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ザ・ゲーム(1979年作品)第2回高校のクラスメイトの洋子は南条財閥の嫁となっていた。そして事件の調査を依頼してきた。

2020年09月24日 | ザ・ゲーム(1979年作品)
ザ・ゲーム(1979年作品)話は、Y市で私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから 始まる。そして俺は世界をまたに駆ける傭兵となる。
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ザ・ゲーム(1979年作品)第2回高校のクラスメイトの洋子は南条財閥の嫁となっていた。そして事件の調査を依頼してきた。
 

ザ・ゲーム(1979年作品)第2回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

俺は自分が助けた女の顔を見た。どこかで

見た顔だった。どこか記憶にひっかかる所が

ある。俺はじっと自分の顔をみつめかえして

いる女に尋ねた。

 

 「ひょっとして、、あんたは」

 「そう、やっと思いだしてくれたわね。西さ

ん。私は水原洋子よ。高校時代のクラスメイ

トだったわね。私はすぐ気がついたわ。今は

南条洋子だけれど」

 

 金がかかった服だった。今の俺の身なりと天

と地の違いだった。

 

 「こり?、驚きだぜ。まさかね。しかし、お

宅、あの頃からキレイな子だと思っていたけ

ど、今の方が・:」

 

 「お世辞はけっこうよ。西さん。助けて下さ

ってありがとう。こんな所で立ち話も何だか

ら」 彼女は冷たく言い放った。

 

「そう、積もる話もあるわけだ」

 

 

 俺達二人は、ホテル最上階のラウンジヘ上

った。

 ストールに腰をかけ、酒を注文したあと、

俺は彼女に尋ねた。

 「一体、何事なんだい。あの男達は」

 

 彼女は一瞬、ためらいの色を見せ、それか

ら意を決していった。

 

 「西さん、お願いがある。先刻の腕からし

て、あなた、普通の会社員じゃないようね。

でも風のたよりであなたアメリカへ留学して

いたと聞いていたけれど」

 

 「アメリカへ行ったのは本当さ。が俺はエリ

ート・コースには乗れなかったのさ。俺はベ

トナム戦争へ行ったんだ。だからアメリカ国籍も持って

いる。何人かわすれたが、人を殺したよ。今

じヤこのY市でしがない探偵稼業を、といっ

ても興信所を営んでいるわけさ。

 

離婚問題とがそんなちっぽけな仕事だが、けっこう食っ

てはいける」

 

 「わかったわ。やはりね。かえって頼みやす

いわ。

 

お願いがあるの。私を助けてほしいの」

 

 「どうやら警察には話せない事情がありそう

だね」

 

 「そう、実は私の子供の命がからんでいる問

題なの。私の名は南条洋子。つまりはあの南条財閥の

嫁なのよ」 

南条財閥はY市発祥の財閥だ。

 

 「君は玉の興に乗ったわけか」

 

 「でも私の夫、南条安夫は、あいつらの仲間

に殺されてしまったの」

俺は何か月前の新聞記事を思い出していた。

交通事故かそのような内容だった。

 

 「殺されたって、あいつらは一体」

 「正体がわからないの。でもどうやら小さな

島がからんでいる`ようなの」

 

 「島って。それはダンナの遺産かい」

 「そうというか。南条財閥の持ち物なんだけれど

久賀島という沖縄県と鹿児島県との境にある小さな

島なの。これといった産業もなく、今は人も住まなくなって

久しいわ。無人島なのよ」

 

 「その島がどうからんでくるんだ」

 

 「その島に何かあるらしいの。おまけに私の子供

が誘拐されて、その島にいるの。子供といっ

てもヽ実は血のっながりはないの。南条安夫

の死に別れた先妻の子供なのよ」

 

 「それで、あんたも連れ去ってどうしょうと

いうつもりかな」

 

 「あの島に何かが隠されているらしいの。そ

れを私と子供を連れ去り、舅の南条剛造から

聞きだそうという腹らしいわ」

 

 彼女の眼は助けをうったえていた。そして

彼女は美しかった。美しさは一つの財産だ。

 

俺は、女は過去のイメージから少しも変化し

ていないという考えを持っている。今の彼女

の本当の姿がどうであろうともだ。

 

 「わかった。ひきうけよう」

 

 「ちょっと待つでね。南条剛造にあなたの事

を電話するわ。そして家に来てもらうわ」

 

 彼女は固定電話BOXへ向かった。かなり長い

やりとりがあったようだ。

 

 俺は彼女の車、フォード・カマロに乗せら

れていた。彼女は(ンドルをにぎりながら言

った。

 

 「言っておくけれど、私と舅の仲はいい事が

ないの」

 

 「わかってるよ。よくある話さ」

 

 南条の家はY市郊外の丘陵地帯にあり、そ

の姿は森林にかこまれたヨーロッパの城の風

情だった。門衛がだまって、無表情に彼女政

車を通した。

 

 老人がアールデコ調の応接室にすわっていた。

 

今にも死にそうな、片足を棺桶につっこんで

いる感じだったが、眼光だけはするどかった。

 

「君が西くんかね。話はこれから聞いた」

 

 老人はなめまわすような眼で俺を見ている。

 

 「失礼だがf 嫁のいう程、腕が立つようには

見えんのだが」

 

 「お父さん、私がこの人の腕は保証するわ。

ベトナム戦争に従軍してレッドバッジをもらって

いるのよ」

 

 冷たい眼ざしで剛造は洋子を見た。はき捨

てるように言った。

 

 「お前に、気やすくお父さんとぱ呼ばれたく

はないのだが、その際だ。条件はつけられないな」 

剛造は、近くにいた執事を呼んだ。

 

執事は剛造に分厚い紙ファイルをわたした。

 

ザ・ゲーム(1979年作品)第2回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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