山 崎 泰(やまざき たい)のデイリーブログ
新宿区のTFS国際税理士法人理事長 山崎 泰が、「心に残る出来事」「忘れられない想い」をホンネで綴る、ズッコケ珍道中!
 



記録としての資料保存の重要性を、

歴史的な観点からも、しっかりと心に刻んだ昼食会。

講師は、東京大学大学院経済学研究科講師・小島浩之先生。

 

大昔の小判にはじまり現在の大企業の資料に至る

数多くの「お宝」を幅広く保存し、調査研究している

東大経済学部資料室の「目利き」であり、

東大はじめ政府の「お宝鑑定団」を支える第一人者。

 

少し遅れて出席した私が、まず目を見開いたのは、

そもそも「企業資料」とは? 「社史」とは? の説明・・・

 

「企業資料」とは、企業が作成・発信した文書類+企業が受信・収集した文書類

「社史」とは、企業が自社の歴史を、社内資料に基づいて会社自身の責任において刊行したもの。

 

そんな「資料」に潜む危険性・・・

ヒトは平気でウソをつく・・・ということ。

悪気はなくても、ヒトの記憶は自己に都合のよいようにすり替わる・・・ということ。

善悪や是非の判断は、国家・社会・組織など執筆者の背景に影響を受ける・・・ということ。

 

だから、企業が受発信した資料まで、しっかりと事実のまま残すこと。

いま、加計学園問題などで、文書や記録を保存することの重要性が

国民的話題になっているだけに、身につまされるような話だ!

 

数年前の出来事すら、文書や発言の有無、事実関係の曖昧さが

国会でも大きな議論になる時代。

 

時代を隔てた長い歴史をなると、どこでどう事実が変わってしまったのか、

その真実や理由を突き止めるのが「歴史学」だという。

 

我々が生きている限り、歴史と経済からは逃れかねない。

国家にとっても、企業にとっても、また個人にとっても

時に不都合な事実もあろうが・・・

保管期限は、あくまでも法律上の期限として、

自国を、自社を、自己を守るためには、事実を証拠として保全しておくことの重要性を

小島先生はわかりやすくも、確固たる信念を込めて語られる。


日本が外交に弱いのは、事実証拠をしっかりとっていないから・・・

南京大虐殺しかり、尖閣諸島しかり、竹島しかり、

確かに、この点出の反省は、多くの日本人が感じていることだろう。

 

歴史史実の証拠資料を保全して、さらには国家として発信することの重要性。

それは、企業とて同じことだと、小島先生は説かれる。


さらに、歴史のある企業は、それだけで相手は信用してくれる。

淵源を深くすればするほど、相手は信用してくれるということ。

しかし、単に長ければ、歴史に残してくれるという訳ではない!

 

司馬遷は、 後世に遺したいと思う人がいたから残った。

他者から共感を受けなければ、後世に遺らない。

だから企業も後世に史実を遺すならば、他者から共感を受ける社史を書かなければならない。

いったい、世の中で100年残る資料がどのくらいあるか。

自分の立場で、組織の淵源を残さないと・・・共感を生まない、後世に残らない。

だから、言わずもがら・・・学者任せではダメ!



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 創造者には、... 企業戦略とし... »