El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

若者の国語力低下

2004-12-25 | Life in Japan
 近年の学力低下に関する議論は、「理系離れ」に端を発したものが中心だった。けれども、それに加えて、深刻化しつつあるように思われるのが、国語力の低下である。
 理系離れといわれるが、実はその背景には国語力の低下もあり、問題の意味を読み取ることができないから理数科目が苦手になる。低下の原因は若者が本を読まなくなったこと、携帯電話をはじめとして、新しい文章表現が生まれた裏腹として、きちんとした日本語が使えなくなっていることなどが挙げられる。また、国語力の低下がコミュニケーション能力の低下にも結びついている。

 僕は10代の頃、全くといってよい程、読書をしてこなかった。国語は大の苦手でテストの成績はいつも酷いものだった。高校の頃、僕は「なんで国語の成績だけ上がらへんのやろ?」と一度父に相談したことがある。
 父は「お前はもっと本を読まなあかん。本を読まんから国語が苦手なんや。」と指摘した。当時の僕は堅苦しいイメージの「読書」というものに全く興味が無く、勉強以外で読む活字といえば「週間少年ジャンプ」、「サッカーマガジン」、「中日新聞」のスポーツ欄ぐらいしか読まなかった。
 (けっ、読書なんか面倒くせ~。本読むくらいやったらサッカーの練習しとった方がマシやわ。)と反抗期真盛りの僕は、父親のアドバイスを一切聞き入れようともせず、毎日だらしない高校生活を送っていたのだった。
 しかし、国語が苦手なばっかりに現役の時に受けた大学受験は敢え無く全滅、その後数年間東京で営業の仕事をするも、コミュニケーション能力の無い自分に悩む日々…。あの時もし父の言うことを素直に従って、読書をする習慣を身につけていたら、おそらくもっとまともな人生を歩めたのではないか。今はものすごく反省しております。

 その反省を踏まえて、大学に入ってから少しずつではあるが本を読むようになった。文を書くのも苦手だからブログを始め、物事を論理的に考え書く訓練をしている。そしていろんな人とたくさん会話をする努力もしなければならない。これらのことを続け、これからも国語力、コミュニケーション力を上達させたい。
 10代、20代の皆さん、もっと本を読みましょう~!!