山 崎 泰(やまざき たい)のデイリーブログ
新宿区のTFS国際税理士法人理事長 山崎 泰が、「心に残る出来事」「忘れられない想い」をホンネで綴る、ズッコケ珍道中!
 



 

 夜11時からの、サッカーワールドカップ、日本対ポーランド戦。

 前2試合、まともに日本戦が見れなかったので、よし今日こそは!と思って、気合十分でソファの前に陣取る。

 「勝つか引き分けで、決勝トーナメント進出」というアナウンスに、

 ワールドカップの仕組みがよく分からない私も、呪文のように「勝つか引き分け」を願って、懸命に応援。

 その後の展開に関しては、私がここで記すまでもないが、正直言って、後半残り15分くらいからの

 あのパス回しは、なにが起こっているのか、最初のうちはよく分からなかった。。。 

 

 初めてしっかりと見たロシアワールドカップ・日本戦で、

 複雑な場面を見てしまったというのが、偽らざる感想だ。

 LIVEで見た方が良かったのか、次の日に知ったほうが良かったのか。

 私のような、ワールドカップのルールすら良く知らない、

 ド素人が論評することはあまりにも憚られるので、

 こんな対極的な見方があるのだな~という

 朝日新聞デジタルの記事を紹介しながら、日本チームの労をねぎらいたい。

 

 それにしても、朝日新聞の記者の目は、体制に迎合しないという点で、

 さらに、サッカーの行動規範から読み解いていくという姿勢で、

 感情論ではなく、筋論という点からは、鋭いと言わざるを得ない。

 「本来ならばないはず」の重荷・・・日本代表が背負っていなければ良いのだが。

 そのことを願うばかり。。。

 

【岡田武史・日本代表元監督の目】

 試合を見ていて、こんなに疲れたのは初めてのことだ。

 最後の5分間は、コロンビア―セネガルの試合がどうなるかを見ていた。

 西野監督の采配は、まさにギャンブルといっていいだろう。

 セネガルが1点を取って追いついていれば、日本は敗退するわけで、びっくりした。

 第2戦から先発を6人入れ替えたことにも驚いた。私が監督なら、できなかっただろう。

 いい試合をしたあとだったので、代えるとしても1、2人かと考えていた。

 監督でなければ、持てない情報がある。

 ポーランドを研究し、引き分けでも1次リーグを突破できることや、

 イエローカードの枚数など、いろいろなことを総合的に考えての采配だったはずだ。

 0―1のままでいいという最後の試合運びは、今までの日本人の感覚ではありえないものだった。

 結果が出なければ、たたかれるのが監督。

 監督、スタッフ、チーム全体で考え抜いた末のことだったのだろう。

 試合の流れや疲労などから、攻めても点が取れない、攻めれば逆襲で失点を増やすという判断をした。

 結果を出すために、あの戦い方に賭けた。

 

忠鉢信一・記者の目】

 0―1で負けていたポーランド戦の終盤、日本は勝利を目指すことを放棄して、パス回しをして試合を終えました。

 コロンビアがセネガルに勝ったことで、日本は2大会ぶりに決勝トーナメントへ進出できたのですが、

 西野朗監督の判断について賛否両論がわき起こっています。

 西野監督本人や選手も含めた賛成派の人たちは、決勝トーナメントに進むことがチームの目的で、

 そのために必要なことをした、と主張します。

 

 しかし日本は試合の途中で敗戦を受け入れたのですから、決勝トーナメントに進めたのは、

 同時進行だった別会場の試合でコロンビアがセネガルに勝ったおかげです。

 確率だ、読みだ、と言ったところで、「サッカーくじ」を当てたようなもの。

 決勝トーナメント進出のために最善を尽くしたとは言えません。

 賛成派と反対派の意見が一致するのは、見ていてつまらなかった、

 負けて「勝ち進む」のは煮え切らない、といった感情です。

 同じ感情が、賛成派にも反対派にも起きるところに、モヤモヤの根本がありそうです。

 

 日本サッカー協会(JFA)は、それを「大切に思うこと」という言葉で表しています。

 サッカーそのものやサッカーを愛する人を「大切に思うこと」は、

 サッカーの価値が社会で認められ、サッカーを発展させていくには、欠かせないことだという考えです。

 具体的にどうすることなのか。

 「JFAサッカー行動規範」が明確です。

 その一番初めに「最善の努力」という項目があります。

 「1 最善の努力 どんな状況でも、勝利のため、またひとつのゴールのために、最後まで全力を尽くしてプレーする」

 W杯の決勝トーナメントに進むためならば、勝利のために、ひとつのゴールのために、

 最後まで全力を尽くしてプレーしなくてもよい、という行動規範はありません。

 国際サッカー連盟FIFA)にも、

 「フットボール行動規範」があります。FIFAはこの行動規範でスポーツのモラルと基本的な倫理を示し、

 いかなる重圧や影響のもとでもこれを支持し、そのために戦うと宣言しています。

 一番初めに「勝つためにプレーする」という項目があります。

 「1 勝つためにプレーする 勝利はあらゆる試合のプレーする目的です。

  負けを目指してはいけません。もしも勝つためにプレーしないのならば、

  あなたは相手をだまし、見ている人を欺き、そして自分自身にうそをついています。

  強い相手にあきらめず、弱い相手に手加減してはなりません。

  全力を出さないことは、相手への侮辱です。

  試合終了の笛が鳴るまで、勝つためにプレーしなさい」

 

 テレビでは賛成派の解説者やコメンテーターが口々に、

 目的を果たせばどんな方法でも良い、と力説しています。

 川淵三郎JFA相談役まで「名監督誕生」とツイッターで褒めています。

 一方で外国から批判を浴びているのは、ポーランド戦の終盤がつまらなかったからでなく、

 勝利を目指さずに決勝トーナメントに進もうとしたことがフェアプレーでないからです。

 「フェアで強い日本を目指す」と宣言しているJFAは、

 西野監督にJFAとFIFA行動規範の順守と、世界標準のフェアプレーを求めないのでしょうか。

 

 日本は世界のサッカーを敵に回してしまったのかもしれません。

 勝って自分たちの正しさを証明する、という使命感を持つのは悪くないことかもしれませんが、

 相手は優勝も狙えると評される強豪ベルギー

 負ければ非難されるかもしれないという不安は、本来ならばないはずの重荷です。



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