思いつくままに

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WBC見学

2017-04-01 08:52:25 | 日記
Essay-25 3/31/2017 WBC(World Baseball Clasic)

3月21日 家内とドジャアース球場にて開催された日米野球を観戦してきた。夕方6時スタートなので3時に我が家を出発。途中弁当を買っていく(因みに酒以外の持ち込みは可能)。混まなければ1時間ちょっとの距離なので、遅くとも5時には間違いなく到着と思っていた。しかし小雨と渋滞でなんとついたのは6時前ぎりぎり。バックネット裏の座席に着いたときは、日米の国家が歌われていた。

1塁側に並んだ日本選手団のユニホームの白が際立っており、3塁側の米軍のそれは灰色がかってみすぼらしく感じたのが第一印象だった。1回表裏の攻防を終えて、早速ビールを買う。普段はコップビールだが、今回は階段の持ち運びでビールをこぼさない為と雨の影響を考えて、カンビールを買った。因みに500ccカンで2本で、$31 と驚くほど高い。 傘をさしてなるべく上の席の邪魔にならないように小さく見ていたが肩がこる。家内にはちょうど良くても私は頭をちじめなくてはならないのだ。 試合は投手戦となり、両軍なかなか点が入らない。互角の対戦だ。じーっと観戦していたが、この小雨には参った。傘から雨水が垂れてきてその雨が膝あたりを濡らす。ビール缶の口から雨が入るのも気になる。フィールドでプレイしている選手たちはさぞやりにくいだろう。 少々見晴らしが悪くてもかまわないので、高い席に移りいくらか雨を避けた。これは正解だった。

 さて試合中、センター後方にある、大型スクリーンで、選手の顔が紹介されるが、家内曰く日本選手が非常に若く見たことがない顔がほとんどだ。後で調べたが我が家の末の子よりもほとんどの選手が若いのだ。顔と名前が一致したのは、中田、坂本、菅野ぐらいで、4番を打つ筒香を、つつごうと呼ぶことを初めて知った。日本の野球は朝のニュースで見る程度なので致し方ない。

 前々回の第2回のWBC で日韓戦を見た時のことを思い出した。同じくドジャース球場でその時は一塁側だった。2009年のことでもう8年前のことになる。その試合は大熱戦でイチローの2塁打で勝ち越し、ダルビッシュが最後を締めた試合だったが、韓国人の異常とも思える応援にはうんざりした。お互いのナイスプレーに拍手することはなく、相手のエラーに拍手する、そんな足引きの応援だ。後味が悪いのである。それに比べると、今回のアメリカ人の応援は、試合での盛り上がりに合った応援で、実に自然である。珍しくアメリカの応援に小太鼓があったが、これはご愛敬だろう。日本からもブラスバンドの応援が来ていた。ご苦労様と言いたい。日韓戦ではメキシコ人の多くは日本を応援していたが、今回はアメリカサイドである。これも当然だろう。また、アメリカ人の英語放送の後に、日本の鶯嬢が耳に心地良い日本語放送があったが、これもサービスで懐かしく思った。

 投手戦といったが、実はあまり盛り上がらない試合であった。結果は2-1でアメリが勝ったが、その2点がいずれも日本選手のエラーがらみの失点であったのはいただけない。日本の技の野球に対しアメリカのパワーのベースボールの対決であるはずが、アメリカパワーは日本の投手の前に沈黙させられ、どちらかというと守りの野球であるはずの日本が致命的な2エラーで負けたのは残念だ。雨の中やりにくい事は理解できるが、セカンド菊池のエラーは、彼が名手と言われているがゆえに残念だった。 尤も彼はその後、自らのライトホームランで帳消しにしたので救われたろう。試合そのもののは互角だった。日米の差はこの試合に関しては見られなかった。アメリカ野球はどの選手も一発ホームランを打つ力があるので、日本の投手は気が抜けないが、菅野の初め、投手陣は立派だった。彼らはメジャーで通用するに違いない。

 試合は8回にアメリカが勝ち越しした時点で、帰途に就いた。この球場の駐車場は試合終了後に、皆一斉に帰ると大渋滞に陥り、にっちもさっちもいかなくなる。 行きに3時間かかったので、それだけは御免と早くでたが、そのおかげで車に乗って1時間強で我が家についた。あとであのまま2対1で試合終了したことを知ったが、正解だった。野球大好き人間のY氏は、我が家の近くに住んでいるが、昼飯を球場近くでとるように、早く出たため渋滞には惑わされなかったとのこと。我が家とは全く意気込みが違うと感じ入った。

 今年のWBCはアメリカの優勝となり、興業的には成功と言っているが、まだまだアメリカ人のこの大会に対する興味の度合いは、日本のそれと比べて低い。ほとんど話題にならなかった。それが証拠には上記の試合は準決勝だったが、雨の中2万人も入っていなかった。満員であれば5万人近くになるはずだ。結果を見ると今回優勝でかなり力を入れてきているといわれている。しかしメジャーリーグが開催される前のまだ準備段階にある早春に試合することは、体をいため易い。怪我でもすれば、高額の契約が無駄になるとの考えが主流なのだ。日本でもこのWBCに参加拒否をする選手が増えてきているが、それを非難するのは見当違いだ。高額の契約で野球を職業にしている限り、野球シーズン前のこの試合は、選手にとって体の調整からして変わってくる。無理なコンディション作りだと思う。無理をする必要はない。彼らの選手生命は短いこともある。ただいい面もある。ひとつはこの大舞台で成績を上げて、野球選手として一皮むけることだ。 それにメジャーにアピールすることで、将来の道が変わるかもしれない。いずれにしても、このアメリカで日本の国旗がはためるのを見ると感激した。

 話は変わるが、いま高校野球の真っ最中だ。ひとつ気にになることがある。それは投手が相手バッターを仕留めた時にあげる、大声だ。 咆哮といってもいいが、あれは如何であろうか? 私は苦々しく思う。 私も昔高校でピッチャーをしていたが、当時そんな風潮はなかった。物事の変遷は否定しない。喜びいっぱい表すことも否定しないが、敗者に対する思いやり、気づかいを見せるほうがドラマだと思うのだが。どうだろう

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