中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

蔵粋

2014-06-23 20:17:25 | お酒の話(県外)
 冗談ではよく言ってましたが、本当にあるとは知りませんでした。「もろみ」に、じっくりとモーツァルトを聴かせて醸した純米大吟醸。その名も「蔵粋」(くらしっく)!なんともハイセンス。蔵の町、喜多方の酒です。

 「モーツァルトは胎教に良い」というのは、よく耳にする話です。しかしどう「良い」のかは聞きません。成長過程まで追跡調査をしたうえで、きちんと明らかにしてほしい。他の子よりも九九を早く覚えたとか、親孝行になったとか、有名私立小学校への進学率が明らかに高いとか。そうすればモーツァルトの需要は急騰、音楽家も大いに潤うというものです。

・・・まあ実際は、音楽家を見れば、そういう効果が無いことがわかってしまうのがツラい現実ではありますな。


 それはさておき、日本酒にモーツァルトはどのような効果があるのか。飲んで確かめるしかないでしょう。ということで、ありがたく開栓。

 ・・・・・・。まあ、純米大吟醸の味です。精米歩合38%という高級酒で、確かにその通りの味わい。喜多方らしい、キレのある、輪郭のシャープな酒です。

 モーツァルトを聴かせたことによって、「まろやかになった」とか「コクが出た」とかの効能は書いてないので、この味のどの辺にアマデウス効果があったのか無かったのかは、正直、私の舌では判定できませんでした。

 
 このシャープさがアマデウス効果だとすると・・・もしかして聴かせた演奏のカラーなのか?ベームやワルターだったら、もう少しまろやかだったかも。まさかピリオド奏法・・・?

 ・・・それはともかく、楽しくいただきました。ラベルもおしゃれで素晴らしい。日本酒業界に、こういう試みが盛んになるのは大歓迎です。何なら、「もろみ」に生演奏を聴かせるアルバイトに雇ってほしい。ギャラは現物支給でも結構ですから。・・・いろんな蔵の方、ご検討よろしくお願いします。
コメント (2)
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