El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

ソウルワールドカップスタジアム

2005-08-14 | World Football


8月5日、韓国旅行4日目。この日は、同宿のアメリカ人、サリームと二人で行動を共にした。午前中は僕の提案でアジア最大級のサッカー専用スタジアム、ソウルW杯スタジアムの見学に行くことに。
ゲストハウスの最寄り駅である合井(ハッチョン)駅からわずか3駅のところにあるので目的地にはすぐに着いた。
 
ワールドカップ競技場駅の改札を出て、長い長いエスカレーターを上っていくとすぐに巨大なスタジアムが見えてきた。
今まで日本でもヨーロッパでも数々のスタジアムに足を運んだものだが、まずこのスタジアムに来て驚いたのが、スポーツ施設だけに囚われないホスピタリティの充実度だった。

最近日本のスタジアムでは、ちょっとしたレストランやトレーニングジム、宿泊施設などを併設するところも出始めてきたが、ソウルW杯スタジアムはそのレベルではない。
このスタジアムには巨大な商業施設が併設されていた。ゲームセンター、映画館などのアミューズメントパーク。食料品、衣料品、電化製品…、欲しいものなら何でも見つかる4階建の巨大ショッピングセンター。ファーストフードや各国料理が味わえるフードコート。

スタジアムは地下鉄の駅を出て目の前にあることと、大型マンションが連なっている住宅街が近くにあるため地域住民が簡単に行き来しやすい。
そのため試合の無い平日の真昼間でも、このスタジアムに併設された商業施設には、買い物目当ての子供連れの主婦や夏休み中の学生で大いに賑わっていたのである。
イベントの無い日は、閑古鳥の鳴く寂しいスタジアムというイメージが当たり前だと思っていた僕は、この人々の賑わい、日本のスタジアムにはありえない画期的な試みに衝撃を受けた。

 

訪問の主な目的だったスタジアムツアーもかなり充実していた。入場料はわずか1,000ウォン(約100円)という破格の安さ。
入り口を入ってすぐに日韓W杯の写真パネルが展示されていた。特に時間制限や誘導も無く、自由にスタジアム内部を見学できる。
スタンドはもちろんのこと選手入場のゲートを潜り、グラウンドの目前まで来ることが出来るし、選手や監督が座るベンチに座って写真を撮ることも出来た。
そして選手専用ロッカールームに入ってサリームと選手気分に浸る。最後はシアタールームで韓国代表のハイライトマッチを見て、このスタジアムをホームとするFCソウルのファンショップでウィンドウショッピング。

試合のある日は好きなチームの観戦に行き、試合が無くても映画を見たり、買い物したり、レストランでお食事…。こんなスタジアムが日本にあれば、本当の意味での地域に愛されるスタジアムになれるのではないかと思った。
サッカーが好きな人で、もしソウルに行く機会があれば、試合の無い日にも一度ソウルW杯スタジアムを訪れてみることをお勧めしたい。きっと僕のように大きな衝撃を受けると思う。

最後にやっぱりアジアNo.1サッカー専用スタジアムの雰囲気と迫力は素晴らしかった!次回このスタジアムで日韓戦が行われることがあれば、迷わずここまで日本を思いっきり応援しに行くだろう。