその小さな川は、真っ黒で汚く、悪臭が漂う川でした。「美しく青き」の真逆。「臭く黒き」。

 「日本の産業の発展の陰で、自然が汚れてしまっている」実例として、小学校の社会科でも見学に行ったことがあります。

「くせっ!」

 と鼻をつまみながら河岸をダラダラとあるいたものです。落ちたら身体が溶けて、ジャミラかケロニアになるに違いないと言い合っていた記憶があります。(ウルトラマンの怪獣に詳しくない人にはわからなくて申し訳ない)。


 しかし。ここ数年の桜のシーズンには、必ず全国ネットのニュースで「都内有数の桜の名所」として目黒川が紹介されるようになりました。大勢の花見客が訪れると聞いて、耳を疑いました。…みんな臭くないんですか?

 映像を見ると、確かに見違えるほど水が綺麗になっているし、川べりもおしゃれになっています。

 これは日本の高度成長が終わりを告げて久しいからではなくて、行政などの環境の美化や保護の努力の賜物なのでしょう。


 ふるさとの岸辺目に見ゆ…

 思い出の方が汚いというのも、ある意味悲しいことですが、川がきれいになるのは間違いなく良いことです。「ゆく河の流れは」いつの世も変わらないものの象徴として描かれがちですが、わりと変わるものです。美しいものはしっかりと守って、また、そうでないものも少しずつ良くしてゆけるものだと思って、次の世代に渡して行かなければなりませんね。
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