宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
“歯ぎしり”Q&A-(1)
Q:夜間に「歯ぎしり」をしていると言われたのですが、「歯ぎしり」は誰でもするものですか。なぜ、するのでしょう。何か気をつけることはありますか。
A:少し専門的ですが、「歯ぎしり」について説明しましょう。
(1)「歯ぎしり」は、咀嚼筋の異常機能的活動により生じる口腔運動であります。通常は、歯の噛み合わせ面に咬耗(すり減り)が見られます。ひどい場合には、歯・歯周組織の損傷、顎関節の疼痛など顎口腔系全体に影響を及ぼします。
さらには、耳鳴り、肩コリ、顔面痛、頭痛など広い範囲に及ぶとされています。最近では歯科領域の重要な治療課題として注目されています。
睡眠時に鑑札される「歯ぎしり」は、1983年にミラーなどによって「ブラキシズム」という名称が提唱されて、広く使用されています。しかし、夜間睡眠中に発現するため、客観的な観察が困難で、発生メカニズムには、まだ不明なことが数多くあります。私たちが「歯ぎしり」というとき、主にこの「ブラキシズム」のことであります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます